金曜ロードSHOW!「魔女の宅急便」宮崎駿監督作!誰もが共感する成長物語! 2016.01.22


私キキです!こっちは黒猫のジジ!
(サッシャ)
今夜は第2弾…
(オキノ)しっかりね。
いってきます!
女の子にとって新鮮な毎日でした
私空を飛ぶしか能がないでしょ?だからお届け屋さんはどうかなって。
(おソノ)面白いよ空飛ぶ宅急便ってわけね。
(トンボ)君魔女だろ飛んでるところを見たんだよ。
魔法が弱くなってる…。
(朴)
分かる分かるそれって誰もが通る道なのよね
…などとっておき情報が満載
詳しくは「金曜ロード」で検索
(ラジオ)西北カリキア地方の天気予報をお送りします。
大陸より張り出した高気圧によって天気は全体に回復に向かっています。
今夕は西北西の風風力は3晴れ素晴らしい満月の夜になるでしょう。
明日は晴れでしょう明後日は晴れでしょう。
次は生鮮食品市況をお送りします。
カリキア中央市場調べ…。
(ラジオを切った音)
(キキ)ジジ今夜に決めたわ出発よ!お母さ〜ん!あっ…!いらっしゃい!お母さん天気予報聞いた?今夜晴れるって!絶好の満月だって!
(コキリ)キキあなたまたお父さんのラジオ持ち出したの?ねぇいいでしょう?ドーラさんこんにちは。
私決めたの今夜にするわね。
だってあなた昨夜はひと月延ばすって…。
次の満月が晴れるかどうか分からないもの。
私晴れの日に出発したいの。
あ…待ちなさい!キキ!!あっ!フ〜…。
(ドーラ)出掛けるって魔女の修行のこと?ええ古いしきたりなんです。
魔女になる子は13歳になったら家を出るっていう…。
早いもんだねぇキキちゃんがもうそんなになるんだねぇ。
でもあの年で独り立ちなんて今の世に合いませんわ。
あなたがこの町に来た日のことをよ〜く覚えてますよ。
13歳の小さな女の子がホウキに乗って空から降りて来たわ。
目をキラキラさせてちょっと生意気そうで…。
(コキリ)でもあの子ったら空飛ぶことしか覚えなかったんですよ。
この薬も私の代でおしまいですわ。
時代のせいですよ何もかも変わってしまう。
でも私のリューマチにはあなたの薬が一番効くわ。
ウフフ…。
あらあんなにせかしたくせにいざとなったらグズつくのね。
(ジジ)違うよ。
旅立ちはもっと慎重に厳かに行うべきだと思うんだよ。
そしてひと月延ばしてステキなボーイフレンドが現れたらどうするの?それこそ出発できやしないわ。
どうなることやら心配だね決めたらすぐの人だから。
あらそう。
私は贈り物のフタを開ける時みたいにワクワクしてるわ。
(車のエンジン音)あっ…!お父さ〜ん!私今夜発つことにしたの。
(オキノ)何だって!?さっき決めたの!だってほら来週キャンプに行く道具を借りて来たのに。
ごめんなさ〜い!あ…これはいかん!ああっ!!
(オキノ)ありがとうじゃお待ちしてます。
オキノです今夜キキが発つことになりまして。
ええそうです。
よさそうね。
せめてコスモス色ならいいのにねぇ。
昔から魔女の服はこうって決まってるのよ。
黒猫に黒服で真っ黒々だわ。
キキそんなに形にこだわらないの。
大切なのは心よ。
分かってるわ心のほうは任せといて。
お見せできなくて残念だわ。
そしていつも笑顔を忘れずにね。
は〜い。
落ち着く先が決まったらすぐ手紙を書くのよ。
お父さんあのラジオちょうだい!ねぇラジオはいいんでしょう?やったぁ!
(オキノ)ハハハ…とうとう取られたな。
どれ私の小さな魔女を見せておくれ。
ウフフ…。
母さんの若い頃によく似てる。
お父さん!ねぇ高い高いして小さい時みたいに。
よ〜し!ハハハ…!ハハハ…!あっ!ハァ…。
いつの間にこんなに大きくなっちゃったんだろう。
うまく行かなかったら帰って来ていいんだよ。
そんなことになりませんよ〜だ!ハハハハ…!ハハハハ…!いい町が見つかるといいね。
うん。
自分で住む町を見つけるなんて大変だねぇ。
大丈夫よキキちゃんなら。
ねぇねぇどんな町にするの?大きな町?うん海の見えるとこ探すつもり。
あ〜うらやましいな〜。
いいないいな〜。
私修行に行くのよ。
よその町で1年頑張らないと魔女になれないんだから。
でもディスコあるでしょ?ハハハハ…!キキ時間よ。
は〜い。
あなたそのホウキで行くの?うん新しく作ったのかわいいでしょ。
ダメよそんな小さなホウキじゃ。
お母さんのホウキを持って行きなさい。
やだ〜そんな古いの。
だからいいのよよ〜く使い込んであるから嵐にも驚かずに飛ぶわねっそうしなさい。
せっかく苦労して作ったのに…ねえ?ジジ。
僕もお母さんのホウキがいいと思う。
裏切り者!キキちゃん町の暮らしに慣れたら自分のを作ればいいじゃない?うん…。
気をつけて。
しっかりね。
いってきま〜す!頑張ってね〜!手紙待ってるわよ!頑張れ〜!ゴーゴーキ〜キ!ゴーゴーキ〜キ!
(少女達)あ〜っ!
(鈴の音)
(鈴の音)
(鈴の音)相変わらずヘタねぇ。
大丈夫だ無事に行ったようだよ。
あの鈴の音も当分聞けないなぁ。
どっちへ行くの?南よ海の見えるほう!ジジラジオつけて今手がふさがってるの。
早く!♪〜『ルージュの伝言』♪〜♪〜あのひとのママに会うために♪〜今ひとり列車に乗ったの♪〜たそがれせまる♪〜街並や車の流れ♪〜横目で追い越して♪〜あのひとはもう気づくころよ♪〜バスルームにルージュの伝言♪〜浮気な恋をはやく♪〜あきらめないかぎり♪〜家には帰らない♪〜不安な気持ちを残したまま♪〜街はDing−Dong♪〜遠ざかってゆくわ♪〜明日の朝ママから電話で♪〜しかってもらうわ♪〜MyDarling!♪〜こんばんは。
♪〜
(先輩魔女)あら…。
♪〜あなた新人?はい!♪〜今夜出発したばかりです。
その音楽♪〜止めてくださらない?私静かに飛ぶのが♪〜好きなの。
♪〜あっ…。
あ…あの知らない町に住みつくって大変ですか?そりゃねいろいろあったわ。
でも私占いができるのでまぁまぁやってるわね。
占い?近頃は恋占いもやるのよ。
わぁ…。
あなた何か特技あって?えっ…いいえいろいろ考えてはいるんですけど。
そう。
私はもうじき修行が明けるの胸を張って帰れるのでうれしいわ。
あの町が私の町なの。
大きくはないけどまぁまぁってところね。
あなたも頑張ってね。
はい!じゃあね!やな感じあの猫見た?べ〜。
特技か…。
(雷鳴)キャ〜!!
(雷鳴)何よあの天気予報は!ダメだよ貨物列車だもん!雨がやむまでひと休みしよう。
しかられないかな?見つかればね。
あ〜びしょぬれ!ここ揺れない?あ〜いい匂〜い!
(警笛)
(警笛)わっ!あっ!ハハ…ハハハ…!
(鳴き声)ごめん!あなた達のごはんって知らなかったの。
あ〜っ!ジジ海よ海!すご〜い初めて!何だただの水たまりじゃないか。
わぁ見て見て!大きな町!あの町に魔女いるかしら?さあね。
(警笛)行くよ!ジジくっついてる?あぁ…。
見て!海に浮かぶ町よ!
(鐘の音)時計塔よ私こんな町に住みたかったの。
でももう他の魔女がいるかもしれないよ。
いないかもしれないわ。
すごいね〜。
ちょっと大き過ぎるよこの町。
(時計番)あぁ魔女とは珍しいな。
おはようございます!あのこの町に魔女はいますか?いや…近頃はとんと見かけんなぁ。
聞いた?私この町にする。
おじいさんありがとう。
いや…。
ホントに降りる気?もちろんよ。
みんな見てるよ。
笑顔よ第一印象を大事にしなきゃ。
キャっ!!
(急ブレーキ音)キャ〜!
(クラクション)あの…私魔女のキキですこっちは黒猫のジジ。
お邪魔させていただきます。
私この町に住まわせていただきたいんです。
きれいだし時計塔もステキだし。
そう気に入ってもらえてよかったわ。
君!君!道路に飛び出しちゃダメじゃないか。
あやうく大事故になるところだ。
町中を飛び回るなんて非常識きわまりない!でも私は魔女です魔女は飛ぶものです。
魔女でも交通規則は守らなければいかん。
住所と名前は?家に連絡するの?君は未成年者だろ?必要があればそうすることもある。
(トンボ)・泥棒!泥棒!・・泥棒〜!・君はここにいたまえ!キキ…。
(自転車のラッパの音)ねぇねぇ!うまく行っただろ?泥棒〜!って言ったの僕なんだぜ。
君魔女だろ?飛んでるところを見たんだよ。
ホントにホウキで飛ぶんだね。
ねぇそのホウキ見せてくれない?・トンボ〜・朝っぱらからナンパかよ。
バカ〜!おっと!頼むよちょっとだけねっいいだろ?助けてくれてありがとう。
でもあなたに助けてって言った覚えはないわ。
それにきちんと紹介もされてないのに女性に声をかけるなんて失礼よ!フン!あ…。
さすがは魔女だな僕のばあちゃんみたいだ。
ついて来ないで!あぁ…。
ああっ!カッコいい!お泊まり?どなたか保護者の方はいらっしゃらないのですか?私は魔女です魔女は13歳で独り立ちするんです。
では身分証明書など…。
結構です。
食べないの?欲しければジジにあげる…。
もう夕方になっちゃうね。
(パトカーのサイレン)行きましょ。
(鐘の音)
(鐘の音)別な町を探そうよ。
大きくてももっといい町があるよきっと…。
(おソノ)奥さ〜ん!忘れ物!奥さ〜〜ん!!あぁ困ったねぇこれがないとあの子大泣きするんだよ。
お客さん悪いけどちょっと待ってて。
これ届けて来るから。
あの私でよければ届けましょうか?えっ?でも…。
あそこを曲がった乳母車の人でしょ。
じゃ頼むわ。
悪いね。
いいえ。
ジジ行くよ。
ん…?あっ…!?へぇ〜ワァオ!パン屋さんに頼まれました忘れ物です。
(泣き声)ウフフ…。
ウフフ…。
ありがとう。
お待ちどおさまいつものね。
(ドアが開く音)あ〜ご苦労さん入って待ってて。
(おソノ)ありがとう。
お待ちどおさま。
(おソノ)はいどうも。
気をつけてね。
驚いちゃったよあんた空飛べるんだね。
この手紙を預かって来ました。
ん?あの人のサインじゃない。
「おしゃぶり受け取りましたありがとう」。
じゃ私はこれで。
あ〜待って!ねっちょっと寄ってかない?お礼もしたいしさ。
おっおい…。
こっちよ。
座ってコーヒーがいい?はい。
ありがとう。
君はこれ。
なるほどね自分の町を見つけるってわけか。
この町の方は魔女がお好きじゃないみたいですね。
大きな町だからねいろんな人がいるさ。
でも私はあんたが気に入ったよ。
で泊まる所は決まったの?何だそうなら早く言えばいいのに。
家に空き部屋があるから使っていいよ。
ホントですか奥さん!ハハハ…奥さんじゃないよ。
ここらじゃパン屋のおソノで通ってるんだよ。
私キキです!こっちは黒猫のジジ!ちょっと汚いけど好きにしていいから。
はい。
水とトイレは下よ。
何かあったら遠慮なく言いなさい。
ありがとう。
粉だらけだね。
うん。
僕明日になると白猫になってると思うよ。
ジジ海が見えるよ。
明日他の町を探す?チェっ!チェっ!気どってやんの!
(救急車のサイレン)
(ラジオの音)私もうちょっとこの町にいるわ。
おソノさんのように私のこと気に入ってくれる人が他にもいるかもしれないもの。
(ラジオの音)
(トイレの水洗音)
(ドアが開く音)
(口笛)フ〜…。
(ラジオの音)電話をひくのっていくらすると思う?電話?そうお店開くの。
おはようございます!
(おソノ)おはようよく眠れた?ええいい匂いね手伝っていい?
(おソノ)うん。
ハァ〜…。
宅急便ねぇ。
私空を飛ぶしか能がないでしょ?だからお届け屋さんはどうかなって。
面白いよ空飛ぶ宅急便ってわけね。
考えたねぇ。
あの部屋使っていいからね。
ホント!?うれしい!電話をひこうと思ってるの!お金がかかるんじゃない?少しなら持って来たわ。
もったいないよ。
ねぇこの店の電話を使いなよ。
お客がつくまでが大変なんだからさ。
私こんなお腹だからあんたが時々店番やってくれれば部屋代と電話代なしってのでどう?ついでに朝ごはんもつける!あ〜!ありがとう!私うんと働くね。
あ〜っ!おソノさんっていい人ね!ハハハハハ…!ジジ!終わったよ!お買い物に行こう!
(クラクション)飛び出しちゃダメだよ田舎じゃないんだから。
分かってるわよついよつい。
ハハハハ…。
や〜ね〜。
バッカみたい!でもあいつさ…。
アハハハ…!もうちょっとステキな服ならよかったのにね…。
暮らすって物入りねぇ。
キキ見て見て!お金足りる?しばらくはホットケーキで頑張るしかないわね。
ステキね…。
ハハハ…ヒャッホ〜!キャハハハ…!おっと!あっ止めて止めて!魔女子さ〜ん!今日は飛ばないの?なっホントに黒い服着てるだろ?あっ!ねぇちょっと待ってよ魔女子さ〜ん…。
トンボがフラれた〜。
アハハハハ…。
キキちょうどよかったお客さんよ。
お届け物を頼みたいっていう人がいるの。
ホント!?すぐ行きます!あっ…!地図!お店のお得意さんなのよ。
あんたの話が出たらちょうどいいからって。
(マキ)かわいい魔女さんね。
キキといいます。
(マキ)これを届けてほしいんだけど夕方までに間に合うかしら?はい!
(マキ)おいの誕生日のプレゼントなんだけど急に仕事が入って行けなくなっちゃったのよ。
どちらへお届けしましょう?僕がいる…。
ちょっと遠くないかしら?真っすぐ飛べますから。
お礼はいかほど?あ…まだ決めてないんです。
これでどうかしら?こんなにたくさん…ありがとうございます!あっ…。
うわっ!それっ!すごいな〜。
私も飛べたらねぇ。
おばさんあの子知ってるの?キキどこまで上るつもり?仕事始めだものお巡りさんに邪魔されたくないじゃない。
僕はまた天使にお届け物をするのかと思ったよ。
あの岬の向こうだわ。
行くわよ!わっ!ジジ私この町気に入ったわ。
安心するのはご用心。
これでお母さんに手紙を書けるもの!
(鳴き声)カリの群れよステキ。
私達と同じ方向に行くんだわ。

(鳴き声)アハハハ…。
(鳴き声)どうしたのかしら?風が来るって。
えっ?高く高く上ろうって。
(鳴き声)
(風の音)わっ!うわっ!大変!!
(鳴き声)ああっ!あっいけない!ごめんごめ〜ん!許して!あなたの卵を狙ったんじゃないのよ!
(鳴き声)ハァ〜怖かった。
キキがいけないんだよ。
せっかくカリが風だって教えてくれたのにさ。
ホントね。
すごいねあの風を使ってあんなに高くへ上ってる。
キキ〜!!え?いなくなっちゃってる!ホント!?大変!落ちた時かな?うん!
(鳴き声)
(鳴き声)卵泥棒がまた来たって言ってるよ。
そんな…どうしよう。
(鳴き声)あっ!うわっ!わぁっ!
(鳴き声)あっホウキを…やめて!やめなさい!こらっ!やめて〜!
(鳴き声)困ったなぁまだ騒いでるわ。
あ〜あ…魔女も落ちぶれたものだよ。
カラスは魔女の召使いだったのにさ。
それは大昔のことでしょ!日が沈んでからそっと近づいて捜すしかないね。
約束の時間に遅れちゃうわ…。
ジジこうなったら最後の手段よ。
見つかっちゃうよ!お願い!捜したらすぐ助けに行くから!あの家?うん。
動いちゃダメよ。
息は?できるだけしないで。
えっ…。
(ブザー)
(ケット)おばちゃんのプレゼントだ!変なの!アハハハ…!
(ケットの母)遅かったわね妹から電話があって待ってたのよ。
すみません!サインをお願いします。
(ケット)・お母さんカナリア移してもいい?・いいわよ逃がさないように気をつけてね。
うん!ありがとうございました!あっ…。
(口笛)
(ケット)おとなしくしなピッチィ。
こら!ダメだよ逃げちゃ。
え…!キキ早く…。
困ったわこの辺のはずなんだけど…。
あった!ごめんください!どなたかいらっしゃいませんか?ごめんくださ〜い!
(ウルスラ)・は〜い今手が離せないの・
(ウルスラ)・上がって来てくれる?・
(鳴き声)
(ウルスラ)何?あの窓のとこにあるぬいぐるみの黒猫私が落としたものなんです。
いいコねぇ動かないでね。
さっき森で拾ったのよ。
あの返してくださいますか?ちょっと待って今いいとこなの。
ステキよ〜。
あんた美人だねぇ。
何だそうならそうと早く言えばいいのに。
ちょっと気に入ってたんだ。
すみません。
あっ!破けちゃってる…。
カラス達の仕業ねあの時騒いでたから。
どうしようお客様のものなのに…。
ねぇ交換条件ってのどう?
(ウルスラ)13歳で独り立ちね。
いいね私そういうの好きよ。
あの…直ります?任せとけって!♪〜
(ケットの母)♪〜・ケットちゃん・♪〜
(ケットの母)・ケット早く♪〜お風呂に入りなさい!・・お客さんが♪〜じきにみえるわよ!・♪〜♪〜
(ケットの母)・ケット!!・♪〜ヒッ!出来た!ありがとう!さぁ急いでジジくんを助けに行きな。
でもまだ片付けが…。
もう十分だよさぁ行った行った。
ありがとう!フフ…。
ホントにジェフって変わってるよ。
ハハハ…。
(ケットの母)おかしいのよジェフったら猫のぬいぐるみがすっかり気に入っちゃって離さないのよ。
(ケットの父)子犬だと思ってるんじゃないかな。
(ケットの祖母)マキが聞いたら怒るわね。
(ケット)いいんだジェフにあげるんだよ僕。
(ケットの母)マキおばちゃんに手紙書いたら?
(ケット)うん!
(ケットの祖母)ジェフもすっかり年をとったからねぇ優しくしてあげるのよケット。
(ケット)でも寝てばかりいるよ。
(ケットの祖母)ホントねぇ。
(ケットの母)ケットジェフが出たがってるわ開けてあげて。
(ケット)はい!済んだら自分で閉めるんだよ。
ジジ!遅いよ〜。
ごめんね。
あの人が助けてくれたんだよ。
ぬいぐるみを届けてくれるって。
お願いできますか?まだ体おかしい?お腹へった…。
ホントね私もクタクタでもステキな一日だったわ。
そうだ!ぬいぐるみを見つけてくれた人がね私をモデルに絵を描きたいって。
ヌード?バカ!フ〜…。
暇ねぇ…。
あっ…。
ダメだよ店番中なのに。
だってお客さんちっとも来ないんだもん。
もうすぐ混む時間になるよ。
違うのお届け物のお客さん。
ジジこのままず〜っとお客さんが来なくておばあさんになるまで毎日毎日ま〜いにちホットケーキばっかりだったらどうしよう?僕ホットケーキ好きだよ焦げてなきゃ。
フン猫って気楽ね。
今にホットケーキみたいに真ん丸くなっても知らないから!ステキねファッションデザイナーなんだって。
あそこん家の猫嫌いだよやたら気どってんだもん。
(ベル)はいグーチョキパーン店です。
えっはいやってます!ジジお客よお客。
4時半にお宅へ伺うんですね。
かしこまりましたご住所を承ります。
はい…はい…青い屋根のお宅ですね。
わぁありがとうございます。
必ずお伺いします。
(ドアが開く音)やあ!ください!これ。
ありがとうございます。
頼むから怒らないで聞いてよ。
今日僕らのクラブのパーティーがあるんだ。
飛行クラブっていうんだけどぜひ君に来てほしいんだよ。
これ招待状。
まじめな集まりなんだよ。
みんな君の話を聞きたがっているんだ。
いらっしゃい!ここで配達をやっとると聞いたんだが…。
え…あっはいお届け物ですか?こいつを大急ぎで運んでくれないかね。
お預かりします…うっ!大丈夫かい?ええ…。
手伝おうか?いい…。
6時に迎えに来るからそれまでに決めといてねじゃあ!あ…。
いくらだね?あの市内ですか?市外でしょうか?箱に書いといたんだが。
え…すいません!おソノさ〜ん!どうしよう!パーティーの招待状もらっちゃった。
ステキじゃない行って来なさいよ。
でも私この服しか持ってないもん。
あら!そんなこと気にしてるの?それとってもいいよ黒は女を美しく見せるんだから。
ホント?仕事は?あっ2つも入ってるんだ。
もう4時だわ大変!すみません店番お願いします!ジジ!ジジ!フフフ…。
あんなにあの子のこと怒ってたのにパーティーへ行くの?声をかけないで。
集中しないとこの荷物重いんだから。
ありがとうございました。
急がなくっちゃ!次は4時半って約束なのよ。
青い屋根よ。

(ノッカーの音)
(鍵を開ける音)あの…お届け物のご依頼をお受けしたキキと申します。
(バーサ)まあどうぞ。
時間通りでしたねぇ。
はい。
奥様みえましたよ。
(老婦人)あらあら大変。
困ったわねもう約束の時間になってしまったの?どうぞ。
はい。
それ預かりましょう。
黒猫にホウキ…。
ホントにひいばあちゃんの言った通りだわ。
魔女のキキと申します。
まあまあかわいい魔女さんだこと。
それがねぇ届けてもらうはずのお料理がまだ焼けてないのよ。
ちっともオーブンの温度が上がらないのおかしいわねぇ。
ダメね機械も人も年をとると。
孫のパーティーに温かいお料理を届けてもらおうと思ったのよ。
私の自慢の料理ニシンとカボチャの包み焼き。
でもあきらめましょう。
孫には電話で謝っとくわ。
あなたにはムダ足をさせてしまったわね。
バーサ!バーサ!
(老婦人)魔女さんにお礼をお渡しして。
はい。
いいのよお約束の通りお渡しして。
奥様!そうさせてちょうだい。
あなたのせいではないんだから。
奥様私まだちょっと時間があるんです。
そのオーブンは使えないのですか?え…?ああこれね。
昔はよくこれで焼いたけどでも随分使ってないから…。
薪のオーブンなら私もお手伝いできます。
田舎で母に仕込まれました。
そうはいっても大仕事よ。
名案ですよ。
私は電気は嫌いだけど薪なら暖炉用のがあるし。
やりましょう奥様。
そうねぇ…。
じゃあお願いしようかしら。
いい子ぶってパーティーに遅れても知らないよ。
だってお金だけもらえないよ。
急がなくっちゃ!
(バーサ)ほらまだ使えますよ。
お母様のお仕込みがいいのね段取りがいいわ。
何かワクワクするわね。
私は電気は嫌いです。

(老婦人)ちょうど頃合いね。
あっそのくらいでいいわ。
あとは待つだけね。
40分くらいでしょうか?ええそうねさっひと休みしましょう。
他に何かお手伝いすることありませんか?
(老婦人)あらそう?じゃお願いしようかしら。
悪いわねぇ。
いいえ。
もう間に合わないと思うよ多分。
心配屋。
フルスピードで飛ばせば15分でギリギリセーフよ。
お茶が入りましたよこっちいらっしゃい。
6時からパーティー?間に合うの?大丈夫です15分あれば足りますから。
大変!あの時計10分遅れてるのよ。
えっ!?ど…どうしよう!早くかまどへねっ。
は…はい。
バーサ!バーサ!どうでしょう?よく焼けてるわ。
さっ早く。
はい。
急いで!はい!忘れものよ。
いけませんこんなに!受け取ってちょうだい。
早く早く!ステキなパーティーを!そこから出て!さっきまであんなにいいお天気だったのに。
ヒゲがピリピリする。
(遠雷)雨宿りしよう!ダメよ!間に合わなくなっちゃうもん!このお料理も冷めちゃうわ!
(鐘の音)
(チャイム)
(鍵を開ける音)何かご用?お届け物です。
まあずぶぬれじゃない。
急に降って来たもんですからでもお料理は大丈夫です。
だからいらないって言ったのよ。
・なぁに?・おばあちゃんからまたニシンのパイが届いたの。
あの受け取りにサインをお願いします。
私このパイ嫌いなのよね。
今のホントにあの人の孫?べ〜。
べ〜。
パーティーもう間に合わない?フ〜…。
キキあの男の子だよ今ならまだ間に合うよ!大変だったわねあの男の子随分待ってたのよ。
もういいんですこんななりじゃ行けないもん。
どうしたの?キキ頭でも痛いの?何か食べようよ僕お腹へっちゃった。
キキ〜!ニャ〜オ!
(ノック)ニャ〜ォ。
具合が悪いの?ひどい熱ね。
頭がガンガンするの。
あんた昨日ちゃんと体をふかなかったでしょう。
私このまま死ぬのかしら…。
ハハハハ…!ただの風邪よ薬を持って来てあげる。
それに何か食べなきゃダメね。
欲しくない。
つらくてもちょっと食べたほうがいいの。
ミルクがゆを作って来てあげるわジジにもね。
ニャ〜〜オ!風邪の時はこれが一番!はいジジ。
フゥ…熱いから気をつけな。
クッ!!さぁ冷めないうちに食べな起きられる?どうしても食べなきゃダメ?治りたかったらね。
そうだ!さっきあの男の子がお店へ来たよ。
え…!?病気だって言ったら「魔女も病気になるんですか?」だって。
ウフフ…。
後でお見舞いに来たいってどうする?ダメ!フフ…多分そう言うと思って丁重にお断りしといたわ。
よく休みなさい疲れが出たのよ。
窓を開けとくね。
(窓を開ける音)おソノさん。
ん?ううん何でもない…。
ジジ〜!ジジ〜!なあ…ん?うっ!!ジジ!ごはんよ!
(おソノ)キキ!今朝はどう?もうすっかりいいみたい。
ごめんなさい朝寝坊しちゃった。
いいのよ。
後でちょっと頼みたいことあるの来て。
はい。
コポリさんっていうの?そうお礼はこれでいい?いらないわ近くだから歩いて行けるし。
ダメよ仕事は仕事。
必ず本人に渡してね。
ジジ〜!仕事?あらお友達?何ていう名前?リリーっていうの!今行く!いいよちょっとだから。
リリーさんよろしくね。
ニャ〜〜ォ。
わぁ…。
ステキ…。
ねぇ魔女子さ〜ん!あっ…!散歩?えっ…ううんコポリという人を捜してるの。
それ僕のことだよ。
えっ!?そっちへ回ってすぐに行くから。
おソノさんだ!ありがとう。
あの…この前ごめんね随分待たせちゃって。
ううん君こそ雨の中大変だったね。
ねぇちょっと寄って行かない?見せたいものがあるんだ。
ねぇ早く!こいつの完成を祝うパーティーだったんだよ。
人力飛行機の機関部なんだ。
ほら!翼と胴体は別の所で組み立て中なんだ。
この夏休み中に飛ばすんだぜ僕がパイロットで。
ブ〜〜ン!ねぇ海岸に行かない?不時着した飛行船を見に行こうよ。
飛行船?あれ?テレビ見なかった?寝てたから。
じゃあなおさらだ行こう!これで行くの?そうさ訓練訓練足を鍛えなくちゃ。
さぁ乗って。
え…。
私自転車初めてなの。
ホント?そりゃいいや!ちょっと足で支えててね勢いがつくまで。
行くよ!蹴ってぇ…!降りる?ノー!!ハハハ…ハハハ…。

(クラクション)
(子供達)ハハハ頑張れ〜!おかしいな〜!急カーブにかかったら体を外に倒して。
え?体傾けないと曲がれないんだ。
そ〜れっ!いいぞその調子!すごい!最高!飛行船ってあれ?ああ。
(クラクション)うわっ!飛んだ〜!
(クラクション)あ〜っ!!トンボ大丈夫?ん…キキは?平気。
フッフフフ…。
ハハハハ…!ハハハハ…!そんなに僕の顔変?ハハハ…違うの。
ごめんだってとても怖かったのハハハ…。
ハハハ…僕も怖かったよ。
ねぇさっき魔法使ったの?分かんない夢中だったから。
あ〜あ自転車メチャクチャ。
あっ!いけねぇ仲間に怒られる!キキ自転車を頼む。
どうしたの!?自転車こぎ過ぎたんだ…。
ま…待て〜…。
いいなぁあんなので世界一周できたら最高だろうな。
ねぇ初めて空飛んだ時どんなだった?覚えてないのとても小さかったから。
でもちっとも怖がらなかったって母さんは言ってたけど。
あ〜あ僕も魔女の家に生まれればよかった。
キキなんかホウキでツイ〜だけどさ僕なんかコレだもんな。
フフフ…私のは仕事だもん楽しいことばかりじゃないわ。
そうかなぁ才能を生かした仕事だろステキだよ。
私ちょっと自信をなくしてたの。
でも今日ここへ来てよかった海を見てると元気になれそう。
よかったらいつでも連れて来てやるよ。
訓練を兼ねてね。
トンボっていい人ね。
あれ?今頃気がついた?だって初め不良みたいだった。
おふくろがさよく言うんだ。
「この不良息子!空ばっかり見てないで勉強しろ!」ってね。
フフフ…。
ハハハ…。
(少女)トンボ!え?すっごいニュースよ!何?
(少女)いいこと!早く!ちょっと待っててね。
飛行船の中見せてくれるって行く?うわぁすごいぞ!行く行く!ねぇあの子だぁれ?魔女のキキっていうんだ。
キキ!一緒に行かない?飛行船の中見せてくれるって!私いい。
ねぇ行こうよ!あの子知ってる宅急便やってる子よ。
へぇ〜もう働いてるの。
たっくましい。
行こうよみんなに紹介するから。
行かないさよなら。
あ…何だよ…。
ねぇ!何怒ってんの?怒ってなんかいないわ。
私は仕事があるのついて来ないで。
あ…。
(クラクション)トンボ!行くよ!
(クラクション)ハァ…。
(ラジオの音)ニャ〜〜オ。
ニャ〜〜オ。
ジジ私ってどうかしてる?せっかく友達ができたのに急に憎らしくなっちゃうの。
素直で明るいキキはどこかへ行っちゃったみたい。
冷たいの…。
ジジいくらいい人ができたからって食事の時間は守ってほしいわちっとも片付きやしない。
ニャ〜〜オ。
何よ猫みたいな声出して。
ニャ〜〜。
ジジ?あなた言葉どうしたの?キキって言ってごらんジジ。
ジジ!どうしちゃったのかしらジジの言葉が分からなくなっちゃったみたい…。
大変!魔法が弱くなってる…。
ハァハァハァ…。
あっ!?
(落ちる音)う〜…。
ああっ!あ…。
飛べない!?魔法が消えちゃったわけ?とても弱くなっちゃったの。
だからお届け物の仕事も休まないと…。
その代わりお店の手伝いきちんとやります。
どうかあの部屋にいさせてください!そりゃかまわないけど…魔法の力って戻るんでしょ?分からないのホウキは作れるけど…。
おい!キキ?僕トンボ。
今日さ飛行船から手を振ったの見えた?船長がねテスト飛行に乗せてくれたんだ。
もう最高だったよ!もしもし聞いてる?キキ。
もう電話しないで。
えっ何?聞こえないよ船長がね君に会いたいって…。
もしもし!もしもし!どうしたの?キキ顔が真っ青よ。
私修行中の身なんです。
魔法がなくなったら私何の取りえもなくなっちゃう。

(ウルスラ)キキ!ハ〜イ!あっ!何だちっとも来てくれないんだから。
自分から来ちゃったよ。
ごめんなさい。
…というのはウソ買い出しに来たついで。
寄ってって!今仕事がひと区切りしたとこなの。
もちろんそのつもり。
フフフ…。
案外いい部屋ね。
よかったら食べて今お茶いれて来る。
お茶はいいよミルクあったらくれる?うん。
あっホントだねあのぬいぐるみにそっくりだ。
君ジジっていうんだろ?商売はどう?軌道にのった?うまくないの?今お休み中なの。
へぇ…。
フ〜ンどうりで落ち込んでると思ったよ。
魔法にもそんなことがあるんだね。
ねぇ私の小屋に泊まりにおいでよ。
え…。
店の人に断ってさ一日ぐらいいいじゃない。
ジジあんたも来るかい?ハハハ…彼女のほうがいいか。
ねっ決めようすぐ出発!ニャ〜〜オ。
来てるよ!
(クラクション)ああっ…。
ハハハ…。
ハハハ…。
ハァ〜きいた〜。
ステキ…。
何よこの美人が目に入らないのかしらね。
フフフ…。
フフフ…。
えっ?私を男だと思ったの?そんななりしとるもんな。
あ〜あこの脚線美が分からないとはね。
フフフ…。
カラス!すっかり友達になっちゃったんだ。
へぇ〜。
ヤッホ〜ただいま!こんにちは!この前はごめんね。
(鳴き声)先に入ってて水くんで来るから。
あ…。
どう?ステキ…。
キキに会ってねこの絵描こうって決めたの。
でもねぇこの子が決まらないのよね。
キキが来るのずっと待ってたんだよ。
これ私!?まぁね。
ちょっとそこに座ってモデルになってくれる?でも私こんなに美人じゃない!ハハハハ…ハハハ…。
あんたの顔いいよこの前よりずっといい顔してる。
さっ座ってそのイスがいい。
ちょっと顔上げて遠くを見るように。
そうそうしてて。
魔法も絵も似てるんだね。
私もよく描けなくなるよ。
ホント!?そういう時どうするの?ダメだよこっち見ちゃ。
私前は何も考えなくても飛べたの。
でも今はどうやって飛べたのか分からなくなっちゃった。
そういう時はジタバタするしかないよ。
描いて描いて描きまくる!でもやっぱり飛べなかったら?描くのをやめる。
散歩したり景色を見たり昼寝したり何もしない。
そのうちに急に描きたくなるんだよ。
なるかしら…。
なるさ!さぁほら横向いて!私さキキくらいの時に絵描きになろうって決めたの。
絵描くの楽しくてさ寝るのが惜しいくらいだったんだよ。
それがねある日全然描けなくなっちゃった。
描いても描いても気に入らないの。
それまでの絵が誰かのマネだって分かったんだよ。
どこかで見たことがあるってね。
自分の絵を描かなきゃって。
苦しかった?それは今も同じ。
でもねその後少〜し前より絵を描くってこと分かったみたい。
魔法ってさ呪文を唱えるんじゃないんだね。
うん血で飛ぶんだって。
魔女の血か…いいね私そういうの好きよ。
魔女の血絵描きの血パン職人の血…。
神様か誰かがくれた力なんだよね。
おかげで苦労もするけどさ。
私魔法って何か考えたこともなかったの。
修行なんて古くさいしきたりだって思ってた。
今日あなたが来てくれてとてもうれしかったの。
私1人じゃただジタバタしてただけだわ。
フフ…あのねこの絵ホントは消しちゃおうかって何度も思ったんだよ。
こんなステキなのに?今日キキに会ってさ悩んでるキキの顔見たらさコレだ!って。
描けそうな気がして来たの。
イジワル!ハハハ…だからあいこ。
フフフ…。
さぁ消すよ。
うん。
ベッド取っちゃって悪いね。
いいよ。
時々ここに来ていい?うん夏中はいる気だから。
私も時々会いに行くよ。
うん。
豪雨のため当市に不時着した飛行船自由の冒険号はこのほど修理を済ませ本日南極探検への旅を再開することになりました。
(ベル)
(おソノ)はいグーチョキパーン店です。
ああキキ。
うん…もっとゆっくりしていてもいいのに。
あぁそれからね…。
この前のおばあちゃんがまた来てくれって。
どうする?断ろうか?当分お休みって言ったんだけどどうしてもって言うのよ。
そうじゃ帰りに寄ってね。
はい。
(電車のベル)こんにちは。
まあまあ!お待ちかねですよ。
出発まであと5分を余すところとなりました。
まいりました奥様。
いらっしゃい。
今日はこのままで勘弁してねお天気がいいのに足が痛むの。
バーサあれを。
はいはい。
奥様飛びましたか?まだよ。
おかしいのよこの人飛行船に夢中なの。
冒険が好きなんですよ。
ちょっと音小さくしてね。
キキこの箱ちょっと開けて。
はい。
奥様これ…!?それをキキという人に届けてほしいの。
この前とってもお世話になったからそのお礼なのよ。
ついでにその子のお誕生日を聞いて来てくれるとうれしいんだけど…またケーキを焼けるでしょ?キキ。
きっときっとその子もおばさまのお誕生日を知りたがるわ!プレゼントを考える楽しみができるから!ホントね。
フフフ…。
フフフ…。
あ〜!どうしたの?何か事件が起きたようですよ。
大変ですロープが切れました飛行船が流されています!飛行船が我々に向かって迫って来ます!ああ…!あぁ肝心な時に…何を映してんだ!夏に時たまこういう風が吹くのじきにここへも来るわ。
大丈夫通り過ぎるだけよ。
(バーサ)奥様映りましたよ。
(バーサ)逆さまになってる。
飛行船自由の冒険号は突然の突風にあおられ…。
こうなるとただの風船ね。
現在残された最後のロープを固定する作業が必死に続いていますが果たして飛び去ろうとする飛行船をつなぎ留めることができるでしょうか!?ああっダメです!すさまじいヘリウムガスの力でどんどん上空へ上って行きます!トンボ!?あの子私の友達なの!えっ!?次々と払い落としてグングン上昇して行きます!ああっ!パトカーまで!まるでオモチャのように軽々と!ああ何ということでしょう!少年が1人パトカーと一緒に…。
トンボ!あなたのお友達ですって?私行きます!気をつけてね。
大変!頑張れ〜!!手を離すな〜!!しっぽのヘリウムを抜け急げ!う…ううっ…!あっ!あ〜っ!うわっ!ハァハァハァ…。
(救急車のサイレン)
(ラジオ)市民は落ち着いて行動してください。
(ラジオ)飛行船のヘリウムガスは爆発しません。
トンボ…。
トンボは…男の子は無事ですか!?さぁ…パトカーは落ちたって言ってたけど。
(消防車のサイレン)
(消防隊員)そこの少女どきなさい道を空けなさい早くどきなさい。
(消防車のサイレン)大丈夫かね?おじいさんそのブラシを貸してください!えっ!?お願い!必ずお返しします!そりゃまぁ…。
すいません!ああ…!ハァ…ハァ…。
飛べ…!ああっ!お〜!飛んだ!あっ!ああっ!?真っすぐ飛びなさい!燃やしちゃうわよ!少年はまだ無事ですが飛行船自由の冒険号は風に流されてシティータワーに近づいて行きます!このままではシティータワーとの衝突は避けられません!ぶつかるぞ〜!高度を上げろ〜!ガスが足りない!ぶつかる寸前に塔に飛び移れ!やってみます!お〜いここへ来いよ〜!おじさん逃げて〜!つかまれ!もっと早く!こら〜っ!!
(サイレン)
(ガスがもれる音)お聞きください!すごいガスもれの音です!少年がどうなったのかこの角度からは見えません!あっ!しっぽが!倒れます!ガスが抜けて飛行船が倒れます!引っかかった!止まった!あそこを見ろ!いた!少年がいました!奇跡です!少年はまだぶら下がっています!だが一体どうやって助ければよいのでしょう!このままあの勇敢な少年を見捨て…!な…何だあれは!?鳥…違います少女だ!少女が空を飛んで行きます!魔女です!ホウキ…じゃないデッキブラシに乗った魔女です!キキよ!それっ!あの子飛んだわ!頑張れ!トンボ!キキ…!あっ!こらっ!いい子だから言うこと聞いて!お〜い頑張れもうちょっとだ!頑張れよ〜!トンボ!キキ…!
(人々)頑張れ!頑張れ!頑張れ!もうちょっとだ!頑張れ!頑張れ!頑張れ〜!
(人々)頑張れ!頑張れ!頑張れ!うわ〜〜っ!!う…受け止めた!空中で受け止めました!
(アナウンサー)今地上に降り立ちました感動的な光景です。
飛行船の乗員も無事のようです。
あのデッキブラシはわしが貸したんだぞ。
ハハハ…やめてよバーサアハハハ!偉いよキキよくやったね。
あ…!?あんた先生を呼んで生まれそうよ。
おい…!ジジ!ニャ〜〜オ。
『やさしさに包まれたなら』小さい頃は神さまがいて不思議に夢をかなえてくれたやさしい気持で目覚めた朝はおとなになっても奇蹟はおこるよカーテンを開いて静かな木洩れ陽のやさしさに包まれたならきっと目にうつる全てのことはメッセージ小さい頃は神さまがいて毎日愛を届けてくれた心の奥にしまい忘れた大切な箱ひらくときは今雨上がりの庭でくちなしの香りのやさしさに包まれたならきっと目にうつる全てのことはメッセージカーテンを開いて母さん!キキからの手紙だよ。
えっ!?あっ!!あぁ…。
「お父さんお母さんお元気ですか。
わたしもジジもとても元気です」。
(キキの声)「仕事の方もなんとか軌道にのって少し自信がついたみたい。
落ち込むこともあるけれど私この町が好きです」。

(サッシャ)
来週は『ジャックと天空の巨人』地上波初放送
名作童話…
助かるとでも…。
2016/01/22(金) 21:00〜23:09
読売テレビ1
金曜ロードSHOW!「魔女の宅急便」宮崎駿監督作!誰もが共感する成長物語![解][字][デ]

スタジオジブリ宮崎駿監督が描く少女の成長物語。両親と住んだ田舎を離れ、はじめての一人暮らし。少年との出会い、そして小さな挫折…がんばれ!すこし大人になるために…

詳細情報
おしらせ
▽金曜ロードSHOW!公式ホームページ「金曜ロードシネマクラブ」では「魔女の宅急便」には宮崎駿監督が特別出演していた!?など、ジブリ作品をより楽しめる、驚きの情報満載の特設サイトを開設!
放送中はシーンに合わせて作品を解説するシーンガイドも実施します!
フェイスブックやツイッターも!
詳しくは「金曜ロード」で検索!!
番組内容
魔女のキキは、13歳になる年のある満月の夜、魔女のしきたりで独り立ちするための旅に出る。黒猫のジジと一緒に空へと飛び立ったキキが辿り着いたのは、大都会・コリコ。美しい街並みに心躍らせるキキだったが、到着早々トラブルの連続…泊まる場所も見つけられない。そんな中、パン屋のおかみさん・おソノと出会い、自宅に下宿させてもらうことに。キキは、ホウキに乗って空を飛ぶ宅急便の仕事を始めようと決意するが…
出演者
<キキ/ウルスラ>高山みなみ
<ジジ>佐久間レイ
<コキリ>信沢三恵子
<おソノ>戸田恵子
<トンボ>山口勝平
<老婦人>加藤治子
<バーサ>関弘子
<オキノ>三浦浩一
監督・演出
【監督・脚本】
宮崎駿
音楽
久石譲
【音楽演出】
高畑勲
【挿入歌】
「ルージュの伝言」「やさしさに包まれたなら」荒井由実(松任谷由実)

ジャンル :
映画 – アニメ
映画 – 邦画
映画 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
主音声ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
副音声ステレオ
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