1 / 1
時空帝です。
やっと書き上げることが出来ました!
世界観崩壊、ツッコミ所盛りだくさんですが暖かい目で見て頂けると幸いです。
それでは、どうぞ!
見滝原市に降臨する究極の戦士、その名前は...やっと書き上げることが出来ました!
世界観崩壊、ツッコミ所盛りだくさんですが暖かい目で見て頂けると幸いです。
それでは、どうぞ!
嘗て宇宙は...大界王神と界王神達によって全宇宙を始め、現世である『この世』と死者の魂が集まる『あの世』を管理し、平和と安穏を保っていた...。
だが、約500万年前に宇宙の征服を企む魔導師『ビビディ』が生み出した凶悪な戦士『魔人ブウ』によって北の界王神・西の界王神は殺され、南の界王神・大界王神は吸収されてしまった。
赤子を捻る様に容易く惑星を滅ぼす力と、驚異的な強さを誇る戦士の身体を取り込んで自分の力に上乗せする吸収能力、小間切れにされたり消し炭しされても僅かに気が残っていれば無限の再生を繰り返す治癒能力を持った魔人ブウは、まだ非力な東の界王神を除く全ての界王神を倒し、数多の命と惑星の無差別な破壊を繰り返し続けた。
魔人ブウの持つ圧倒的な力は生みの親でもあるビビディですら制御が効かず、大界王神を吸収して多少扱いに苦しむのは僅かに薄れたが、それでも我が儘で自由奔放な魔人ブウに、ビビディはやむ無く封印を施した。
しかしその後、ビビディが生き残った東の界王神に殺されたことによって魔人ブウは完全に封印された。
封印の解き方を知っているのは創り上げたビビディのみであり、これによって魔人ブウの復活は永遠に封じられ、全惑星の消滅という危機は去った......筈だった。
歴史は...悪夢は再び繰り返そうと暗躍する人物がいたからだ。それは、ビビディの一人息子である『バビディ』が宇宙の王になるために魔人ブウの封印を解こうとしていたからだ。
封印が解かれ、世界が再び悪夢にならない様にする為、計画を察知した東の界王神と側近のキビトはバビディがいる地球に存在する超越的な実力を身に付けている三人のサイヤ人、孫悟空・ベジータ・孫悟飯と協力してその計画を阻止しようとした。
だが、東の界王神には思わぬ誤算があった。
それは、ベジータが魔人ブウを阻止する為という良心的に動いたのではなく、悟空との決着を着けたくて厄介事を片付けようと個人の私欲を満たしたいが為に動いた事であった。
ベジータは長引く戦いに苛立ちを覚え、孫悟空との決着をつける手段として、わざと心の中に悪の心を形成してダーブラとバビディに目を付けさせた。
そして、邪心につけ込まれてバビディの洗脳術に敢えて掛かり、ブルマとの出逢いを初め、トランクスという我が子に恵まれ、家族との生活を得て徐々に穏やかになっていく自分と、生まれついてのエリートであり、戦士として...サイヤ人の王子である自分との葛藤から、その繋がりを断ち切るためバビディの洗脳を受け入れる。
身体も心も支配されても尚、戦士の誇りと強靭なプライドで命令を跳ね飛ばしたベジータは、バビディの魔術で跳ばされた無人の荒野で孫悟空との決着を付けるべく、死闘を繰り広げ続けた。
だが、その間に封印されていた魔人ブウがベジータと孫悟空の戦いで発生する強力なエネルギーをバビディが利用して結果的に復活してしまい、想像を絶する力を感じ取った孫悟空は一時休戦を持ち掛け、ベジータは渋々了承し、決着はお預けとなった。
復活した魔人ブウは手始めにバビディの配下のダーブラを攻撃し、クッキーにして食べた後は東の界王神と悟飯に瀕死の重症を与え、その後ベジータが参戦し決死の猛攻を魔人ブウにお見舞いするも全く効かず、ベジータの捨て身の自爆にも耐え抜いた。
そしてバビディの命令で地球人を無差別に殺し続けていたが、ブルマの両親がいる西の都に侵攻する事を
知った孫悟空が、トランクスにドラゴンレーダーを取って来る間の時間稼ぎとして魔人ブウと対戦した。
ベジータを上回る力をお披露目し、魔人ブウと互角以上の闘いを繰り広げるも、孫悟空が時間稼ぎに成功した後、変身を解いて瞬間移動で撤退した。
その後魔人ブウはバビディを殺害した後、自由の身となった事に大喜びして遊び感覚で無慈悲な破壊行為を繰り返すが、ミスター・サタンと出会いを切っ掛けに友情が芽生え、殺戮及び破壊行為をしないと約束するが、犬を始め、サタンが愚か者の人間に殺されかけたことによって激怒し、この怒りがきっかけとなって善の魔人ブウと純粋悪の魔人ブウに分離し、その後純粋悪が善を吸収する形で一体化し、悪の魔人ブウが誕生した。
合体したブウは前にも増して強力になっており、ブウを倒す為に立ち塞がった強戦士、ゴテンクス・ピッコロ・孫悟飯を次々と吸収し、無敵の力を手に入れた。
手に負えない強さに成長し続ける魔人ブウを倒すべく、孫悟空は、あの世から送り込まれたベジータと再開し、老界王神から授かった耳飾り形状のアイテム『ポタラ』を使った合体をベジータに申し込むが、ベジータはそれを頑なに拒否した。
理由は目標であり、超えるべき壁の存在と力を合わせる事が気に入らないのは勿論、魔人ブウに見せた超サイヤ人3の力を、自分にお見舞いせずに手を抜いたライバルである孫悟空と一つになる事がベジータの誇り・プライドが許さなかった。
それでも、魔人ブウが仲間達を吸収して強くなった事と、仲間や家族を殺された事実を踏まえた孫悟空の必死の説得を通して知ると、ベジータは悟空との合体を受け入れた。
元に戻れないという枷のある一度限りの合体で誕生した地上最強の超戦士『ベジット』が降臨し、その強さは超逸絶塵であり、次々と仲間を吸収する事で身に付けた圧倒的な力を持つ魔人ブウを上回る戦闘力で闘いの主導権を握った。
魔人ブウの多彩な攻撃を受けてもダメージは無きに等しく、体内に侵入された際も自らの気で動きを封じて逆に追い詰めたりと無敵の強さを見せ付けた。
この事から、どう足掻いてもベジットには勝てないという現実を魔人ブウは突き付けられたのであった。
「あれだけ色々と合体してその程度とはな...。期待外れもいい所だぜ。」
そう言ってベジットは失望したかの様な言い草で魔人ブウをコケにする。
「バ、馬鹿にしやがってッ......この俺を......この俺をッ!」
その時、魔人ブウは完全にブチ切れて目が真っ赤に発光し、さっきまでベジットに見せたのとは比較にならない程のパワーを高め始めた。
その力は空間や重力に影響を与え、遂に空中の次元の壁がポロポロと剥がれ落ちるという現象が起き始めた。
このままでは、異次元に宇宙が押しつぶされる危機を感じて、ベジットは魔人ブウに突進を開始する。
魔人ブウの周囲にバリアーのものが発生していたが、徐々にベジットの拳が魔人ブウに近づき、アッパーカットが出来る射程範囲に接近したその時──。
突如、魔人ブウとベジットの上空に巨大な次元の大穴が発生した。
「何だ!?」
ベジットは驚きの声と共に次元の大穴に目を向ける。大穴の奥はただ真っ暗で深い空間が広がっており、中から凄まじい引力が我を失い暴走する魔人ブウを吸い込み、今後はベジットを空間の中に引きずりこまれ様としていた。
「チッ!逃げ切れねぇ...しかもこの大穴、魔人ブウの力で発生した物ではないな...。」
事実、魔人ブウは先程の怒りで次元に壁を開けたり重力を変動したりしても、次元に穴が開かなかった。 精神と時の部屋で見せた次元の穴開けは雄叫びの力を一点集中したから出来たものであり、今回は雄叫びや怒りの力を全身に発する事で力が分散されているのである。
『助けて......』
「!」
その時、謎の空間の中から微かに女性の声が聞こえてくる。救いを求めるかの様な弱々しく、すがる様な声がベジットの耳に届いた。
「チッ、一体何が起きてんだ...あの穴の向こうに。...少し試してみるか。」
そう言ってベジットは気弾を軽めに謎の次元の大穴の中に撃ち込む。
気弾は何にも遮られることなく大穴の中に吸い込まれて行く。もちろん手応えもなく、大穴が消える気配もなかった───と思われた次の瞬間。
次元の大穴が更に大きくなり、ベジットに向かって近付いて来た。穴から発する引力も桁違いとなって。
「ぐっ!このままじゃ穴に吸い込まれちまう。仕方が無ぇ...。」
ベジットは一気に決着を付ける為に、物理的に触れることが不可能な筈の大穴を真っ二つに切り裂こうと右腕を上空に挙げて指の先端から光輝く刃を顕現させて振りかざした。
すると、一刀両断された大穴はその形を維持出来ずやがて消え去った。大穴だけでなく、その大穴から聞こえた声も消え去っていた。
「何だったんだ......あの大穴も、女の声も...。...あっ!そういや魔人ブウの野郎、あの大穴に吸い込まれたって事は悟飯やピッコロ達を連れ戻せねぇじゃねぇか!?...ヤベェなぁ、どうすりゃ───ん?」
やけにあっさりと消え去った大穴のに疑問が幾つも生まれ、悟飯達の救出をどうしようかと考えていたが、その考えは一瞬で消える。
「何だ?...妙に周りが暗くなって来やがったな。」
日没が近いのか、ベジットの周りが段々暗くなり始めて来た感じがした。
不穏を感じさせる黒い大穴が...。
「ま、まさか!?」
ベジットはすぐ様辺り全体を見ると、ベジットの周りだけが暗くなっていく事に気が付いた。巨大な大穴が引力を使ってベジットを飲み込むように覆い被さろうとしていた。
不気味な大穴に飲み込まれる危険な状態にも関わらず、ベジットは焦る所か不意に口角が上がり、笑っていた。
「ふん、面白い。このオレへの挑戦って訳か。いいだろう、その勝負受けて立つぜ!!」
ベジットは抵抗する事を止め、素直に大穴へ飲み込まれる。
これから自分の周りで起ころうとしている出来事に胸を躍らせながら.........。
◆◇◆◇◆
次元の大穴の不気味な空間の中をベジットはゆっくりと前へ進んでいった。
辺りの様子を用心深く確認しながら前へと前進する。
しかし、前後左右上下の全ての方角を見渡しても全く同じ様な光景しか見えない為、本当に真っ直ぐ進んでいるのかも怪しく感じる程、方向感覚が狂う感じがベジットを襲う。
漂っている人工物を目印にしても、絶えず不規則に移動するので目印としての役割を余り果たさない。
「チッ、面倒だな。これなら行かなきゃ良かったかな?」
侵入した大穴の入り口は既に閉じられているので後戻りする事も出来ない。
気を完全解放して空間を内部から破壊する手段もあるが、脱出した先が本当に自分がいた地球とは限らないから確証が持てない。
「どうなってやがる?微弱だがあちこちに邪悪な気がウヨウヨしてるな...それ以前にあの女の声の野郎は此処にいるのか?」
大穴に入る前に聞こえたベジットに対して助けを求める女の声がどうしても引っ掛かる。
それに、ベジットは誰か居ないかさっきから気を探っているのだが、慣れない空間の中の気に似た物がベジットの探知の邪魔・妨害されて上手くいかない。
「ケッ、どうやらなにも居ないみたいだな。女の声も、もしかしたら空耳かもな。ならさっさとこの空間からおさらばするか。」
ベジットは膨大な量の気を手のひらの上に力を凝縮した気弾を形成し、集中させる。一発で惑星を木っ端微塵に吹き飛ばし、異次元の空間に穴を開ける事等造作でもない程の気が込められている。
手のひらにある気弾の力が溜まり終え、勢い良く投げようとした瞬間───
「動かないで...。」
ベジットの背後から大穴で聞こえたあの女の子の声と同時にカチャッ、と重たい金属音の音が辺りに響いた。
初めて自分以外の声が聞こえたベジットは放とうとしていた気弾を引っ込め、声が聞こえた方に身体を振り向く。
「ったく...ようやくお出まし───ッ!?」
「動かないで、と言った筈よ。」
ベジットは振り向くと同時に目の前のいる女に驚きを露にした。
学校の女子制服のような服で鋭角的なデザインの衣装を身に付け、腰まで伸ばした艶のある黒髪に人形の様に美しい少女が握っているのが拳銃であることにである......だけではない。
その少女の表情がまるで感情を何処かに置いていったみたいに無表情で、その目から発する光は悲しみを帯びていた事、見た目からして孫悟飯よりも年下である幼さを感じ取った。
一体何を経験したらそんな目を宿せるのか...ベジットは理解に苦しむも考えを止め、少女に話しかける。
「おいおい...お嬢ちゃん、そんな物騒なもんどっから持ってきたんだ?そんなの持ってちゃ怪我するし人に向けるもんじゃないぜ?」
「軽率な言葉は謹んで。貴方、一体何者なの?見るからにして普通の一般人じゃないわね...どうやって此処に入り込んだの?」
少女の質問にベジットはバツが悪そうに答える。
「ケッ。その言葉、そっくりそのままアンタに返してやるよ、そんな物騒な物を持ってる貴様も只の子供じゃあねえな、何者だ?」
「悪いけど、貴方に答える義理は無いわ...。」
少女はその質問に拒否し、ベジットは次の質問をぶつける。
「そうかよ...言っとくけど、色々聞きたいのが山程あるのはこっちの方だ、此処は一体何処なんだ?貴様は知ってるんだろ。」
「ここは......魔女の結界よ。」
少女はベジットの質問に淡々と答える。
「...魔女ォ?魔女ってあの不気味な服と帽子を羽織って変な薬作ったり、箒で空飛ぶあの魔女の事か?」
「残念だけどそっちの魔女じゃないわ...一から説明したいけどそんな時間と余裕は今はない。だから単刀直入に聞く...貴方は敵?それとも味方?」
少女がいきなり真面目な声色で質問されてベジットは頭を掻きながら答える。
「敵か味方かって...いきなりそんな事聞かれたってよ~、返答に困るぜ。」
「じゃあ、敵意があるのか無いのか...それだけ聞かせて。」
「敵意は無いぜ?あくまで今の所はな...。」
その答えに少女は突き付けた銃を下ろした。
「...分かった......死にたくなかったら黙って私についてきて、いいわ──「...ちょっと待て...。」何...?」
「貴様ばかり質問しているが、オレだって答えて貰いてぇ質問があるぜ。」
その言葉に少女は若干の警戒をしながらベジットの言葉に耳を傾ける。
「なら早く言って。あまり時間はとれないから。」
「我が儘な野郎だな...まあいい、オレの質問はたった一つだ。オレを呼んだのは貴様か?此処に来る前に貴様がオレを呼ぶ様な声が聞こえた...。どうなんだ?」
ベジットの胸中に引っ掛かっていたあの女の声、その声は目の前の少女の声と瓜二つな為、その真意はどうなのか知りたかった...。
その質問に少女は口を開く。
「違うわ...貴方を呼んだ事もないし、そんな助けを求める事を初対面の貴方にする訳ないじゃない。」
答えは否だと少女はベジットに向けて答える。
「そうか...貴様じゃないのか...(ならあの声は一体何なんだったんだ?)」
「貴方に何が会ったのか知らないけど、これ以上の質問は時間の無駄...早く私と一緒に来て...。」
そう言って少女は走り始め様とするが───
「その前に貴様の名前を教えろ。名を名乗らねぇ野郎と行動は共にしたくねぇからよ...。」
その台詞に少女はハアッ、と小さなため息を突き、ベジットの方を向いて答える。
「...ほむら...暁美ほむらよ......。貴方は?」
「オレか?オレの今の名前はベジットだ。」
この瞬間、幾度も過去に戻るもその度に絶望を味わう少女『暁美ほむら』と、あの世とこの世を含めて三本の指に入る武術の達人二人が融合した究極戦士『ベジット』が互いの名前を認識した瞬間であった。
斯くして新たな物語が紡がれ始めていく...外れた存在の究極戦士によって───
「よおっ、まどか、さやか、ほむら、マミ、杏子!」
「ベジット...その背中にある袋に何を大量に入れてるの?」
「ああっ、これか?さっき倒した魔女共ののグリーフシードだが...」
「嘘...イザベルにパトリツィア、エリーやズライカ、エルザマリアもある!アルベルティーネまで。」
「す、凄いよ!こんなに沢山のグリーフシード、見た事無い!!」
「おいおっさん!こんな短時間でどう集めたんだ!」
「おっさんってお前...どうって軽くパンチしたら粉々になって後はその落ちてくるグリーフシードを拾い続けただけだが...。」
「「「「「(チート過ぎる!!!)」」」」」
究極戦士を含んだ物語は、歪んだ歯車のままゆっくりと回り続ける───
「今まで辛い思いをしてたんだな、ほむら。」
「ベジット...私......私は.........。」
「我慢すんじゃねぇよ。此処で泣かなかったら何時泣くんだ?もうそれ以上、自分を殺し続ける事はすんじゃねぇ...だから思いっきり泣きな。」
「う......うあああああぁぁぁぁぁあああああっっ!」
混沌のうねりと共に物語は終局へと向かって歩を進めていく───
「ハハハハッ!!ワルプルギスの夜を吸収し、無敵となった魔人であるこの俺に挑むか!いいだろう...あの時の屈辱、今こそ晴らしてやるぞベジット!!!」
「フンッ、愚かな奴だ。吸収の力に頼らなければ強さを見出だせないなんてよ...良いぜ、オレの力の全てを賭けて......貴様を終わらせてやる!...ほむら達と築き上げた、絆の力でな!!」
この先の物語は...未来は、究極を超えた最強戦士であり、見滝原市を始め、ほむら達にとっての希望の光である『ベジット』の手に委ねられた......。
だが、約500万年前に宇宙の征服を企む魔導師『ビビディ』が生み出した凶悪な戦士『魔人ブウ』によって北の界王神・西の界王神は殺され、南の界王神・大界王神は吸収されてしまった。
赤子を捻る様に容易く惑星を滅ぼす力と、驚異的な強さを誇る戦士の身体を取り込んで自分の力に上乗せする吸収能力、小間切れにされたり消し炭しされても僅かに気が残っていれば無限の再生を繰り返す治癒能力を持った魔人ブウは、まだ非力な東の界王神を除く全ての界王神を倒し、数多の命と惑星の無差別な破壊を繰り返し続けた。
魔人ブウの持つ圧倒的な力は生みの親でもあるビビディですら制御が効かず、大界王神を吸収して多少扱いに苦しむのは僅かに薄れたが、それでも我が儘で自由奔放な魔人ブウに、ビビディはやむ無く封印を施した。
しかしその後、ビビディが生き残った東の界王神に殺されたことによって魔人ブウは完全に封印された。
封印の解き方を知っているのは創り上げたビビディのみであり、これによって魔人ブウの復活は永遠に封じられ、全惑星の消滅という危機は去った......筈だった。
歴史は...悪夢は再び繰り返そうと暗躍する人物がいたからだ。それは、ビビディの一人息子である『バビディ』が宇宙の王になるために魔人ブウの封印を解こうとしていたからだ。
封印が解かれ、世界が再び悪夢にならない様にする為、計画を察知した東の界王神と側近のキビトはバビディがいる地球に存在する超越的な実力を身に付けている三人のサイヤ人、孫悟空・ベジータ・孫悟飯と協力してその計画を阻止しようとした。
だが、東の界王神には思わぬ誤算があった。
それは、ベジータが魔人ブウを阻止する為という良心的に動いたのではなく、悟空との決着を着けたくて厄介事を片付けようと個人の私欲を満たしたいが為に動いた事であった。
ベジータは長引く戦いに苛立ちを覚え、孫悟空との決着をつける手段として、わざと心の中に悪の心を形成してダーブラとバビディに目を付けさせた。
そして、邪心につけ込まれてバビディの洗脳術に敢えて掛かり、ブルマとの出逢いを初め、トランクスという我が子に恵まれ、家族との生活を得て徐々に穏やかになっていく自分と、生まれついてのエリートであり、戦士として...サイヤ人の王子である自分との葛藤から、その繋がりを断ち切るためバビディの洗脳を受け入れる。
身体も心も支配されても尚、戦士の誇りと強靭なプライドで命令を跳ね飛ばしたベジータは、バビディの魔術で跳ばされた無人の荒野で孫悟空との決着を付けるべく、死闘を繰り広げ続けた。
だが、その間に封印されていた魔人ブウがベジータと孫悟空の戦いで発生する強力なエネルギーをバビディが利用して結果的に復活してしまい、想像を絶する力を感じ取った孫悟空は一時休戦を持ち掛け、ベジータは渋々了承し、決着はお預けとなった。
復活した魔人ブウは手始めにバビディの配下のダーブラを攻撃し、クッキーにして食べた後は東の界王神と悟飯に瀕死の重症を与え、その後ベジータが参戦し決死の猛攻を魔人ブウにお見舞いするも全く効かず、ベジータの捨て身の自爆にも耐え抜いた。
そしてバビディの命令で地球人を無差別に殺し続けていたが、ブルマの両親がいる西の都に侵攻する事を
知った孫悟空が、トランクスにドラゴンレーダーを取って来る間の時間稼ぎとして魔人ブウと対戦した。
ベジータを上回る力をお披露目し、魔人ブウと互角以上の闘いを繰り広げるも、孫悟空が時間稼ぎに成功した後、変身を解いて瞬間移動で撤退した。
その後魔人ブウはバビディを殺害した後、自由の身となった事に大喜びして遊び感覚で無慈悲な破壊行為を繰り返すが、ミスター・サタンと出会いを切っ掛けに友情が芽生え、殺戮及び破壊行為をしないと約束するが、犬を始め、サタンが愚か者の人間に殺されかけたことによって激怒し、この怒りがきっかけとなって善の魔人ブウと純粋悪の魔人ブウに分離し、その後純粋悪が善を吸収する形で一体化し、悪の魔人ブウが誕生した。
合体したブウは前にも増して強力になっており、ブウを倒す為に立ち塞がった強戦士、ゴテンクス・ピッコロ・孫悟飯を次々と吸収し、無敵の力を手に入れた。
手に負えない強さに成長し続ける魔人ブウを倒すべく、孫悟空は、あの世から送り込まれたベジータと再開し、老界王神から授かった耳飾り形状のアイテム『ポタラ』を使った合体をベジータに申し込むが、ベジータはそれを頑なに拒否した。
理由は目標であり、超えるべき壁の存在と力を合わせる事が気に入らないのは勿論、魔人ブウに見せた超サイヤ人3の力を、自分にお見舞いせずに手を抜いたライバルである孫悟空と一つになる事がベジータの誇り・プライドが許さなかった。
それでも、魔人ブウが仲間達を吸収して強くなった事と、仲間や家族を殺された事実を踏まえた孫悟空の必死の説得を通して知ると、ベジータは悟空との合体を受け入れた。
元に戻れないという枷のある一度限りの合体で誕生した地上最強の超戦士『ベジット』が降臨し、その強さは超逸絶塵であり、次々と仲間を吸収する事で身に付けた圧倒的な力を持つ魔人ブウを上回る戦闘力で闘いの主導権を握った。
魔人ブウの多彩な攻撃を受けてもダメージは無きに等しく、体内に侵入された際も自らの気で動きを封じて逆に追い詰めたりと無敵の強さを見せ付けた。
この事から、どう足掻いてもベジットには勝てないという現実を魔人ブウは突き付けられたのであった。
「あれだけ色々と合体してその程度とはな...。期待外れもいい所だぜ。」
そう言ってベジットは失望したかの様な言い草で魔人ブウをコケにする。
「バ、馬鹿にしやがってッ......この俺を......この俺をッ!」
その時、魔人ブウは完全にブチ切れて目が真っ赤に発光し、さっきまでベジットに見せたのとは比較にならない程のパワーを高め始めた。
その力は空間や重力に影響を与え、遂に空中の次元の壁がポロポロと剥がれ落ちるという現象が起き始めた。
このままでは、異次元に宇宙が押しつぶされる危機を感じて、ベジットは魔人ブウに突進を開始する。
魔人ブウの周囲にバリアーのものが発生していたが、徐々にベジットの拳が魔人ブウに近づき、アッパーカットが出来る射程範囲に接近したその時──。
突如、魔人ブウとベジットの上空に巨大な次元の大穴が発生した。
「何だ!?」
ベジットは驚きの声と共に次元の大穴に目を向ける。大穴の奥はただ真っ暗で深い空間が広がっており、中から凄まじい引力が我を失い暴走する魔人ブウを吸い込み、今後はベジットを空間の中に引きずりこまれ様としていた。
「チッ!逃げ切れねぇ...しかもこの大穴、魔人ブウの力で発生した物ではないな...。」
事実、魔人ブウは先程の怒りで次元に壁を開けたり重力を変動したりしても、次元に穴が開かなかった。 精神と時の部屋で見せた次元の穴開けは雄叫びの力を一点集中したから出来たものであり、今回は雄叫びや怒りの力を全身に発する事で力が分散されているのである。
『助けて......』
「!」
その時、謎の空間の中から微かに女性の声が聞こえてくる。救いを求めるかの様な弱々しく、すがる様な声がベジットの耳に届いた。
「チッ、一体何が起きてんだ...あの穴の向こうに。...少し試してみるか。」
そう言ってベジットは気弾を軽めに謎の次元の大穴の中に撃ち込む。
気弾は何にも遮られることなく大穴の中に吸い込まれて行く。もちろん手応えもなく、大穴が消える気配もなかった───と思われた次の瞬間。
次元の大穴が更に大きくなり、ベジットに向かって近付いて来た。穴から発する引力も桁違いとなって。
「ぐっ!このままじゃ穴に吸い込まれちまう。仕方が無ぇ...。」
ベジットは一気に決着を付ける為に、物理的に触れることが不可能な筈の大穴を真っ二つに切り裂こうと右腕を上空に挙げて指の先端から光輝く刃を顕現させて振りかざした。
すると、一刀両断された大穴はその形を維持出来ずやがて消え去った。大穴だけでなく、その大穴から聞こえた声も消え去っていた。
「何だったんだ......あの大穴も、女の声も...。...あっ!そういや魔人ブウの野郎、あの大穴に吸い込まれたって事は悟飯やピッコロ達を連れ戻せねぇじゃねぇか!?...ヤベェなぁ、どうすりゃ───ん?」
やけにあっさりと消え去った大穴のに疑問が幾つも生まれ、悟飯達の救出をどうしようかと考えていたが、その考えは一瞬で消える。
「何だ?...妙に周りが暗くなって来やがったな。」
日没が近いのか、ベジットの周りが段々暗くなり始めて来た感じがした。
不穏を感じさせる黒い大穴が...。
「ま、まさか!?」
ベジットはすぐ様辺り全体を見ると、ベジットの周りだけが暗くなっていく事に気が付いた。巨大な大穴が引力を使ってベジットを飲み込むように覆い被さろうとしていた。
不気味な大穴に飲み込まれる危険な状態にも関わらず、ベジットは焦る所か不意に口角が上がり、笑っていた。
「ふん、面白い。このオレへの挑戦って訳か。いいだろう、その勝負受けて立つぜ!!」
ベジットは抵抗する事を止め、素直に大穴へ飲み込まれる。
これから自分の周りで起ころうとしている出来事に胸を躍らせながら.........。
◆◇◆◇◆
次元の大穴の不気味な空間の中をベジットはゆっくりと前へ進んでいった。
辺りの様子を用心深く確認しながら前へと前進する。
しかし、前後左右上下の全ての方角を見渡しても全く同じ様な光景しか見えない為、本当に真っ直ぐ進んでいるのかも怪しく感じる程、方向感覚が狂う感じがベジットを襲う。
漂っている人工物を目印にしても、絶えず不規則に移動するので目印としての役割を余り果たさない。
「チッ、面倒だな。これなら行かなきゃ良かったかな?」
侵入した大穴の入り口は既に閉じられているので後戻りする事も出来ない。
気を完全解放して空間を内部から破壊する手段もあるが、脱出した先が本当に自分がいた地球とは限らないから確証が持てない。
「どうなってやがる?微弱だがあちこちに邪悪な気がウヨウヨしてるな...それ以前にあの女の声の野郎は此処にいるのか?」
大穴に入る前に聞こえたベジットに対して助けを求める女の声がどうしても引っ掛かる。
それに、ベジットは誰か居ないかさっきから気を探っているのだが、慣れない空間の中の気に似た物がベジットの探知の邪魔・妨害されて上手くいかない。
「ケッ、どうやらなにも居ないみたいだな。女の声も、もしかしたら空耳かもな。ならさっさとこの空間からおさらばするか。」
ベジットは膨大な量の気を手のひらの上に力を凝縮した気弾を形成し、集中させる。一発で惑星を木っ端微塵に吹き飛ばし、異次元の空間に穴を開ける事等造作でもない程の気が込められている。
手のひらにある気弾の力が溜まり終え、勢い良く投げようとした瞬間───
「動かないで...。」
ベジットの背後から大穴で聞こえたあの女の子の声と同時にカチャッ、と重たい金属音の音が辺りに響いた。
初めて自分以外の声が聞こえたベジットは放とうとしていた気弾を引っ込め、声が聞こえた方に身体を振り向く。
「ったく...ようやくお出まし───ッ!?」
「動かないで、と言った筈よ。」
ベジットは振り向くと同時に目の前のいる女に驚きを露にした。
学校の女子制服のような服で鋭角的なデザインの衣装を身に付け、腰まで伸ばした艶のある黒髪に人形の様に美しい少女が握っているのが拳銃であることにである......だけではない。
その少女の表情がまるで感情を何処かに置いていったみたいに無表情で、その目から発する光は悲しみを帯びていた事、見た目からして孫悟飯よりも年下である幼さを感じ取った。
一体何を経験したらそんな目を宿せるのか...ベジットは理解に苦しむも考えを止め、少女に話しかける。
「おいおい...お嬢ちゃん、そんな物騒なもんどっから持ってきたんだ?そんなの持ってちゃ怪我するし人に向けるもんじゃないぜ?」
「軽率な言葉は謹んで。貴方、一体何者なの?見るからにして普通の一般人じゃないわね...どうやって此処に入り込んだの?」
少女の質問にベジットはバツが悪そうに答える。
「ケッ。その言葉、そっくりそのままアンタに返してやるよ、そんな物騒な物を持ってる貴様も只の子供じゃあねえな、何者だ?」
「悪いけど、貴方に答える義理は無いわ...。」
少女はその質問に拒否し、ベジットは次の質問をぶつける。
「そうかよ...言っとくけど、色々聞きたいのが山程あるのはこっちの方だ、此処は一体何処なんだ?貴様は知ってるんだろ。」
「ここは......魔女の結界よ。」
少女はベジットの質問に淡々と答える。
「...魔女ォ?魔女ってあの不気味な服と帽子を羽織って変な薬作ったり、箒で空飛ぶあの魔女の事か?」
「残念だけどそっちの魔女じゃないわ...一から説明したいけどそんな時間と余裕は今はない。だから単刀直入に聞く...貴方は敵?それとも味方?」
少女がいきなり真面目な声色で質問されてベジットは頭を掻きながら答える。
「敵か味方かって...いきなりそんな事聞かれたってよ~、返答に困るぜ。」
「じゃあ、敵意があるのか無いのか...それだけ聞かせて。」
「敵意は無いぜ?あくまで今の所はな...。」
その答えに少女は突き付けた銃を下ろした。
「...分かった......死にたくなかったら黙って私についてきて、いいわ──「...ちょっと待て...。」何...?」
「貴様ばかり質問しているが、オレだって答えて貰いてぇ質問があるぜ。」
その言葉に少女は若干の警戒をしながらベジットの言葉に耳を傾ける。
「なら早く言って。あまり時間はとれないから。」
「我が儘な野郎だな...まあいい、オレの質問はたった一つだ。オレを呼んだのは貴様か?此処に来る前に貴様がオレを呼ぶ様な声が聞こえた...。どうなんだ?」
ベジットの胸中に引っ掛かっていたあの女の声、その声は目の前の少女の声と瓜二つな為、その真意はどうなのか知りたかった...。
その質問に少女は口を開く。
「違うわ...貴方を呼んだ事もないし、そんな助けを求める事を初対面の貴方にする訳ないじゃない。」
答えは否だと少女はベジットに向けて答える。
「そうか...貴様じゃないのか...(ならあの声は一体何なんだったんだ?)」
「貴方に何が会ったのか知らないけど、これ以上の質問は時間の無駄...早く私と一緒に来て...。」
そう言って少女は走り始め様とするが───
「その前に貴様の名前を教えろ。名を名乗らねぇ野郎と行動は共にしたくねぇからよ...。」
その台詞に少女はハアッ、と小さなため息を突き、ベジットの方を向いて答える。
「...ほむら...暁美ほむらよ......。貴方は?」
「オレか?オレの今の名前はベジットだ。」
この瞬間、幾度も過去に戻るもその度に絶望を味わう少女『暁美ほむら』と、あの世とこの世を含めて三本の指に入る武術の達人二人が融合した究極戦士『ベジット』が互いの名前を認識した瞬間であった。
斯くして新たな物語が紡がれ始めていく...外れた存在の究極戦士によって───
「よおっ、まどか、さやか、ほむら、マミ、杏子!」
「ベジット...その背中にある袋に何を大量に入れてるの?」
「ああっ、これか?さっき倒した魔女共ののグリーフシードだが...」
「嘘...イザベルにパトリツィア、エリーやズライカ、エルザマリアもある!アルベルティーネまで。」
「す、凄いよ!こんなに沢山のグリーフシード、見た事無い!!」
「おいおっさん!こんな短時間でどう集めたんだ!」
「おっさんってお前...どうって軽くパンチしたら粉々になって後はその落ちてくるグリーフシードを拾い続けただけだが...。」
「「「「「(チート過ぎる!!!)」」」」」
究極戦士を含んだ物語は、歪んだ歯車のままゆっくりと回り続ける───
「今まで辛い思いをしてたんだな、ほむら。」
「ベジット...私......私は.........。」
「我慢すんじゃねぇよ。此処で泣かなかったら何時泣くんだ?もうそれ以上、自分を殺し続ける事はすんじゃねぇ...だから思いっきり泣きな。」
「う......うあああああぁぁぁぁぁあああああっっ!」
混沌のうねりと共に物語は終局へと向かって歩を進めていく───
「ハハハハッ!!ワルプルギスの夜を吸収し、無敵となった魔人であるこの俺に挑むか!いいだろう...あの時の屈辱、今こそ晴らしてやるぞベジット!!!」
「フンッ、愚かな奴だ。吸収の力に頼らなければ強さを見出だせないなんてよ...良いぜ、オレの力の全てを賭けて......貴様を終わらせてやる!...ほむら達と築き上げた、絆の力でな!!」
この先の物語は...未来は、究極を超えた最強戦士であり、見滝原市を始め、ほむら達にとっての希望の光である『ベジット』の手に委ねられた......。
感想、ご指摘、評価、どんどんお願い致します!それが、私のエネルギーになりますので!
無い知恵搾って執筆しましたが大丈夫だったでしょうか?
まだまだ未熟者ですが、宜しくお願い致します!
最後まで見て頂き感謝感激です!!m(__)m