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こんにちは!太田です!
最近、「アプリインストール広告」界隈が盛り上がっていますね。
★参考:ヤフー、「Yahoo!アプリインストール広告」提供開始~アプリ提供者向けのマーケティング支援を展開
★参考:Googleがアプリを「インストール前に」プレイできる新型広告を導入
いったいなぜこんなにも盛り上がっているのでしょうか。
背景には、モバイル端末の普及によるアプリ市場の急速な拡大と、アプリベンダーのマーケティングに関する悩みが見て取れます。
つまり、アプリの市場が拡大して、開発者が増えたため、競合が多くなり、これまで以上にアプリをプロモーションする必要性が増してきたのです。そのため、うまくプロモーションできないベンダーは、「質の高いアプリを作っても認知されない」、「アプリのランキング上位に入り注目を集めるも、継続してアプリを使ってもらえない」といった悩みを抱えるようになりました。
そこで、登場したのが「アプリインストール広告」です!
アプリとマッチングするような(利用見込みが高そうな)ユーザーにターゲティングできるため、インストールのされやすさはもちろん、アプリを継続的に利用してもらいやすくもなります。しかも、テレビCMに比べ安価で始められるのも魅力です。
では、いったい「どのアプリインストール広告サービスが一番自社の戦略にあっているか」が気になりますよね。今回はGoogle、Facebook、Twitter、Yahoo!それぞれの特徴をまとめてみました!
既に、アプリインストール広告サービスを利用している方にも読んでいただけるよう、なるべく最新の情報を揃えましたので、改めて、各社のサービスを比較してみてください。
目次
アプリインストール広告とは、アプリのダウンロード数を増やすことを目的としたインターネット広告の1つです。SNSやwebコンテンツなどに掲載され、その広告をクリックするとアプリダウンロードページに遷移する仕組みをとっているものが多いです。
広告の種類としてはバナー広告やアイコンバナー広告などがあります。
実は、アプリインストール広告サービスは比較的新しく、2012年に米Facebookがサービスを開始したのが最初になります。その後、GoogleとTwitterが2014年にアプリインストール広告を開始し、最近では、Yahoo! JAPANが2015年の5月に「Yahoo! アプリインストール広告」をリリースしています。
Yahoo! Japanのアプリインストール広告サービスの魅力は何といっても、そのターゲティングの精度にあります。Yahoo!の保有する、ユーザーの検索キーワードやクリックと言った行動履歴のビッグデータを使い、性別や年齢、そして興味・関心などを指定して広告を表示させることが出来るのです。
また、広告表現は「インフィード」、「バナー」、「アイコンバナー」の3種から選ぶことができ、掲載媒体に合わせた訴求の仕方が可能になっています。
★インフィード
★バナー
★アイコンバナー
※画像はYahoo!アプリインストール広告のプレスリリースより。
掲載先は、国内No.1シェアを誇るポータルサイト「Yahoo! JAPAN」、や提携パートナーのアプリやコンテンツページ、さらには、スマートフォン版「Yahoo! JAPAN」アプリのタイムラインなどにで、他社の効果測定ツールとの連携も多数しており、管理画面から広告効果を確認することも可能です。
★参考:Yahoo! JAPAN、「Yahoo!アプリインストール広告」を提供開始~アプリ提供者向けのマーケティング支援サービスを順次展開~
※画像はモバイルアプリのインストールキャンペーンより。
Googleが提供するインターネット広告サービスであるGoogleAdWordsにおいて、アプリインストールを目的としたキャンペーンは2つあります。
その特徴は何といっても広告表現のユニークさで、アプリをインストールしなくとも60秒間トライアル(試す)ことが出来る「トライアル・ラン広告」や、広告を出すアプリに合わせて完全にカスタマイズされたUXを提供できる「インタラクティブ・インタースティシャル広告」が発表されています(共にβ版)。
★参考:Googleの新しいアプリインストール広告。”トライアル・ラン広告”と”インタラクティブ・インタースティシャル広告”とは。
対応している掲載先は、グーグルの検索ネットワーク、ディスプレイネットワーク、YouTubeで、通常の広告フォーマットやイメージ広告や動画のアプリインストール広告も掲載可能です。
最大の特徴は
また、自動で広告を掲載してくれるという利便性だけでなく、実際に広告配信で実績を上げたという事例があったので、掲載させて頂きます。
★参考:類まれなほど効果的?Googleの「アプリ広告」がスゴイとのウワサ
Twitterが提供する「モバイルアプリプロモーション」の特徴は、ユーザーのツイッター内での行動から、ユーザーの興味・関心を読み取り、アプリに興味を持ってくれそうなユーザーをターゲティングできることです。Twitterはモバイルで利用するユーザーが多いので、インストールのしやすさにつながります。
また、iOSではアプリダウンロード完了の通知が表示されるのも特徴の一つ。ダウンロード後、すぐにアプリへ誘導できます。
※画像はモバイルアプリプロモーション-Twitterより。
2015年9月24日には「ビデオアプリカード」の提供が始まり、ツイッターのタイムライン上でモバイルアプリの動画広告を出稿できるようになりました。
Twitterユーザーの82%がツイッター上で動画を視聴し、そのうち9割がモバイルからの視聴だという調査結果もあり、ツイッターと動画広告は親和性が高いようです。
★参考:モバイルアプリプロモーション-Twitter
★参考:ビデオアプリカード、アプリインストールをさらに促進
※画像はCreating App Ads-Facebookより。
Facebookの最大の強みは何と言っても「詳細かつ精度が高いターゲティング」が可能だという点です。実名を基本としたユーザーの登録情報を活用することで、ターゲティング設定における的中精度は90%を超えると言われています。
広告はユーザーのニュースフィード上に配信するもので、ユーザーが広告をクリックするとアプリのダウンロードページに遷移する仕組みになっています。また、既にアプリを入手している人には広告が表示されず、アプリをインストールしていないターゲットのみを狙うことができます。
★参考:実例に見るFacebookモバイルアプリインストール広告の使い方
今回は、アプリインストール広告の最新情報をお届けしました。
それぞれの強みをおさらいしてみると
といったところでした。
国内を狙うか国外を狙うか、露出度を多くするか、関心の高いユーザーに絞るかなど、狙いの違いで、使用するサービスを変えるのが良いかもしれません。
現在、webサービスを利用する際のブラウザとアプリの割合は16:84になっているそうです。そして、今後さらにアプリの割合が増していくことも十分に考えられます。
「アプリインストール広告」は引き続き、盛り上がりを見せそうです。