(テーマ音楽)今日の「すてきにハンドメイド」ご紹介するのは今年の干支にちなんだ「さる」のぬいぐるみです。
見て下さいキュートな表情。
長〜い腕や大きな手がチャームポイント。
見ざる言わざる聞かざる。
思わずしぐさで遊びたくなるかわいさです。
最大の特徴は…ずっと触っていたくなりますよ。
大人が楽しむさるのぬいぐるみ。
さあ皆さんも作ってみませんか?私たちの目の前にはたくさんの動物のぬいぐるみがありますよ。
ホントに見ているだけで癒やされますけれども。
結構ね表情豊かな子たちがいっぱいいるんですけど。
ちょっと私中でも…。
どの子が気に入りましたか?この子に心奪われちゃいました。
あ〜!大変大変。
お仲間がいっぱいいて。
そう…このナマケモノのファミリー。
お母さんとベビーちゃんでしょうかね?これねちゃんとねこうほらお首が動いたりとか…。
すごいかわいいんだけど。
見てるだけでニッコリしちゃいますね。
やっぱり表情がすてきですよねみんな。
キュートですね。
これらのぬいぐるみを作った方が今日の先生です。
ぬいぐるみ作家の村田雅美さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
村田さんは「大人が欲しい」と思うぬいぐるみを追求しこれらの作品を作り続けていらっしゃいます。
今日お持ち頂いたぬいぐるみはほんの一部で何とこれまで400種類以上のぬいぐるみを手がけてきたそうです。
今日の主役がねちゃんと見えてない…。
今日の主役ちゃんと座って頂いて。
もともと村田さんは人形メーカーに就職されていたという事で。
そうですね主に大量生産用のぬいぐるみを作ってまして工場が縫製しやいように型を工夫しながら作ってました。
そういう型から作られてるものが世の中にたくさんぬいぐるみの…。
そうですね型紙が一番重要だと思います。
そちらで勤められてる時も型紙を作るお仕事されてたんですか?型紙がメインです。
それが今こうやって生かされてる訳ですね。
独立されたのはどうしてなんですか?やっぱり一つ一つ一から自分で手がけたものを作りたいなと思って独立しました。
なるほど。
という事で村田さんが作り出すぬいぐるみの特徴をご紹介していきたいと思います。
3つあるんですがまず1つ目です。
こちら「手触り」という事でもう触って頂くと分かるんですけども。
いいんでしょうか。
気持ちいいですよね。
気持ちいい。
プニプニとずっとしていたくなります。
そうなんですよ。
この触り心地の秘密は生地にあるんですよね?これは伸びる素材を使ってるので。
ちょっと失礼してもいいですかね。
あっホントだ。
すごく伸縮性がありますね。
そうですね。
これが柔らかい手触りの秘密なんですか?そうですね伸びる事によって肌触りとか手触りが一段と良くなるという。
そして手触りを良くするにはリメイクもお勧めなんですよね。
そうですね。
これは母が着古したセーターなんですけれども何かこういったもので作っても面白いぬいぐるみができるんじゃないかなと思います。
う〜んなるほどね。
人が着た事でなじんでるから…。
そうですね。
手触りも良くなるって事ですね。
手触りもすごいいいもので。
また愛着もありますしね。
そうですね。
続いて村田さんの作るぬいぐるみの特徴2つ目です。
それはこちら。
「一部をリアルに再現」。
…という事でこれはどういう事なんでしょうか?これは…このブタさんですと耳の部分を見て頂きたいんですけれども。
この部分ですね。
折り畳まれててそれで…。
確かに。
クシャクシャっとなってる。
そこがホントのブタさんに近いなと思って。
なるほど。
かわいらしくデフォルメしたりとかちょっとファンタジーにする部分と実際にリアルに再現する部分とがどちらも…。
そうですね。
私のぬいぐるみの場合は1つそういったリアルな部分を入れるようにポイントにしてます。
それで自分のオリジナリティー出していらっしゃるって事ですよね。
そうですね。
なるほど。
3つ目の特徴はこちらになります。
「ボタンを目につかう」という事で。
こちらのクマさんもそうですけれども。
確かに。
今日お持ち頂いたどの子たちも目元にはいろんな種類のボタンが使われてるんですね。
ちなみにこのクマさんだと普通の…洋服のボタンなんですよね。
そうですね洋服用のボタンを使ってます。
この子お鼻もそうですよね。
木製のボタンですね。
でも手芸店に行きますとぬいぐるみ用の目のパーツというのは売っているかと思うんですが。
確かに。
あえて使ってらっしゃらない?そうですねボタンの方が色や大きさや形がいろいろありますのでそれをつける事によっていろんなバリエーションが生まれると思いますので。
よくこの子にこれを選んだくれたという…。
ホントにそうですよね。
これなんかもうそのためにそのボタンがあるんじゃないかってぐらい目にピッタリですよね。
これ目用かなという。
ホントですよね。
…感じしちゃいますよね。
そして今日ご紹介するさるのぬいぐるみなんですけれども全て手縫いで作っていきます。
では作り方を見ていきましょう。
材料はこちらです。
各パーツの布を裁ちます。
紺色の生地がボディーのパーツです。
続いてベージュの布は皮膚のパーツです。
それぞれ縫い代を0.5センチとっています。
こちらはお尻の部分とマフラーです。
使うパーツはこちらです。
目と鼻をあとでつけるのでそれぞれの位置に印をつけます。
こちらは鼻。
こちらは目をつける位置です。
まず後頭部と頭のパーツを外表に重ねます。
そうしたらこの部分を縫っていきます。
待ち針で仮留めしておくと縫いやすくなります。
布の間から針を出して「半返し縫い」をします。
綿をあとで詰めるので半返しにしないと縫い目から綿が飛び出る心配があります。
こうやって半返し縫いでしっかり縫っておくとあとで綿をギュッと詰めても大丈夫なんですね。
ダーツ部分を中表に合わせて縫います。
頭の後ろ側膨らみの部分です。
中表に合わせて縫い合わせます。
両方縫いました。
耳の半分より少し上に印をつけます。
そうしたら表側になるようにひっくり返します。
先ほどの印を確認して折り畳み待ち針で固定します。
今はこちら側の耳ですね。
そうです。
側面の切り込みの部分に耳を挟んで縫います。
縫う前に耳の向きが合っているかを必ず確認しましょう。
確かに左右違っちゃうと残念ですからね。
出来上がってビックリしないように。
そうしたらこのように縫います。
今縫ったものと後頭部のパーツを中表に合わせて待ち針で留めます。
反対側の側面も同様に縫いつなげるとこうなります。
そうしたら縫い目が内側になるようにひっくり返します。
使うパーツはこの3つです。
まず顔と口元を中表に合わせて縫います。
縫い終わったらあごのパーツとこのように中表に合わせて縫います。
そうしたらあごの膨らみを出すためのダーツを縫います。
最後に鼻と目の位置にしつけ糸で印をします。
表から見て位置が分かればいいです。
それぞれのパーツを中表にして中心から待ち針で固定します。
顔の半分ずつ縫うと縫いやすいですよ。
ワン!美しい富士額を目指して下さい。
これで首から上が出来上がった訳ですね。
きれいな富士額に仕上がってますね。
どのパーツをどこに組み合わせていくかというのを一つ一つきちんと確認して進めていけばあとは半返し縫いでひたすら縫い進んでいくという感じですかね。
そうですね落ち着いて縫っていけばちゃんと完成しますので。
このあとは手や足を作っていって続いて胴体にいく訳ですけれども。
ここからも半返し縫いですね。
では作り方の続きを見ていきましょう。
使うパーツはこちらです。
指の部分にステッチを入れる目印をしつけ糸でつけておきます。
腕と手のパーツをこのように合わせて布を伸ばしながら縫い代を合わせて縫います。
縫い終わったら中表に合わせて腕から手の外回りを縫います。
今から表にひっくり返しますがこの部分の縫い代に切り込みを入れておくとひっくり返しやすくなります。
ここから割り箸を使って表にひっくり返します。
割り箸を使うといいんですね。
先が平らなので穴が開く心配がないです。
縫い目に合わせて押し出すようにすると簡単に縫い…整いますね。
まずは足の甲のパーツを中表に合わせて縫います。
縫い終わったら中表に合わせてこのように縫います。
続いて裏パーツを合わせて周りを縫います。
あとは腕と同じように割り箸でひっくり返せば出来上がりです。
軽くひとつまみした綿を足先まで詰めます。
そうしたら割り箸の出番です。
縫い目をツンツンするように動かすと隅々に綿が入ります。
綿は端までパンパンに入れるのではなく縫いつける部分があるので1センチぐらい詰めないでおきます。
足と手のしつけ部分に半返し縫いでステッチを入れます。
ふんわりとしてきましたね。
胴とパンツの布をこの向きに合わせます。
そうしたらこの赤い線のところを縫っていきます。
縫い終わったら開いてこの向きに足を載せます。
底布を中表に合わせ半返し縫いで縫います。
足を挟んだ部分は分厚くなっているので一針一針丁寧に確認しながら縫いましょう。
底が縫えたら胴を筒状にしていきます。
綿を詰める部分を残したいのでパンツの辺りはここを。
赤い線のところですね。
こちらも赤い線の部分をそれぞれ縫い合わせます。
あとは表にひっくり返せば胴体の完成です。
布をこのように縫ったら表にひっくり返してペレットを入れます。
入れ口を縫い合わせれば出来上がりです。
ペレット袋をお尻の底に平らになるように入れます。
これは座りを安定させるために入れています。
ひとつかみぐらいの綿をどんどん詰めます。
そこそこ詰まったら割り箸の出番です。
縫い線をツンツンしながら綿を中でなじませます。
ツンツンとしながら詰めていく訳ですね。
かわいらしくできてきましたね。
今もこちらにあるんですけどふっくらとしてどんどんぬいぐるみらしさが出てきたと思うんですが。
このプニプニ感。
この感触がねどれぐらいを目安にすればいいのかっていうのをお聞きしたいですよね。
グラム数であえて言えないんですけれども詰めながら自分で手触りを触って自分の何か…心地いい状態…。
ホントお好みでっていう。
お好みですね。
お好きな…ちょっとプリンとした方がいい方ちょっと多めに入れたりとか。
多めに入れた…でもいいですし。
少なめでもいいですし。
エミリさんどうですか今頭の感触は。
結構いい感じですね。
ちょうどいい…。
感じの。
それなら同じぐらいを胴体に詰めるという事でいいんですかね?そうですね。
実際に胴体に詰めていきましょうか。
今ちょうどお尻にはですねペレットまで入ってる状態ですね。
ここにこうひとつまみずつぐらいでいいんでしょうかね。
そうですねそのぐらいの量を取ってまず入れてみます。
キュッキュッ…。
これクシャって潰して入れる訳じゃなくて…。
大体のひとつかみぐらい入れて頂ければ。
割り箸でこう詰めて…。
割り箸で詰めていく時に何かポイントになる事ってありますか。
縫い目に沿ってツンツンする感じで。
こういうこう…。
そうですね。
縫い目に沿ってツンツンしていくと。
そうする事によって端まで綿が行き渡るというか。
満遍なく行き渡るんですね。
満遍なく。
これを繰り返してご自分の好きな…。
そうですね。
プニプニ加減を見て。
お好みで。
これひとつかみでどれぐらい入るのですか。
意外とプニプニツメツメしていくと詰まっちゃうもんですね。
いくらでも詰まりますので。
お好みのところまで。
これをまたどんどん繰り返してやっていくという感じなんですね。
実はこの綿クッションの…。
クッションに使われている綿を使っているんですよね。
そうですね私はあえて空気がうまく入ってふんわり詰められるので使っています。
結構ムニムニムニってやっても放すとフワッとしますね。
弾力性があるんですよね。
このクッションの素材だとギュッギュッ詰めてもあんまりダマになりにくいんでしょうかね。
固まりにくいっていうのが利点ですね。
ペチャンコにならなくていいんですねこれだと。
このさるにはお勧めなんですね。
お勧めです。
そんな秘密もあった訳ですけれどもではぬいぐるみの作り方仕上げを見ていきましょう。
後ろの縫い目を目印に合わせて「コの字とじ」で縫い合わせます。
上下に糸を渡したら横に針を出す。
また上下に糸を渡して横に針を出すを繰り返して下さい。
コの字に糸を渡していく訳ですね。
縫い合わせたら首の部分はフラフラなので綿を少し足します。
あえて縫い目を見せてポイントにしました。
目の横の縫い目から針を入れて玉結びを中に引き込みます。
糸をクロスに渡して留めたら最後はまた縫い目に針を出します。
縫い目の際で針に糸を巻きつけて縫い目に戻します。
そうすると玉留めが中に入り込み見た目がきれいになります。
ちょっとキュッと引っ張るような…。
そうですね。
ここで使うのが毛糸と毛糸用のとじ針です。
綿入れ口から鼻の目印のところに針を出して縫います。
最後は縫い目のところに針を出します。
目の時と同じように玉留めを中に引き込んで糸を切ります。
縫い目に沿って刺せばきれいにステッチできますよ。
最後に綿を入れて膨らみを調整します。
特にあごの辺りの綿が足りない事が多いので確認して下さい。
綿入れ口をコの字とじでとじれば完成ですね。
やっぱり目がついてお顔が完成すると一気に…。
ホントですね。
そうですね。
愛らしくなりますよね。
あとはお好みでこのようにマフラーとかつけていけばいいんですよね。
いろんな小物で遊べそうですね。
女の子作りたかったらお花とかリボンとかつけてもいいですね。
そうですよね。
いろんなもので。
エミリさん違う生地でこのおさるさんたちも作ってもらいました。
この子と…。
ホント全然違う子になりますね。
そうですね全く違いそうになりますね。
生地はどんなものを使ってるのか教えて頂けますか。
こちらは?こちらの方は赤ちゃんの毛布に使うようなソフトボアという素材を使ってますね。
だからこんな気持ちいいんですね。
そうなんですね。
すごい肌触りがいい素材です。
かわいいです。
何か色が違うだけでちょっともう雰囲気も変わって見えるぐらい。
そうですね印象も全然変わりますね。
ちょっとこの子は内気なのかしらって感じですよ。
そしてこの子は?この子は…。
元気そうなこの子は?ニットの…ウールニットですね。
ウールニットの素材。
温かみがありますよね。
そうですねまた違った印象で。
きょうだいなのかしらねえ。
全然肌触りとか違う。
どちらも気持ちいいんですけれども。
使う素材によって全然違いますね。
全然違いますし。
あとこの体とかに使う布だけじゃなくて例えば目のところだけでも使っている糸の色が違うだけで表情がまた違って見えたりしますね。
こちらはあえて赤い糸で留めてる訳ですね。
そうですねクロスの感じにしてあえてポイントにしてます。
村田さん最後にぬいぐるみ作りにチャレンジしたい方へメッセージをお願いします。
何歳になってもぬいぐるみと一緒に楽しんで頂きたいと思います。
村田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ホント何か今日は癒やされちゃいましたね。
今日は「パートナーズギャラリー」でお別れです。
さようなら。
ありがとうございました。
2016/01/21(木) 21:30〜21:55
NHKEテレ1大阪
すてきにハンドメイド「心地よい手触り!さるのぬいぐるみ」[字]
今年の干支にちなんでさるのぬいぐるみを紹介する。講師は人気ぬいぐるみ作家の村田雅美さん。柔らかな触り心地とキュートな表情に思わず笑みがこぼれそうな作品だ。
詳細情報
番組内容
今年の干支(えと)にちなんでさるのぬいぐるみを紹介する。講師は人気ぬいぐるみ作家の村田雅美さん。村田さんの作品は、大人がもってもおしゃれな洗練されたデザインだ。長い腕や大きな手足もチャームポイント。布の素材や色柄次第で、幾とおりにもバリエーションが広がる。村田さんの作品の特徴はずっと触っていたくなる手触り。ウールやジャージ、ストレッチデニムなどで作りたい動物のイメージに合うものを選ぶと良い。
出演者
【講師】ぬいぐるみ作家…村田雅美,【司会】中山エミリ,吉井歌奈子
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – ファッション
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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