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職場で風疹患者続出、専門家が注意喚起- 昨年は1週間で10例超の報告も
国立感染症研究所の大石和徳・感染症疫学センター長は25日、厚生労働省で開かれた風疹・麻疹に関する対策会議で、昨年1年間に職場で風疹の集団感染が相次いで起きていたことを明らかにした。1週間で10例を超える報告数を記録した週があったことに触れ、「無理をせず休める環境を作り、普段から感染症対策を行う」などと職場での風疹対策の重要性を訴えた。【新井哉】
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前回の流行では、2011年から報告数が増え始め、13年にピークを迎えた。14年には報告数が激減し、1週間当たりの報告数が数例にとどまる週もあった。しかし、昨年は静岡県内の複数の事業所で風疹患者の報告が続出。1週間で11例の報告があるなど全国の患者報告は計162例となり、前回の流行直前の10年の報告数(87例)を大幅に上回った。
こうした状況を踏まえ、大石センター長は、同研究所が作成した職場における風疹対策のガイドラインを参考にするよう要望。職場でできる具体的な対策として、▽無理をせずに休める環境を作る▽知識という“ワクチン”で感染源・感染経路を考える▽普段から感染対策を行う▽予防接種を受けやすい環境を作る―などを挙げた。
また、1962年4月2日から87年10月1日までに生まれた男性は、風疹ワクチンを定期接種として受ける機会がないか、または接種率が低いため、こうした年齢層が積極的にワクチンを受けることが必要とした。
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