趣味の園芸「年初め 観葉ライフをはじめよう!」 2016.01.22


おはようございます。
三上真史です。
今僕は植物の取扱量日本一の卸売市場大田市場に来ています。
というのも「趣味の園芸」1月のテーマは「春のトレンド最前線」。
今年の春注目の植物をご紹介します。
今回はその第1弾です。
葉の色や形株姿などさまざまな魅力がある観葉植物。
一鉢あるだけで空間に彩りを与えてくれます。
この春おすすめの観葉植物是非育ててみませんか?
(テーマ音楽)葉を観賞して楽しむ観葉植物。
葉のフォルムや質感色彩や株姿も実に個性的。
一鉢育ててみませんか?植物によってよく育つ環境はさまざま。
部屋の明るさに応じて育てる植物を決めましょう。
手入れの一番のポイントは水やり。
美しい姿を保つコツをお伝えします。
後半のコーナーは「寄せ植えアプリ」。
今回はアリッサムをナチュラルに飾ります。
観葉植物のトレンド最前線。
講師は長岡求さん。
植物の流通に30年以上関わり流行を見続けています。
いや長岡さん広いですね!そして色とりどりの植物がたくさん。
心躍るんですがこちら大田市場にはどれぐらいの植物の量取り扱われているんですか?多分今日でですね大体40〜50万鉢。
40〜50万鉢!はい一日にね。
一日ですか!ここだけじゃないわけですもんね。
この3倍から4倍ぐらいの量があちこち隠れています。
桁違いのスケール。
大きいですね。
こちらに卸された植物が市場に出回って僕ら手に入れる事ができるわけですよね。
市場を経由してそのあとお花屋さんとかホームセンターに渡って早いものは今日の夕方には店頭に並んでいるはずです。
でも業者の方々はこちらでどのようにして仕入れているんですか?基本的には競りを中心に取り引きされているんですね。
競りですか。
競りっていうとこう声を出して…。
チョンガとかヤッコとかゲタメというね。
そんな競りを昔はねやっていました。
「昔は」というと…。
今の競りはちょっと違うんですね。
違うんですか?はい。
さあというわけでこちらがその競りの会場という事ですね。
オークションルームですね。
僕が思ってたのと全然違うんですけど。
ここ20年ぐらいですかねコンピューターを使った競りのシステムに変わったんですね。
あちら掲示板出てます。
電光掲示板。
数字が出てるんですけどこれはどういう事ですか?真ん中の数字が今いくらですよという表示する値段なんですけど周りに半円形の目盛りがあります。
赤い目盛りがちょうど100あって一番高い値段から0円まで2.3秒で下がるんですね。
えっ下がっていくんですか?上がっていくわけじゃなくて。
そう。
買うお客さんは手元にあるボタンを押すんですけど…。
ボタンありますね。
一番早く押した人が買える。
上げていくんではなく下がっていくのを見ながら「ここだ!」という時に押すわけですか。
一番早く押した人一番高い値段で押した人が買えるという仕組みなんですね。
へえ〜近代的な設備なんですね。
植物の流行を見続けてきた長岡さん。
おすすめの観葉植物をたくさん紹介して頂きます。
まず葉のフォルムが楽しいもの。
バランスよく葉が伸びる…少しカールした葉は優しい印象。
南アフリカ原産で色鮮やかな花を咲かせます。
鋭い形の葉が密集した…葉の表と裏の色が異なりコントラストが楽しめます。
中央アメリカ原産の…包み込まれたくなるような大きな葉が魅力です。
続いて幹のラインを楽しむもの。
ドラセナ・フラグランスは高さが違う2本を並べた仕立て。
幹と葉がお互いのラインを引き立てます。
勢いのある小さな葉がたくさんつくゴムの木…二股に分かれた幹のラインは切り戻しをしたものです。
幹から伸びた枝が力強い…生育が旺盛で剪定を繰り返すとボリューム感が増します。
育ててみたい観葉植物はありましたか?いや〜魅力的ですねえ。
観葉植物といいますと熱帯から亜熱帯のものが多くてその中で形とか色とか姿とかユニークなものそれと室内の置くものが多いわけですからその室内の環境に合う比較的丈夫なものがね観葉植物として世界中で利用されてるんですね。
世界中で。
あと姿形の他に質感。
質感ですか。
そうですね。
サンセベリアもニューフェイスが続々登場。
あ硬いですね!で先端がとがっていて同じサンセベリアでも全然違いますね。
なんかモダンアートの彫刻のような感じがしますよ。
白い斑が入るシルバーフレーム。
ファーンウッドは剣山のような姿。
スタイリッシュな…刃のようなフォルム…リプサリスも質感が面白い植物。
南米の熱帯雨林の樹木に着生するサボテンの仲間です。
一口に観葉植物といってもよく育つ環境はさまざま。
部屋の明るさに合わせて選びましょう。
どれも同じような場所で育てられるというわけではないんですよね?実はその原生する自生する環境というのはさまざまでね…。
世界各国でしたもんね。
置き場所などは植物によって本当は少しずつ変えた方がいい。
同じ室内でも場所によって明るさ違うでしょ。
違いますよねえ。
そこでちょっとこちらご用意させて頂きました。
室内に置く場合どの場所にどんな観葉植物が適しているのかという事でまずリビングに窓があって南向きのしっかりとした日の当たる場所。
ここへ集めたのが大体本来は日がたくさん当たるねそういった環境に育ってる植物なんですね。
日当たり大好きな観葉植物ですね。
日に当たって葉の色が良くなったりあるいは大きく育ったりする植物なんです。
概して強い光が当たって育ってる植物というのは硬い葉っぱのものが多いんですね。
触ってみると分かりますけど。
うん硬いですね。
硬い葉のクリプタンサス。
パイナップル科の観葉植物です。
冬の室内では日当たりが良い南の窓辺に置きましょう。
ネオレゲリアも日に当てるとより色彩が鮮やかになります。
これらは春から秋の間屋外で育てると元気になります。
続いて午前中だけ日が当たる東向きの窓辺。
こちらには…徐々に強い光に慣らせば屋外でも育てる事ができます。
さあそしてこちら北向き。
あまり日が当たらない場所ですよね。
そういった場所にも大丈夫な観葉植物ってあるんですか?北向きでも窓があれば窓の近くというのは結構光が入りますので。
暗くてもある程度は入ってる場合もありますもんね。
草本性のものは結構強いもの多いんですね。
明るい日陰でもよく育つアグラオネマ。
アルピニアは直射日光が苦手な植物です。
モンステラも耐陰性が強く少しの明るさでも育ちます。
更に窓がない部屋でも観葉植物を育てる事ができるんです。
そういう所に観葉植物を置く場合は人工照明。
人工照明。
蛍光灯でもLED照明でもね適度な明るさを保つために人工の照明を使うんですね。
昼光色白色のLEDなり照明を使うとあとはタイマーで12時間照明してあげれば十分植物は育てられます。
それはありがたいですね。
諦めかけていた方も是非ね。
窓辺で育てる場合は冬ならではのケアをしましょう。
窓辺だとかなり冷えますよね。
夜になるとガラスそのものが熱を放ってですね放熱してガラスが室内の空気を冷やしますので窓の近くから寒さに弱いものは離してあげる。
お部屋の真ん中へ持っていくとかね。
あとは冷えた冷たい空気というのは足元にたまっていきますのでね棚の上に移動してあげる。
ああ同じ窓辺だとしても棚の上にのせるだけでだいぶ違うんですね。
そうですね。
もう一つは根本的にね窓ガラスの前に厚手のカーテンを足元まで下げて…。
しっかり下までですね。
冷えた空気が室内に入ってこないようにしてあげるといいですね。
長く美しく育てる。
冬に失敗しがちな水やりのコツをご紹介します。
水をやり過ぎて失敗する人が多いんですね。
やり過ぎはいけないわけですか。
どれぐらいがいいんですか?基本的には1週間に1回程度。
草花のように1日1回やるとほとんどの場合根が腐ってしまいますね。
暖房が利いた部屋というのは空気が乾きますのでそれなりに水は必要なんですけどそれでも1週間に1度で十分。
水やりには大きめの鉢皿が便利。
鉢を移して水やりをします。
鉢底から水が出るようになったら水やりをやめて…。
鉢底から水が出きったら元に戻します。
鉢皿の水を捨てるより楽ですよ。
寒さに弱い植物は更に水やりを減らします。
サンセベリアとか多肉植物の類いはね10℃前後まで温度が下がるような部屋に置く場合はねもう思い切って水をやらない。
やらない?はい。
多肉の中でも水をやらないで置いておくとこういうふうにしわが寄ってくるんですね水分が飛んで。
そうなるようだったら水加えた方がいいですけどサンセベリアなどは3〜4か月水やらなくても全然問題ないです。
むしろ毎日やってしまう方がよくない。
そう。
気温が下がる冬。
多肉植物やサンセベリアなど寒さに弱い植物は乾かし気味に管理します。
更にピートモスが用土の場合は水のやり方にコツがあります。
ピートモスというのは水をはじくはっ水の力を持っているので1回の水やりで水が全体に行き渡らない事があるんですね。
1回じゃ足らないんですね。
まずは1度たっぷりと。
鉢底から水が出るまでやります。
30分ほど置いてもう一度軽くやると鉢全体に水が行き渡ります。
ピートモスとかそれからミズゴケに植えてあるものはそういった水やりをするのが確実なんですよね。
水やりの際時々株全体をぬらすと観葉植物は元気に育ちます。
長岡さん水やりって株全体にもかけた方がいいものなんでしょうか?もともとはね外で育ってますよね。
そこで雨浴びて育ってるわけですから全体をぬらしてあげた方が元気に育つそういう植物結構多いですよね。
それはもう日本の植物でもそうです。
こういう一般の鉢植えの場合はそんなに頻繁にやる必要はないんですけど葉の表面にどうしてもホコリがついたりしますしあと葉の裏にハダニがついたりするんですね。
それを予防するためにできたらバスルームに持ち込んでお風呂場に持ち込んでシャワーでザーッとね全体洗い流してあげる。
それができない時は霧吹きを使うんですね。
空気が乾燥する冬。
霧吹きで水をかけると元気に育ちます。
ハダニなど虫がいないか確認しながら葉の裏にも吹きつけましょう。
世界各地からやって来た個性豊かな観葉植物。
長〜いつきあいを始めてみませんか?
たくさんの小花を咲かせる…
ふんわりした姿が素朴で優しい明るさを感じさせてくれます
今回はアリッサムでナチュラルな寄せ植えを作ります
教えてくれるのはこの方
今回はいつも脇役になりがちなアリッサムを主役にします。
ポイントになるのは脇役選び。
小花を生かした一鉢を作りましょう。
1つの苗にいろんな色の花が交ざっている。
どっちがいいかなあ?よりナチュラルな雰囲気にするためにこちらの優しい花色が入ったものを使います。
クリームと紫ミックス植えのアリッサム。
クリーム色が入った事で自然な明るさになります
次は器を選びましょう
陶器とブリキ2つを用意しました
アリッサムはどんな器にでも合わせやすいですがおすすめはブリキの器です。
軽やかさが出て繊細な小花が引き立ちます。
手のひらにのるくらいの大きさね。
いろんな所に飾れそう。
次はポイントになる脇役選びです
アリッサムの小花を引き立てるならどっちがいいんだろう?脇役に葉の大きな植物を合わせると主役のアリッサムが目立たなくなってしまいます。
葉の小さなセダムを合わせるとかわいい小花が引き立ちますよ。
斑入りのセダムを使います。
葉の縁に入った斑がよりナチュラルな雰囲気を高めます
材料がそろったら植えつけです
アリッサムとセダムは乾燥気味を好むので鉢底石を多めに入れ排水性をよくします。
元肥入りの培養土を器の1/3ほど入れましょう
複数の花色が入った株を使う場合は同じ色を合わせるのではなく間に違う色の花を挟むようにしましょう。
アリッサムはあえて少しずらす事でよりナチュラルになります。
セダムは株を分けて2か所に植えます。
根鉢の形を整えると植えつけがしやすくなりますよ
アリッサムの間に植えつけていきます
株の隙間に土を入れ指で押さえてなじませます
はいこれで完成です。
アリッサムのナチュラルな寄せ植えが出来ました
小花ならではの優しい一鉢ね。
いろんな花色が交じり合ってかわいい!
シンプルな花色の寄せ植えも作りました
こっちもいいね。
器からこぼれる感じがナチュラル。
お水はやり過ぎないようにやや乾燥気味に管理しましょう。
手のひらサイズの寄せ植え皆さんも是非作ってみて下さい。
今日は母の面影を宿す花のお話です。
「21年前の1月17日母は阪神・淡路大震災に遭い3時間余りたって全壊した家より救助されました。
その後入院する事になりお花が大好きな母のため姉が病室にいつも季節の花を生けてくれていました。
母は私が訪れると目を輝かせながらあれこれと花の話をし尽きる事はありませんでした。
しかし8か月後の暑い夏の夜母は旅立ちました。
厳しい暑さの中真っ白に咲くノシランを見て『一生懸命咲いてくれて嬉しいネ』と言ったのが最後の会話となりました。
以来ノシランを見ると母の声がよみがえり会えたような気がして静かに眺め楽しんでいます」。
2016/01/22(金) 21:00〜21:25
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「年初め 観葉ライフをはじめよう!」[字]

1月特集【春トレンド最前線】第1弾。植物の流通市場に精通したキーパーソンが近年注目の観葉植物を紹介する。<ミニ>寄せ植えアプリ・アリッサム×ナチュラル/花信

詳細情報
番組内容
1月特集【春トレンド最前線】第1弾。植物の流通市場に精通したキーパーソンが近年注目の観葉植物を紹介する。葉のフォルムがおもしろいストレリチアやディフェンバキア。幹を仕立てて楽しむドラセナやフィカス。おなじみサンセベリアも質感が異なる品種が続々登場。部屋の明るさに応じた選び方、冬の管理方法を交えて紹介する。【司会】三上真史<ミニコーナー>寄せ植えアプリ・アリッサム×ナチュラル/花信〜こころ咲かせる〜
出演者
【講師】園芸研究家…長岡求,園芸研究家…上田広樹,【司会】三上真史,【語り】笠原留美,恒松あゆみ

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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