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潜水艦「伊400」木製で重厚に再現 “ホビーのまち静岡”の模型メーカーが開発、27日から販売

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潜水艦「伊400」木製で重厚に再現 “ホビーのまち静岡”の模型メーカーが開発、27日から販売

ウッディジョーが発売する「伊400」の模型キットに手を加える開発者の増田好彦さん(島田清撮影) ウッディジョーが発売する「伊400」の模型キットに手を加える開発者の増田好彦さん(島田清撮影)

 製作に要する標準的な時間は約60時間だが、同社の常木則男社長(75)は「模型の組み立てに1~2年かけ、さらに細部にこだわったり、色を塗ったりして作業を楽しむ人も多い」という。そういう人たちのためにも、今回のキットでは「細部にこだわり、プラモデルとは違ったリアルさを表現した」と話す。

 全長122メートルの「伊400」は3機の特攻機を搭載可能で、第二次大戦期には世界最大の潜水艦だった。無寄港で地球を1周半できる航続距離を持ち、当時3隻が就航したが、戦果を挙げる前に終戦を迎えた。終戦直後に米軍が接収、その大きさに驚いたとされる。

 同社ではこの模型を、昨年9月に東京で開かれたホビーショーに参考出品。その2~3カ月前にテレビ番組でこの潜水艦の特集を見た常木社長が「心を打たれ」、製作を思い立ったのが事の発端で、図面をしかるべきところから取り寄せ、そこから短期間のうちに造り上げた。

 ホビーショーでの反響が大きく、その後、社として商品化することを決めたと、模型の開発に携わった同社の増田好彦さん(61)は振り返る。同社では今年の新製品第2弾として、江戸から明治期にかけて荒波の日本海を航行した「北前船」の72分の1モデルもラインアップ。2月中旬に発売する予定だ。

 144分の1スケールの「伊400」の販売価格は3万240円。問い合わせは同社(電)054・283・8382。

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