相手に「何を考えているかわからない」と言う人
友達と話してて、ちょっと場の空気に合わない発言をしてしまった時や、
周りの人に理解されがたい行動をとった時によく言われる、
「お前は何を考えてるのかわからない」
という言葉。
実際に言われたことのある人、あるいは周りにそう思われているかもしれないと思っている人も多いんじゃないかと思います。
「何を考えているのかわからない」と言われたら、ふつうは悪口を言われたと思って傷つきますよね。
でもそれって、本当に悪口でしょうか?
おそらく「何を考えているかわからない」と言う人の心理とは、
「俺(私)の常識から大きく逸脱しているから、君のことなんか理解できないよ」
というものだと考えられます。
冗談のつもりで言う人もいると思いますが、そんな人でも多少はこのような考えを持って「何を考えているかわからない」と言うと思います。
つまり、発言者は、相手と自分の立場的な隔たりを明確にするために、この言葉を用いているということです。
彼らにとって、自分の常識から相手の言動が大きく外れているがゆえに、その言動は受け入れられないと、相手を拒絶する言葉なのです。
この常識というのは、発言者が今までの人生で見てきた人々から、「人間のあるべき姿」を作り上げ、その蓄積から導き出されたものだと考えられます。
言われた人は本当に「常識がない人」なのか
ここまで考えると、「何を考えているかわからない」と言われた人は、「その発言者の人生において例のない思考をする人間である」と定義できます。
人は平均、一生で3万人と出会うとされているので、この発言者が仮に20歳、平均寿命を80歳だとすると、この発言者は約8000人もの人と出会っていると推定できます。
つまり、「何を考えているのかわからない」と言われた人は、発言者が過去に出会ったどの8000人にも当てはまらないような異常な言動をする人であるということになります。
さあ、ここで最初の問いに戻りますが、「何を考えているのかわからない」と言われたら本当に傷つく必要があるのでしょうか。
じゃあその常識って??
今までの人生で出会ってきた8000人の平均をとって、人のあるべき像として形成された「常識」。
となると、その8000人は良くも悪くも、ある一定の「常識」という型の中にハマっているということになりますよね。
それってつまんなくないですか????
8000人もいて、だいたい同じような思考を持ち、型にはめられたように行動するんですよ。
例えば大学生だと、大学に入ったらサークルに入ってアルバイトして彼女作って髪を染めてテスト前にオールで勉強する。たまにスノボに行ったり東南アジアに行く。就活が始まったらあわてて黒髪に戻して大企業を目指す。
だいたい大学生はこんな感じだと思いますが、
それって本当に自分で望んでやっていますか?
本当は周りがやってるから合わせてるだけなんじゃないですか?
この「お前が何を考えているかわからない」と発言した人の「何を考えているかわかる人」っていうのは、自分で考えることなく周りに合わせているだけの人です。
だって8000人がそれぞれ考えて行動してたら、同じような型なんかできないですよ。
じゃあオリジナリティあふれてるじゃん!
ここまで考えると、「何を考えているかわからない」と言われた人は、「何を考えているかわかっちゃう」人と比べて、周りに合わせることなく自分の道を進んでいると言えます。
自分にぴったりのオリジナル人生を生きれてるって、とっても素晴らしいことだと思います。幸せなんてのは、他の人に評価してもらうのではなく、所詮自己満足に過ぎないですし。
まとめ
そんなことを言っておいてぼく自身、1年前までは周りと同じように合わせて、テニサーに入って居酒屋でバイトして茶髪にしてウェーイしてる典型的大学生でした笑
でも本を読んだり、自分の人生について考えるようになったりしてから考え方が変わりました。
今では、薬学部生なのにRailsのエンジニアをやってたり、学生イベントを企画していたり、ブログを書いてたりするので、周りの友達に「何を考えているのかわからない」とよく言われます。
たしかに卒業生の大半が将来研究者になるような環境では、正直ぼくの行動って意味わからないと思います。研究者になるんだったら、薬学の勉強をして、研究したり論文を読んでるのが一番ですからね。
ただ、周りに合わせるのが一番いいみたいな考えで行動するのは、やめたほうがいいと思います。自分の人生は自分の思うままに生きるべきです。
もし誰かに「お前の考えていることがわからない」と言われたら、自分は他の誰にも合わせず、オリジナリティ溢れる人生を生きているんだと自信を持ってください。
そう考えたら、この言葉って褒めコトバに思えてきますね。