正妻と内縁の妻について赤裸々に語った火野正平。「世間から“女たらし”とさんざん言われ、『火野、用心』と写真入りのカルタにされたこともあるよ」と笑った=東京・渋谷 (撮影・蔵賢斗)【拡大】
過去の女性遍歴は「迷惑がかかるから」と同著では実名を出していない。自分から別れを切り出したことはなく、そのせいか「二股どころか、何股か分からないときもあったよ」と苦笑い。「女の敵と言われ、仕事を1年以上ホサれたこともあるさ。でも、それを含めて今の自分があると思う」と達観している。
現在進行形の女性の存在については「いやあ」と煙に巻いたが、同著では「いいんだよな、恋ってのは」と告白。まだまだ枯れそうにない。
★「火野正平 若くなるには、時間がかかる」
愛車や愛犬、幼いころの娘の写真なども掲載(208ページ、1296円)。表題は画家、パブロ・ピカソの名言で、人は年輪と経験を重ねて初めて生き生きできるという意味で、身も心も若々しい火野にピッタリと編集者が選んだ。
同書で、2人目の父親との確執など生い立ちや、「いつも向こうからさよならされる」という女性遍歴、毎年夏にK子さんや娘たちとハワイ・カウアイ島で休暇を過ごすことなどを語り尽くした。今も毎日70本たばこを吸い、暇なときは仲間とマージャンを楽しむ。そんな素顔が満載だ。
火野 正平(ひの・しょうへい)
本名・二瓶康一。1949(昭和24)年5月30日生まれ、66歳。東京・目黒区出身。61年に「劇団こまどり」に入団し、73年にNHK大河ドラマ「国盗り物語」で豊臣秀吉を演じて話題に。テレビ朝日系「新・必殺仕置人」、日本テレビ系「長七郎江戸日記」など数多くのドラマや映画に出演した。自転車で全国各地を旅するNHK BSプレミアム「にっぽん縦断 こころ旅」は2011年4月にスタート。3月28日からは新シリーズが放送される。
(紙面から)