「ワンポイント介護」の時間です。
認知症の方の介護で大切な事は何か症状に応じた介護のポイントを紹介します。
アドバイス頂くのは介護福祉士の和田行男さんです。
こんにちは。
こんにちは。
今回は被害妄想についてなんですがそもそもこの被害妄想というのはどういうふうに起きるんでしょうか?物をとったとかあの人が私の旦那さんをとったとかそういう事まで含めてそういうふうに訴えたりする事があるんですけれどもまずここで大事な事はやっぱり日常から来るそういう事っていうのは脳の病気によって起こっているという事ここをやっぱりまず一番最初は理解しておく事が大事だと思うんです。
ではこちらの例をご覧下さい。
ヨシコ。
ん?私の財布知らないかい?え〜また財布ないの?
母が認知症と診断されてからというもの母は頻繁に財布を捜すようになりました
もう〜この引き出しに入れておいたのに…。
どっか違う所に置いたんじゃないの?いやここの引き出しにいつも入れてあるから。
誰かに盗まれたんじゃないかしら?あんたが盗んだんじゃないのかい?何で私がお母さんの財布盗まなきゃいけないのよ?どうせしまい忘れたんでしょう?私疑わないでよね!いやあんたが盗んだんだ。
この泥棒!はあ?
世話をしている娘の私を疑うなんて信じられませんでした。
情けないやら腹が立つやら。
いつも大げんかになってしまいます
泥棒扱いされるっていうのはつらいですよね。
とってもいないのにとったって言われる事がつらいですよね。
認知症の方っていうのはそもそもが病気によってしまった事自体を全部忘れちゃうんですね。
だからつい周りの人に「あんた知らんか?」とか「あんたとったでしょう」というような事になってしまうという事ですね。
それが身近な人を疑ってしまうというのはどうしてなんでしょうね?僕らでもそうですけれどもまず身近な旦那さんだとか子どもさんたちに「あんた知らない?」って聞いていくと思うんですけども認知症の方の場合はそれを被害妄想だっていうふうに言われてるんですけどもそういう事が起こるという事を知っておく事が大事だと思うんですね。
お母さんに疑われてしまった娘さんはどういうふうに対応すればいいんでしょうか?まずは受け止める事が大事なんで否定したりだとか問いただしたりだとかそういう事ではなくてまずは一旦は受け止めてまず一緒に捜すという事からスタートすればいいと思うんですよ。
一緒に捜す。
はい。
ヨシコ。
ん?私の財布知らないかい?えっないの?大変!じゃあ一緒に捜そうか。
よし行こう行こう。
どの辺だろう?あっあった。
ねえお母さんさちょっとこの辺捜してくれない?私別の所捜すから。
ねっちょっと捜してみて。
あったあった!あここにあった!あったじゃない。
よかったね〜。
もうびっくりしたよもう〜。
この時にすごく大事な事は自分の力で見つけるというふうにする事が大事なんですね。
見つかった時には一緒に「本当よかったねよかったね」というふうに本当に自分の気持ちからその事を一緒に喜び合う事がすごく大事だと思うんですよ。
一番上にうれしい気持ちを一緒に載っけるというかそれを積み上げていく事によってあの人が泥棒なんじゃないかとか自分の嫁が泥棒なんじゃないかといったような事を打ち消していくという事だと思うんです。
認知症の人の被害妄想について介護のポイントはまずは受け止めて否定したりしない。
無くなった物があれば一緒に捜して本人に見つけてもらう。
見つかってよかったねと一緒に喜ぶ。
2016/01/22(金) 21:55〜22:00
NHKEテレ1大阪
楽ラクワンポイント介護「認知症(1)“財布がない”被害妄想」[字]
認知症の家族の介護についてアドバイスする「認知症ワンポイント介護」の1回目は「財布がない」などの被害妄想について。一緒に探して本人に「見つけてもらう」事が秘けつ
詳細情報
番組内容
認知症の家族の介護についてアドバイスする「認知症ワンポイント介護」の1回目は「財布がない」などの被害妄想について。一緒に探して、本人に「見つけてもらう」ことが秘けつ。「見つけてもらって」一緒に喜ぶことも大事、そして「よかったね」。講師は認知症ケアの第一人者の介護士・和田行男さん。
出演者
【講師】介護士・大起エンゼルヘルプ取締役…和田行男,【リポーター】小谷あゆみ,【出演】長谷川耕子,長谷川紀子
ジャンル :
福祉 – 高齢者
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – その他
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サンプリングレート : 48kHz
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