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マレーシア首相資金疑惑 政府「サウジ王族寄付」
1月26日 19時28分

マレーシア首相資金疑惑 政府「サウジ王族寄付」
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マレーシアのナジブ首相が800億円余りの政治資金を不正に受け取ったとして疑惑を持たれている問題で、マレーシア政府は、振り込まれた金はすべてサウジアラビアの王族が寄付したものだという調査結果を発表し、「汚職を示す証拠はない」とする見解を示しました。
マレーシアのナジブ首相は、2013年に行われた総選挙の直前に、首相みずからが設立した政府系ファンドから、およそ7億ドル(日本円で800億円余り)の政治資金を不正に受けていた疑惑が持たれていて、国民や野党の間で退陣を求める声が上がっています。
この問題で、調査に当たってきたアパンディ司法長官は、26日、記者会見し、資金はすべてサウジアラビアの王族から寄付されたもので、首相側はこのうちおよそ730億円を使用しなかったため、総選挙が終わった3か月後に返却したと明らかにしました。
返却しなかった70億円については、何に使用されたのか明らかにしませんでした。
そのうえで、「汚職を示す証拠は見つからなかった」として、調査を打ち切る方針を示しました。
2013年の総選挙では、当初、ナジブ首相が率いる与党連合「国民戦線」の劣勢が伝えられていましたが、結果は与党側が勝利して、政権が維持されました。
今回の司法長官の発表に対し、野党議員は説明が不十分だとして、さらなる調査を求めていて、首相の疑惑を巡って一層批判が高まりそうです。

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