高浜の再稼働「慎重にも慎重を」 京都・舞鶴市長
高浜原発(福井県高浜町)から5キロ圏にある京都府舞鶴市の多々見良三市長は22日の定例会見で、29日に予定されている同原発3号機の再稼働について、「慎重にも慎重を期してほしい」と関西電力に作業の安全徹底を求めた。原発事故を想定した市の避難計画については、3月末に改定する方針を示した。
多々見市長は3号機が約3年11カ月ぶりに稼働することから、「長い間停止していたので久しぶりの作業もあるだろう。慎重に作業を進めてほしい」と述べた。新規制基準施行以降で3基目、MOX(プルトニウム・ウラン混合)燃料を使っての運転は初となる。トラブルが起きた場合は「情報隠しは絶対だめだ」と情報公開の徹底を求めた。
避難計画は、京都など3府県がまとめて政府が了承した高浜原発の事故時の広域避難計画を踏まえ、地域ごとの避難経路や行き先、要支援者の受け入れ施設などを明記する方針で、多々見市長は「地域ごとに説明会を開き、要望があれば避難訓練も実施したい」と話した。
【 2016年01月22日 22時20分 】