輸出依存度が高く、中国が最大の取引先である韓国にとって、中国経済の失速は大打撃となる。さらに人民元安によって韓国の製造業が、中国メーカーとの価格競争力でも危機にさらされている。
原油安の悪影響も深刻だ。中東での取引量が大きい建設業が受注減に見舞われているほか、鉄鋼や造船業の需要も減っている。原油価格もいったんは落ち着きを見せたが、中国経済の失速による需要減という構造問題に変化はない。韓国銀行(中央銀行)の報告書は、「中国と韓国のCDSは連動性が高い」と分析しており、中国経済の低迷が続く限り、韓国のリスクも高まる構造だ。