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ゲーム業界就活レポからゲーム会社に就職した話

100万円以上自己投資をして成長し、ゲーム会社に就職することになった筆者がゲーム業界への就活体験記をあげたり、ゲームについて語ったり、ゲームの感想レビューをあげるブログ

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まだマジコンで消耗してるの?~任天堂の勝訴確定とマジコンの思い出~

ゲーム業界

マジコン輸入業者に約1億円の賠償金支払いが命じられました。

マジコンとはゲームソフトを無料でダウンロードできてしまう機器。

「ゲーム業界全体にとって極めて重要な判決・決定であると認識している」と任天堂はコメントしています。

 

こんにちは。ルーサクです。

 

マジコンに関して色々と感じるところはあります。

ただ専門的な知識とかはないので、自分の感じたことを書いていくだけです。

それに共感していただいたり、意見を持っていただければ幸いです。

 

 

 

マジコンとは

軽く説明します。

一言でいうと

「使用することでゲームソフトを無料で遊べてしまう機器」

ゲームメーカーからすると本来なら売れたはずのゲームがただで盗まれたようなもの。

 

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そりゃ裁判を起こします。

 

元々マジコンとはゲームのデータのバックアップを取るなど個人利用のためのものであり、問題なのはそれを悪用すればゲームソフトをインターネットからダウンロードできてしまうこと。

 

そのため著作権法違反ではなく、不正競争防止法違反で任天堂らゲームソフトメーカー54社がマジコン輸入業者5社を相手に裁判を起こした。

 

2009年に起こした裁判にようやく決着がつき、2016年1月19日にマジコン輸入業者に約1億円の賠償金支払いが命じられた。

 

 

私とマジコン

正直に言うと私はマジコンが欲しかった。

誤解を招きたくないので断っておきますが、マジコンを使ったことは全くありません。

 

私が中高生のころはDSのマジコンや改造したPSPで、無料でゲームを遊ぶのが流行っていた。

ちなみに私は1992年度生まれ。中高生というのは2005~2011年。マジコン全盛期といっていいかもしれない。

 

みんな当たり前のようにマジコンを使っていた。

 

当然とは言えないけれども、お金のない中高生からすると自然な流れだったのかなとも思ってしまう。

子供だから許されるわけではないが、大人がマジコンを使ったり、販売していたのはなおさら理解しがたい。

 

そんな中なぜ私はマジコンを購入しなかったのかというと、欲しいという気持ちより、罪悪感のほうが勝っていたから。

そして自分で苦労して貯めたお金でゲームを買うという喜びがなくなるから。

 

最近スマホで無料のゲームをいくつか遊ぶこともあり、

「もしこれが有料だったら最後まで遊んだと思うけど、無料だから別にアンインストールしちゃっていいや。」とか思うことが多い。

 

マジコンで遊んでいる友達もそういう人は多かった。

「このゲームクソゲーだった(笑)マジコンでよかった」とか。

 

中学生の頃は月1000円、高校生の頃は月1500円のお小遣いだった私が買えるゲームは限られていた。

その分買ったゲームはやりこみ要素を完ぺきにこなすし、周回できるものは何度もした。

中古で買ったスマブラDXカービィのエアライドとかは無茶苦茶遊んだと思う。

 

大乱闘スマッシュブラザーズDX

中高生がマジコンに手を出しちゃうのは自然な流れと書いたが、私みたいに買ったゲームを大事に遊ぶのが中高生、および小学生がゲームを遊ぶ姿であってほしいと思う。

 

マジコンを使っている子供、欲しいゲームを発売日に買ってもらえている子供を見るとなんだか悲しくなってしまう。

欲しいものを我慢するということを彼らは知らないんだと。

 

私は必死にためたお金で、何年も前からほしかったゲームを、中古屋を何件も回って一番安いところで買う。

ダッシュで家に帰ってそのゲームを遊ぶ。包装ビニールをはがしているときのあのワクワク感は何とも言えない。それが本当に楽しいゲームの遊び方だと思っている。

 

だからこそマジコンというものに手を出してほしくない。もちろん違法となった今、購入方法はほとんど存在していないと思いますが。

 

私は今ではバイトでためたお金をゲームに使い、好きなゲームは基本的に発売日に買えている。

しかし実際には遊びきれない「積みゲー」と化している。

 

初めは好きなゲームを自由に買えて「なんて幸せなんだ」とか思っていたが、冷静に考えるとそんな現状が昔の私と比べて幸せなのかは分からない。

 

積みゲーの話はまたいつかしたい。

 

 

マジコン禁止がゲーム業界に与える影響

ゲームメーカー側の勝訴が確定したのはつい先日だが、色々な規制はだいぶ前から徐々に行われている。もうマジコンの販売ルートは絶たれていくはず。

 

もちろん私がマジコンを批判するのは

子供に「苦労して手に入れたゲームを遊ぶ喜び」を味わってほしいからだけではない。

 

利益とかゲーム会社側のことも考えてだ。

…といったものの専門的な話はまだできない。

 

単純に自分がゲームを買うことでそのゲームメーカーを応援できる、次のゲームのクオリティ向上につながるとか当時から子供ながらに考えていた。

 

そしてこれからは自分がゲームを提供する立場になるので、やっぱり無料で遊ばれるのは「こっちの苦労が報われない」と感じると思う。クリエイターのモチベーション向上のためにも、営業やプロモーション、そしてゲームに関わる全ての人のモチベーションのためにも今回の判決は大きいと思う。

 

 

 

今回は個人的に感じた事、自分周りのマジコンの思い出を書いただけです。

法務部とかに入ったらまたこの話を書きたいと思っています。