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琴奨菊 強さの裏にトレーナーの支え1月25日 19時06分
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大相撲初場所で初優勝した大関・琴奨菊が強さを発揮した裏には、トレーナーの支えがありました。
琴奨菊は去年8月から、トレーナーの塩田宗廣さん(38)の指導のもと、5日に1回ほどのペースで筋力強化のトレーニングを続けてきました。千葉県松戸市の佐渡ヶ嶽部屋のそばの公園で、重りを詰めたタイヤを砂利の上で押したり、「ケトルベル」と呼ばれるやかんのような形のダンベルを持ち上げたりして、主に体幹を鍛えるトレーニングを行い、琴奨菊は「体の軸の使い方を学び、格段に馬力が上がった」と成果を口にしていました。
また、塩田さんは初場所中は毎日、朝稽古が終わったあとと、取組後、寝る前の3回必ず電話して今の体調や心境などを聞き、アドバイスをしていたということです。特に13日目に初黒星を喫し、横綱の白鵬と1敗で並んだときは、塩田さんが電話で「今場所が最後の優勝のチャンスじゃない。力をつけたのだから、これからチャンスが何回もくるので大丈夫」と声をかけたということで、琴奨菊は「いちばんうれしかった」と精神的にも大きな支えになっていたことを明かしました。
琴奨菊は会見で、「しっかり引っ張ってくれるトレーナーがいて、どんなときも私を前に向かせてくれたし、何かあればかけつけてくれた。ともに勝ち取った優勝です」と塩田さんへの感謝の思いを述べました。
自身もパワーリフティングの選手の塩田さんは「琴奨菊関の優勝は人生の最高の瞬間でした。馬力は世界一だと最初から思っていたので、それを確固たるものにしようとやってきた。体の使い方がよくなって、スタミナが上がり長い相撲をやっても勝負できるようになった。これが継続するよう今後もいいトレーニングを2人でやっていきたい」と話していました。
また、塩田さんは初場所中は毎日、朝稽古が終わったあとと、取組後、寝る前の3回必ず電話して今の体調や心境などを聞き、アドバイスをしていたということです。特に13日目に初黒星を喫し、横綱の白鵬と1敗で並んだときは、塩田さんが電話で「今場所が最後の優勝のチャンスじゃない。力をつけたのだから、これからチャンスが何回もくるので大丈夫」と声をかけたということで、琴奨菊は「いちばんうれしかった」と精神的にも大きな支えになっていたことを明かしました。
琴奨菊は会見で、「しっかり引っ張ってくれるトレーナーがいて、どんなときも私を前に向かせてくれたし、何かあればかけつけてくれた。ともに勝ち取った優勝です」と塩田さんへの感謝の思いを述べました。
自身もパワーリフティングの選手の塩田さんは「琴奨菊関の優勝は人生の最高の瞬間でした。馬力は世界一だと最初から思っていたので、それを確固たるものにしようとやってきた。体の使い方がよくなって、スタミナが上がり長い相撲をやっても勝負できるようになった。これが継続するよう今後もいいトレーニングを2人でやっていきたい」と話していました。
「来場所はチャンス」
大相撲初場所で大関・琴奨菊が日本出身力士で10年ぶりに優勝したことについて、10年前の平成18年初場所で優勝した元大関・栃東の玉ノ井親方は「短いようで長いような感じ。チャンスが何回かあった力士もいたが、最終的には優勝できなかった。その悔しさは分かるし、何が足りないのかを本人たちが気付かなければいけないと思って見ていた」と歯がゆい思いをしてきた胸中を明かしました。
今場所の琴奨菊については「体調が万全で大関らしい相撲を取っていた」と高く評価し、次の春場所で「綱とり」に挑むことについては「来場所はチャンス。今場所のような相撲内容でいけば、最後にはものにできるのではないか。今回の優勝をきっかけにいろいろな意味で相撲界が変わっていくのかなという気がしている」と平成15年の貴乃花の引退後、13年不在となっている日本出身横綱の誕生への期待を述べました。そして、「注目されていることをバネにして、自分の持っているものを土俵の上で出して、最後にそういうところに近づいてほしいと思う」と琴奨菊へエールを送りました。
今場所の琴奨菊については「体調が万全で大関らしい相撲を取っていた」と高く評価し、次の春場所で「綱とり」に挑むことについては「来場所はチャンス。今場所のような相撲内容でいけば、最後にはものにできるのではないか。今回の優勝をきっかけにいろいろな意味で相撲界が変わっていくのかなという気がしている」と平成15年の貴乃花の引退後、13年不在となっている日本出身横綱の誕生への期待を述べました。そして、「注目されていることをバネにして、自分の持っているものを土俵の上で出して、最後にそういうところに近づいてほしいと思う」と琴奨菊へエールを送りました。
出身地の福岡・柳川はお祝いムード
大関・琴奨菊が初めての優勝を果たして一夜明けた25日、出身地の福岡県柳川市はお祝いムードに包まれました。
柳川市では25日、市の施設や中心部を縦横に流れる名物のお堀などあちらこちらに「優勝おめでとう」などと書かれた横断幕や懸垂幕が掲げられ、市内はお祝いムードに包まれました。お堀で日ごろ、観光客を舟に乗せている80代の船頭の男性は「最高にうれしかったです。きょうは舟の中では琴奨菊の話題で盛り上がりました」と話していました。東京から観光で訪れた40代の女性は「琴奨菊を応援していました。優勝の次の日に柳川に来れてラッキーです」と話していました。
また、1月25日は柳川市出身の詩人、北原白秋の誕生日で、市内では生誕を記念するパレードが行われました。パレードを見学していた40代の女性は「琴奨菊を家族みんなで応援していました。北原白秋もきっと琴奨菊の初優勝を喜んでいると思います」と話していました。
柳川市では25日、市の施設や中心部を縦横に流れる名物のお堀などあちらこちらに「優勝おめでとう」などと書かれた横断幕や懸垂幕が掲げられ、市内はお祝いムードに包まれました。お堀で日ごろ、観光客を舟に乗せている80代の船頭の男性は「最高にうれしかったです。きょうは舟の中では琴奨菊の話題で盛り上がりました」と話していました。東京から観光で訪れた40代の女性は「琴奨菊を応援していました。優勝の次の日に柳川に来れてラッキーです」と話していました。
また、1月25日は柳川市出身の詩人、北原白秋の誕生日で、市内では生誕を記念するパレードが行われました。パレードを見学していた40代の女性は「琴奨菊を家族みんなで応援していました。北原白秋もきっと琴奨菊の初優勝を喜んでいると思います」と話していました。
母校の小学校では臨時全校集会
大関・琴奨菊の母校、福岡県柳川市の小学校で臨時の全校集会が開かれ、子どもたちが先輩の優勝を祝いました。
柳川市の東宮永小学校は琴奨菊が実家から6年間通った小学校で、校内には大相撲での琴奨菊の写真などが飾られています。琴奨菊の初優勝から一夜明けた25日、臨時の全校集会が開かれ、子どもたちおよそ180人が集まりました。集会では優勝の場面を振り返ったあと、福永美智也校長が日ごろの努力や周囲に感謝する気持ちなど、優勝した琴奨菊から学んでほしいことを子どもたちに伝えました。そして最後に子どもたち全員で「優勝おめでとう。がぶって、がぶって春場所も頑張ってください」と琴奨菊の得意な「がぶり寄り」にちなんだエールを送りました。6年生の女の子は「琴奨菊関は尊敬できる先輩です。学校に来てくれるのを楽しみにしています」と話していました。
柳川市の東宮永小学校は琴奨菊が実家から6年間通った小学校で、校内には大相撲での琴奨菊の写真などが飾られています。琴奨菊の初優勝から一夜明けた25日、臨時の全校集会が開かれ、子どもたちおよそ180人が集まりました。集会では優勝の場面を振り返ったあと、福永美智也校長が日ごろの努力や周囲に感謝する気持ちなど、優勝した琴奨菊から学んでほしいことを子どもたちに伝えました。そして最後に子どもたち全員で「優勝おめでとう。がぶって、がぶって春場所も頑張ってください」と琴奨菊の得意な「がぶり寄り」にちなんだエールを送りました。6年生の女の子は「琴奨菊関は尊敬できる先輩です。学校に来てくれるのを楽しみにしています」と話していました。