斎藤さん
ふと、斎藤さんというアプリを思い出した。最初にそのアプリを見たのは、中学生のころ部活も引退して皆おちゃらけモードになっている中、仲いい友達を集めてお泊り会をしたときだった。
その中の一人が「斎藤さんってアプリが流行ってるからやろうぜ」というのだ、その概要はアプリをインストールしたものどうしでランダムで通話ができるものであり、出会い厨や通話厨には持って来いのものだった。ただ、当時はネットで人と繋がるというのは新鮮で、私たちは”幅を広げる”という意味で、目を輝かせていたんだと思う。
つながった相手は当時同年代くらいの女の子だった。フィリピンと日本のハーフで、やろうと言い出した子が一生懸命口説いてた。
ランダムでマッチングされるのだが、中には変な人もいた。
開始そうそう本能的繁殖行為SOXをしているところを映しているものもいたし、自動賢者発生行為MasterVersionをしているものをいた。
そう考えると、あの時はまだマシだったのかもしれない。
低俗界隈
ちわっす、なわはるです。Google先生に怒られそうな話ですが、なるべく伏せて話したいと思います。きっかけは、ヒトデさんの奮闘記シリーズ「【奮闘記】スカイプちゃんねる奮闘記 その1 きっかけ - 今日はヒトデ祭りだぞ!」です。このシリーズすごく面白いのでおすすめです。
さて、この記事を読んだ私、「…ネタになるなぁ☆彡」と謎のブロガー魂に火が付きました(おもしろそうだっただけ)。しかし、iPhoneで探してもスカイプちゃんねるというアプリは見つからなかったのです。そのときの私の心情は「お試しだから、ちょっと触ってみるだけだから、先っちょだけだから!」みたいな感じだったと思います。
(結論:ウェブサイトだった)
そのとき、私は同じような出会い厨的なアプリを思い出しました。
そう、「斎藤さん」です。
当時、友達が「なんかやってるなー」的な感じでみていたのですが、久々にちょっと見てみるかとインストールしました。すると、
「ああ、確かこんな感じだったな」ポチ、ポチ、
「ん?チップ?」ポチ
********************
ギフト券と交換!!
WiiUセットと交換!!
アマギフと交換!!
********************
「は?」
なんと通話でチップなるものを手にいれると自称お年玉と交換できるようです。
このアプリ利便性皆無だったのですが、なんとなく価値がでてきました。雀の涙くらい。
さて、
情報は現地調達ということでさっそくこの世界がどんなのかを聞き出すために、通話を開始します。
通話開始……
相手男、「ブチっ」
「は?」
落ち着け私、まだ切れるんじゃない。そうだ、思い出せ、このアプリは出会い厨的なアプリなんだ異性と繋がらなかったら意味がない、だから切られたんだ。落ち着け。
それからマッチングをする私…
男「ブチっ」
男「ブチっ」
男「ブチっ」
男「ゲイです」私「ブチっ」
男「ブチっ」
男しかいねーじゃん
出会い厨的な界隈と思いきや、なにやらゲイバーに迷い込んだ感覚……。
ゲイと腐女子には好まれそうなところですね☆彡
そのとき……!?
女20代「もしもし…?」
私「あーもしもし、こんにちわ~」
やっと繋がった安心と(なんだババアかよ)という残念感の中、自己紹介を済ませる私。
女「恋愛対象ってどんななん?」
私「(お、恋バナかな?)同年代ですね、普通に」
女「じゃあ無理やな」
私「何がです?」
女「いや、興奮せんのんやろ、切るで」
私「まって!どういう意味ですか?」
女「私の体みても興奮せんのんやろ?」
私「は、はい…確かに(何いってんだこいつ?)」
女「せやろ、じゃあな」切るのをまってる
私「え?はい」ブチっ
私「^^」
このアプリはムラムラ衝動処理アプリか、何かかな?
大人のおもちゃでも買っとけやーーー!!!
この世界を完全に舐めきっていた私、この世界では通話が成立した時点で「脱いで」というと脱いでくれる世界なんだ。
しかし、私はその界隈には全く興味がない。単純に「そう言うの嫌いなんだ」という話なのだが、もっと簡単にいうと「生理的に無理」ということだ。
何?出会って数秒で裸をみせる?いやいやありえんだろ
改めてこの世界を知った私、都会で迷ってたらホテル街に迷い込んだ童貞の感覚だ。
甘酸っぱいようなドキドキ感とやばい見られてる><みたいな恐怖感、すれ違う男女…なに?見られてる?こんなところに一人できて、みられてる?1人でいるものは大抵適当な相手を探してるのだろう。あそこに座り込んでいる少女を誘えば簡単にベッドインしてくれるだろう。逆をいえばこうだ。相手からみると、私は格好なカモなんだと。いろんなところがガバガバの女性、すでに盛っている男性、彼らはすでに私のことを獣の目で見張っている。恐怖…圧倒的な恐怖。わ、わたしのはじめては健全に済ませるって聖母マリア様に誓ったんだよー><と叫んで走り去る。
そういう感情をみせながら、マッチングを再開する…
男「ブチっ」
男「ブチっ」
女「ふぁい」私「あ、もしもし」女「ブチっ」
私「^^」
男「ブチっ」
男「ブチっ」
あいかわらず男性率高い;;
10代女「もしもし」
私「もしもし」
やっとマッチング成功…だが、まだ安心するのは早い。
私「何歳なんですか?」
10代女「16歳です」
私「(は?16?永遠の16歳とかその類かな?)」
私「へー若い、今日って学校だよね。早起きなんですね」
10代女「定時制の学校だからね」
私「あっ」
彼女は普通だった。急に脱いだり、らりるれろ~という発言はなかった。ようやく取材ができる。
彼女によるとこの界隈には三種類の人間がいるらしい。
・ムラムラ衝動処理アプリで使う人
・ドM
・普通の人
この時点で3分の2が変態だと気づくだろう。
見極めかたは最初の一言でわかるそうだ。
「みてくれますか?」
これがキーワードになっていたらしい。そう思うと、「もしもし」で切った女の理由がわかった。
ツイキャスというアプリがあるが、たまに斎藤さんでの釣り動画が配信されていることがある。男性が女の子の声を出して騙すのだが、あるとき女子が釣りといって斎藤さんを配信していることがあった。
その女子キャス主は「キモイきもい」といいながらバッチリ見ていたんだろう。
(それ釣りじゃないやん…)
と思いながら、聞いていた。確かにそのときも、マッチング相手は初手に「みてくれますか?」と言っていた。
彼女は本当に16歳だったらしい。久々にこのアプリを開いたと弁解したものだから、委員長気取りの勧告はしなかった。ってか、もう手遅れだと思ってた。聞いたところによると他人のは見た、男性も女性も、だそうだ。女性というのがピンとこないのだが、自分からは晒していないらしい。とりあえずホッとして通話を切る。
結論から言おう。
出合い系サイトなどその手のことは知らないのだが、斎藤さんというアプリは十中八九アウトである。てか、制限がないアプリでチップという制度もあるようだから、弁解のしようがない。
法はしらないが、私はレッドカードを叩きつける。
私の奮闘記シリーズが始まるかとおもいきや、何も始まらなかった。
「斎藤さん」はたった一時間で、私のiPhoneからアンインストールさてたのでした。
おわり
なわはるでした!