数多くの絶滅危惧種や新種など日本古来の生物が生息する、その種類は3000種にものぼる。近年では、日本の森の生態系の頂点に位置するオオタカの繁殖も確認されたことで、人工的に計画された森は、天然へと変化を遂げた。
明治神宮、鎮守の森(杜)は、1915(大正4)年4月、日比谷公園の設計などで知られる林学博士の本多静六、やはり日比谷公園の設計に携わった造園家の本郷高徳、日本の造園学の祖とされる上原敬二の3人が中心となり始まった。
都会に住んでいると、森を感じ、においを聴き、自らの頭で思案し、悠久の時間へと懐古することが、なかなかどうして出来なくなった。