ハートネットTV リハビリ・介護を生きる「書くことがリハビリ」(2) 2016.01.21


よく鼻を触ってるとか鼻血が出やすいというお子さんは実はアレルギー性鼻炎など何らかの鼻がかゆい状態を抱えてる事があります。
気になる時は迷わず耳鼻科で相談して下さいね。
5年前突然くも膜下出血に倒れたコラムニストの神足裕司さん。
重い後遺症は残りましたが現在リハビリ生活を送りながら原稿を書いています。
そのテーマは自ら体験した病について。
そして介護される側が求める情報やニーズ。
雑誌やインターネットサイトで精力的に発信。
今その活動が注目されています。
頑張ってるっていう言葉もちょっと違う気がするんですけど…思いどおりにならない体や記憶のもどかしさ。
神足さんはその思いをこうつづっています。
「忘れない事もあるのだけどそれがどういう違いで覚えられているのか覚えられないのか分からない。
最近はこうして原稿に書いた事が自分の脳の一部みたいなもんで自分が生きている証しでもある」。
生きている証し物書きとしての復活を目指す神足さん。
体が許す限り以前と同じように出向きます。
生きることは取材をして書くこと。
神足裕司さんのリハビリ生活です。
こんばんは。
「リハビリ・介護を生きる」今日も荒木由美子さんとお伝えしていきます。
よろしくお願いします。
今日も昨日に引き続いてスタジオにはコラムニストの神足裕司さんそして妻の明子さんにお越し頂きました。
どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
神足さんといえば以前は流行とか事件といった世相を斬るような文章を書かれていましたけど今はどんなテーマで書くことが多いんでしょうか?以前と同じように事件などの事も書くこともあるんですけれどもやはりこういう体になったからこそ書ける例えば車椅子で出かけるにはどういう所がいいかとかどういう道順を通ったらいいかとか。
あとこういう介護用品はどうなんだろうかとか。
実際自分で試してみてその場所に行ってみたりしてお伝えしたいっていうのが最近のテーマです。
じゃあまた違う分野に挑戦をしているっていう。
(明子)そうですね。
では具体的にどんな事を神足さんが発信しようとしているのかこちらからご覧頂きます。
毎年秋に東京で開かれる国際福祉機器展。
介護ロボットからおむつまで最新の福祉機器や介護用品が展示されます。
病気のあと神足さんはこうした機器や介護グッズに当事者として大きな関心を寄せています。
こちらは世界初のサイボーグ型ロボットを神足さんが装着した時の映像。
まひしている左足が前に出ています。
雑誌にその体験ルポを発表しました。
ロボットスーツを自ら試し介護される側の目でチェックしたのです。
「何もかもが子どもの頃に見ていた『アトム』や『スター・トレック』の時代が本当にやって来たというワクワク感で包まれていた」。
「自分が歩くという意思を持てば動かないはずの足が動くのだからこんな気持ちのよいことはない。
思い通りにならない身体が自分のものに戻るのだ。
まるで魔法を使っているかのように頭で思っていることが動きとなる」。
神足さんは2年前に出版した本にもこう記しました。
「これからのボクの仕事」。
「いろいろ試してみたいものがたくさんある。
それがどんな具合でどんなところがよくないかそれを試してみたいのだ。
そういう事がこれから自分のできる仕事だとボクは思っている」。
そんな神足さんを応援しようという人々がいます。
この日訪れたのは都内の飲食店。
神足さんを迎えたのは出版や放送医療や介護などに関わる人たちです。
こうした人々は神足さんのお見舞いをきっかけに集まるようになりそのペンの復活のためにアイデアを持ち寄ります。
介護でリフォームをしなきゃいけない人たちが悩んでる人が多いのでいろんな…神足さんにリフォームの善しあしっていうのかなこういうところをこうしたいとかっていうのを…「週刊女性」の事件らを引き継ぎつつももうちょっと…男女問わず親のものでも知らないという。
何かそれをうまくできないかなあというのを今探っていると。
妻の明子さんはこんな仲間が夫にとって掛けがえのない存在だと思っています。
ありがたいのひと言ですし今…神足さんの経験を当事者として書いてほしい。
(一同)イエ〜イ!神足さんもやる気十分です。
おっすご〜い!寄ってきてカメラ目線ですね。
こちらは医療や介護用品の専門メーカーです。
神足さんは妻の明子さんと一緒にリハビリ生活の相談に取材も兼ねて訪れました。
神足さんは現在おむつでの生活。
メーカーの担当者に打ち明けたのは外出先での悩みです。
これができるという事は大きな体の部分が…もう少しのリハビリとちょっとした工夫で外出での負担が減らせるかもしれません。
最初はちょっと怖いかなと思われるかもしれませんけどこういう形ができるようになるといわゆるこういうような…うまく使ってもらえれば十分対応ができる。
「ショーツに俺なれたよ」みたいな形になって頂きたいなって思いがありますのでそうするとまた変わってくる。
当事者にとって専門家のアドバイスは大きな励みです。
「名人にお会いできてこれまでの難局を壊す事ができるかと期待します。
やはりそうもいかない事もあるが今日の話で自分の力を出せるのではないかと改めて思いました」。
神足さんはこうした体験を記事にしています。
「洋服を着ていても目立たない薄型の男性用尿漏れパットを各メーカーが相次いで発売している。
下の話はあまり表立って話す事ではないだけに情報も表に出づらい。
だから一人悩む人も少なくない。
けれど結構同じ悩みを持っている人は多いのだ」。
神足さんらしいですね。
神足さんだからこそ発信できる内容。
今の自分を存分に出して生きる。
そうですね。
今の自分にしかできない事を伝えていきたいって気持ちは大きいみたいですね。
いろいろ試してみたくていろいろな所に出かけていろいろな新しいものを知りたいと思ってるみたいです。
なかなか元気でも私たち以上の年齢の方っていうのはもうどこか定年退職になったら次何しようって悩む年齢ではある訳ですよね。
それが神足さんはああいう常に若い人たち。
今の神足さんで執筆して下さい今神足さんだから何か福祉で体験してみて下さいという。
本人が一番うれしいと思います。
倒れてからそういうお友達たちと…お友達というか仕事仲間の方とお会いする機会がすごく増えたんですけれども本当にその方々に生かされてるっていう気がします今は。
いろんな反響届くと思うんですけれどもどんな声を一番聞きます?同じ病気の方とかからのお便りで励まされたとかそういうお便り頂くと私も本当に涙する事もあります。
「ああよかったなあ」というふうに思います。
「こんなにたくさん自分と同じような不自由な人がいたのかと思いました」。
それは書いてみたあとの反響で知った訳ですね。
やっぱりそういう現場主義っていうんですか。
ちゃんと自分で体験をして書くっていうのがこれはもう倒れる前から変わってない?そうですね。
それは倒れる前はもっともっとそうだったと思います。
今もできる限りそうしたいと本人は思ってるみたいなんですよ。
多少の制約はありますけれども出かけていって何か見て書きたいというのが一番ですね。
それを私が十分に手助けできない時があるんですよね。
だからそういうのはちょっと私は自分でふがいないなって思いますけれども…。
なかなかなかなかできないです。
でも本当街に出るとなかなかまだバリアフリーになってない所もあったりはするでしょうしそういうところも気付きの部分ってあるのかもしれないですけど。
本人はすごく気にするんですよ。
お店で「ボク車椅子だからどうなんだろう」とか「ちょっと聞いてきて」みたいなのとか。
その人にある障害じゃなくて社会にある障害の中でこれやっていいのかなっていう心の壁そのものが障害だったりしますからね。
いろんな障害の方いらっしゃるんで主人と違う障害の方ももちろんいらっしゃる訳で主人がこう思うっていう事がまた外れてるかもしれないんですけれどもでも声を出さないよりはいいって主人がいつも言ってるのでこういう気持ちもあるんだとかこういう事もあるんだっていうのが少しでも伝わればいいかなって思ってます。
ますます活動の幅を広げる神足さんですけどもその活動の源はその姿勢にあります。
こちらをご覧下さい。
都内にある障害者専用のスポーツ施設です。
この日も妻の明子さんが付き添います。
1人ではどこにも出かけられない神足さんですが以前と変わらない思いがあります。
幼い頃から得意だったのは水泳。
中学高校は水球部に所属し全国大会に出場する選手として活躍しました。
水の中は神足さんにとって慣れ親しんだ場所です。
自分の体の回復の源になるかもしれないと考えています。
「プールの中ならスイスイ歩けるんじゃないかといつも思っている。
イメージトレーニングだ。
風呂の中では体が軽くなって楽になる。
そんな時プールなら歩けそうだといつも思っている」。
(せきこみ)死ぬと…。
えっ?何?死ぬと思ってた。
アハハごめんごめん。
(取材者)明子さん何て?大丈夫だった?出かける事が大好きな神足さん。
2015年大きなチャレンジをしました。
雑誌の取材で宮古島まで娘との2人旅。
介護旅行の専門会社による旅を介護される側から取材した体験ルポです。
そして旅の感動をこう記しました。
「それに娘のたっての希望だった星空を見る事はあまりのきれいさに言葉も出ないぐらい。
着実に1つの夢をかなえてしまった」。
「こんな体になって一度諦めかけたいろいろな事がこうしてできるようになる事は普通にできた事の10倍も20倍もうれしく思える。
『あきらめていたことができる』これは本当にすごい」。
この日は連載記事の取材で銀座に向かっていた神足さん。
現場で待つ出版社のスタッフからの電話です。
うん。
うん。
(明子)霞が関。
(明子)あと10分ぐらい。
神足さんが訪れたのは故郷広島県のアンテナショップです。
今回の記事はふるさと広島の味で書いてみようと思いました。
そして見つけたのが懐かしい味。
フライ状にした揚げかまぼこです。
イエ〜イ!フフフフフありがんす。
用意したメモに沿って妻の明子さんと取材を始めました。
もともとかまぼこをフライ状にしたものをがんすっていう形で今…。
(明子)書いて「フライ状に」。
ご紹介しているんですけど関東の方には。
うちが一応創業65年余りなんですけどその当時から作ってるので大体65年。
およそ1時間神足さんは納得がいくまで取材を続けました。
その日神足さんは自宅に帰ると着替えもせぬまま記事の執筆に取りかかりました。
明子さんは原稿を打ち直すためにサポートに入ります。
ところが神足さん思うように筆が進みません。
結局執筆は中断しました。
そして次の日。
記憶がよみがえるようにと用意された写真を見てもなかなかはかどりません。
神足さんは高次脳機能障害のため昨日今日の出来事をうまく思い出せない時があります。
更に思いどおりの言葉が見つからず行き詰まる事もあります。
原稿を書くことは取材の記憶を呼び起こし構成を考えふさわしい表現や言葉を見つけていくという複雑な作業です。
神足さんは病の後遺症と闘いながら一つ一つの言葉を選び紡いでいるのです。
「書くことが生きていてよいと唯一言ってくれている気がするからボクは書き続ける」。
「これからもボクはつまらなくても忘れても書き続けると思う。
これからも随分面白い人生を送る事ができそうだ。
迷惑をかけてしまうかもしれないがこれからが楽しみだ。
書くことが生きることなのだ。
書いて書いて書きまくるぞ」。
神足さん携帯で電話でお話ししてましたね。
ちゃんと先方の方の事に答えて奥様に伝えてらっしゃるって事はびっくりしましたね。
電話だとたまにしゃべってくれる事があるんですよ。
へえ〜。
いろいろな事をいっぺんにできないというか電話はしゃべる事だけに集中する感じなんだと思うんです。
それでもお仕事の中で何とか言葉をね一番いい言葉を紡ぎたいって事でペンが止まってしまう事もあると。
結構長い時間止まる事があるんですか?そうですね。
じゃあもう今晩は諦めて寝ようかっていう感じの事もありますね。
それは以前からそうだったんですか?やっぱりそれは倒れてから多くなったとか…。
原稿を書き始めるまでは以前も遅かったと思います。
締め切りを守るような人ではなかったので。
(笑い声)へえ〜。
自分がきっと何か頭の中体の中にあるんだろうなって思うんですがそれが指先まで出てきてないのかなってたまに思う事はあります。
…でず〜っと止まっててもう書かないのかな何も考えてないのかなって思うと「あっ今までこんな長い間それについて考えてたんだ」っていうような時もあるんですよ。
だから20分ぐらい止まっててどうしようかなもうやめさせようかなとかって思ってるとつ〜っと書き始めたりするので。
ちょっと私は急ぎ過ぎる傾向にあるんだと思います。
はあ〜…そうですよね。
今はもう2人で1人というか明子さんがいないともちろん体験もできないし書くこともできないって中で明子さんってここだから言えるどういう存在ですか?ちょっと書いて頂けます?そうですか…。
「え〜っ」って。
アハハ奥様の方が…。
(明子)「私はどういう感じですか?」って。
昔はラブレターとか頂きましたか?ああそうですね。
ラブレターではないですけど手紙はもらった事あるよね。
私…読みましょうか?そうですねちょっと…。
じゃあ僕が読みますね。
「心のすみずみまでわかってくれる人」。
奥さんどうですか?ありがとうございます。
よかったですね〜!どうも。
だってこの文章を書くまでに随分考えてらっしゃったじゃないですか。
だからその何十秒かの間に心のすみずみまでですよ。
心をわかってくれる人ではなくて。
ふだん多分そういうような事って明子さんにはね伝える機会もないと思うんですけどもね改めて今日映像などを見ながらそういう思いに神足さん至ったんではないかなと思いますね。
よかったです。
では神足さん最後にですねもう一度ちょっと書いて頂きたいんですけれどこれからどんな事を書いていきたいのかその思いを。
(明子)「冒険について」。
「まだ私の知らない何も知らない人体の冒険について書きたい」。
はあ〜。
やはりご自分の体を使って…。
やっぱりいろんなものを体験するからこそ感じるものがあるし逆に言うと自分と見つめ合う向き合うっていう事もね必要な事ではないかなと思いますけどね。
明子さんはこれからどんなふうに一緒に歩んでいきたいと思いますか?そうですね。
仕事をまだまだこれからもしていってもらいたいのでうまくサポートして2人で歩んでいきたいと思います。
神足さんだからこそ書ける文私たち待っています。
今日は本当にたくさんのお話どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
2016/01/21(木) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV リハビリ・介護を生きる「書くことがリハビリ」(2)[字]

コラムニストの神足裕司さんは5年前くも膜下出血に倒れ、半身麻痺と高次脳機能障害が残った。それでも「書く」意欲は衰えなかった。二夜にわたって彼の懸命なリハビリを。

詳細情報
番組内容
神足さんの活動の場は広がる。去年から始めた雑誌の連載では、介護ロボットを体験する取材や、バリアフリーの現状を取材するために自ら旅に出かける。車いす生活になって初めてわかったことがある。自らの体験を通じて取材体験ルポを書く。ロボットスーツを試し「思い通りにならない身体が魔法を使っているかのように、自分のものに戻ってくる」体験をし、オムツメーカーを訪ね、ショーツの中に入れた尿とれパッドを試してみる…。
出演者
【出演】荒木由美子,コラムニスト…神足裕司,神足明子,【司会】山田賢治

ジャンル :
福祉 – 障害者
福祉 – 高齢者
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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