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「伝説の女優」原節子さん幻の映画一部復元1月25日 18時41分
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「伝説の女優」と呼ばれ、去年9月に95歳で亡くなった原節子さんが16歳の時に出演した映画のフィルムが残されていたことが分かり、劣化したフィルムから一部の映像が復元されました。専門家は「原さんの初期の映画は失われたものが多く、復元できたことは意義がある」と話しています。
このフィルムは去年9月、95歳で亡くなった原節子さんが昭和12年、16歳の時に出演した映画「検事とその妹」です。
これまで神戸市の資料館に保管されていましたが、フィルムの劣化が激しく内容が分からない状態となっていました。このほどNHKなどが最新のデジタル技術を用いて修復したところ、およそ10秒間のシーンを復元することに成功しました。
映画「検事とその妹」は、検事になった兄と原さん演じる妹のきずなを描いた作品です。復元された映像は、裁判所の傍聴席とみられる場所を映した場面で、カメラが移動すると原さんが着物姿で前を見つめながら座る姿が映し出されます。
原さんは、このあと出演した別の映画をきっかけに大スターとなりましたが、それ以前のフィルムは多くが失われているということで、映画評論家の佐藤忠男さんは「ただきれいなだけでなく非常にそうめいな昭和初期の良家のお嬢さんという感じがよく出ていると思う。ワンカットだけでも復元できたことは意義がある」と話しています。
これまで神戸市の資料館に保管されていましたが、フィルムの劣化が激しく内容が分からない状態となっていました。このほどNHKなどが最新のデジタル技術を用いて修復したところ、およそ10秒間のシーンを復元することに成功しました。
映画「検事とその妹」は、検事になった兄と原さん演じる妹のきずなを描いた作品です。復元された映像は、裁判所の傍聴席とみられる場所を映した場面で、カメラが移動すると原さんが着物姿で前を見つめながら座る姿が映し出されます。
原さんは、このあと出演した別の映画をきっかけに大スターとなりましたが、それ以前のフィルムは多くが失われているということで、映画評論家の佐藤忠男さんは「ただきれいなだけでなく非常にそうめいな昭和初期の良家のお嬢さんという感じがよく出ていると思う。ワンカットだけでも復元できたことは意義がある」と話しています。
修復に最新のデジタル技術
フィルムの修復作業には最新のデジタル技術が使われました。
フィルムは劣化が激しくフィルムどうしが溶けてくっつき、少し触れただけでも崩れる状態となっていました。このうち比較的、状態のよい部分を探し出し、波打った表面に熱を加えて平らにしたうえで、スキャナーで取り込んでデジタルデータに変換しました。そして、画像の欠けた部分に前後のコマから画像をコピーして貼り付けるなどして汚れや傷を取り除く作業が行われました。
修復作業は1コマずつすべて手作業で行われ、10秒間のシーンを復元するのに1週間余りかかったということです。
フィルムは劣化が激しくフィルムどうしが溶けてくっつき、少し触れただけでも崩れる状態となっていました。このうち比較的、状態のよい部分を探し出し、波打った表面に熱を加えて平らにしたうえで、スキャナーで取り込んでデジタルデータに変換しました。そして、画像の欠けた部分に前後のコマから画像をコピーして貼り付けるなどして汚れや傷を取り除く作業が行われました。
修復作業は1コマずつすべて手作業で行われ、10秒間のシーンを復元するのに1週間余りかかったということです。