ドライブチェーンに伸びムラ…交換したほうが良い?
必ずしも均等に伸びるとは限らない
ドライブチェーン(以下チェーン)には、アクセルのオン、オフやリアサスペンションのストロークなど、走行中常に引っ張る力が働いているため、どうしても伸びが発生してしまいます。
そのため、定期的なたるみ調整が欠かせません。
質問にある伸びムラとは、そのチェーンの伸びが全体に均等に出ず、部分的に伸びが大きかったり小さかったりする現象です。
原因は、アクセル操作が激しい、悪路走行が多い、大きなギャップを通過したなどが考えられます。
同じバイク、同じチェーン、同じような走り方でも、伸びムラが出るケースと出ないケースがあるので、チェーンの個体差という意見もあります。
しかし、いずれも明らかな理由にはなりません。
私自身としては、
いくつかの要素とメンテナンス不良が重なって発生すると判断しています。
こう説明すると、伸びムラは珍しいトラブルのように思われがちですが、
必ずしもそうではありません。
私の経験の範囲ですが、
10台のうち、3〜4台は伸びムラが出ている印象。
結構多いトラブルです。
たるみの少ない部分に合わせて調整
そもそもこのチェーンの伸びムラ、
私はトラブルとは考えていません。
もちろん均一に伸びてくれるに越したことはありませんが、
伸びムラが出たからといってチェーンを交換する必要はありません。
伸びムラによる走りへの悪影響を抑えるポイントに注意すれば、
問題なく使えます。
まず、少しでも伸びムラの改善を図るために、チェーンのクリーニングとグリースアップをします。
専用のチェーンクリーナーをスプレーし、必要に応じてブラッシングしてから拭き取ります。
続いてチェーングリースをスプレーし、5分ほど放置してから余分なグリースをウエスで拭き取ります。
チェーングリースは、
アウターとインナーのプレートの隙間にスプレーするのがポイント。
チェーンの内側と外側、両方の隙間にスプレーしましょう。
次にたるみを調整するわけですが、タイヤを15cmほど回しながら、
たるみを細かくチェックし、最もたるみの少ない場所を探します。
その最もたるみの少ない部分で、
たるみが適正値になるように調整してください。
これは、仮にたるみの大きい部分で調整してしまうと、
少ない部分がキチキチに張ってしまい、大きな抵抗を生むためです。
逆にたるみの少ない部分で調整すると、元々たるみの大きい部分は緩くなってしまいますが、多少ノイズが増える程度で走りに悪影響を与えることはほとんどありません。
グリースによって手が汚れるのが嫌な場合は、
たるみ調整後にクリーニングとグリースアップをするといいでしょう。
そのまま使っても大きな問題はない
最も張りの強い部分にたるみを合わせる
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元MFJロードレース国内A級 国家三級二輪整備士
月刊「オートバイ」を中心に20年以上のキャリアを持つバイクジャーナリスト。
特にメカニズムやメンテナンス、チューニングを得意分野とし、それに付随す
るパーツや工具、ケミカルにも精通。
パーソナルHP「and-power.com」を運営。
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