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「日本国際賞」東工大の細野秀雄教授らに1月26日 15時08分
科学技術の分野で国際的に優れた業績を挙げた研究者に贈られる、「日本国際賞」の受賞者が発表され、スマートフォンの高精細な画面を実現した小型で高性能な半導体の開発など、材料開発の分野で大きく貢献した、東京工業大学の細野秀雄教授ら2人が選ばれました。
「日本国際賞」は、国際科学技術財団が昭和60年から毎年、科学技術の進歩に大きく貢献した国内外の研究者に贈っているもので、これまでに受賞した86人のうち10人がノーベル賞も受賞しています。
ことしの受賞者が26日発表され、「物質、材料、生産」の分野では東京工業大学の細野秀雄教授が、「生物生産、生命環境」の分野ではアメリカ・コーネル大学のスティーブン・タンクスリー名誉教授が、それぞれ選ばれました。
このうち、細野教授は、身の回りにありふれた物質を使って革新的な材料を次々に生み出したことが認められ、ガラスの一種を使って開発した小型で高性能な半導体は、スマートフォンの高精細な画面を実現しました。
また、それまでは限られた物質でしか起きないと考えられていた、電気の抵抗がゼロになる「超電導」と呼ばれる現象が、身の回りにある「鉄」の化合物でも起きることを発見し、今後、医療機器などへの応用が期待されています。
記者会見で細野教授は、「この20年、ほとんど誰も手をつけてこなかった研究を続けてきました。自分でも目からうろこが落ちるような成果を追い求めてきました。これからも私たちの生活に必要なものを生み出していきたい」と述べました。
また、タンクスリー名誉教授は、遺伝子の解析技術を活用して農作物の品種改良を進める新たな手法を開発し、経験と勘に頼っていた従来の手法に比べて、改良にかかる時間を大幅に短縮したことが評価されました。
「日本国際賞」の授賞式は、4月20日に東京で開かれます。
ことしの受賞者が26日発表され、「物質、材料、生産」の分野では東京工業大学の細野秀雄教授が、「生物生産、生命環境」の分野ではアメリカ・コーネル大学のスティーブン・タンクスリー名誉教授が、それぞれ選ばれました。
このうち、細野教授は、身の回りにありふれた物質を使って革新的な材料を次々に生み出したことが認められ、ガラスの一種を使って開発した小型で高性能な半導体は、スマートフォンの高精細な画面を実現しました。
また、それまでは限られた物質でしか起きないと考えられていた、電気の抵抗がゼロになる「超電導」と呼ばれる現象が、身の回りにある「鉄」の化合物でも起きることを発見し、今後、医療機器などへの応用が期待されています。
記者会見で細野教授は、「この20年、ほとんど誰も手をつけてこなかった研究を続けてきました。自分でも目からうろこが落ちるような成果を追い求めてきました。これからも私たちの生活に必要なものを生み出していきたい」と述べました。
また、タンクスリー名誉教授は、遺伝子の解析技術を活用して農作物の品種改良を進める新たな手法を開発し、経験と勘に頼っていた従来の手法に比べて、改良にかかる時間を大幅に短縮したことが評価されました。
「日本国際賞」の授賞式は、4月20日に東京で開かれます。