2012年6月15日 DDT「マサ高梨凱旋&復帰一周年大会~みなさんのおかげです~」江戸川区・東部フレンドホール大会
フォトアルバム
https://picasaweb.google.com/101494051475853081543/20120615DDT?authuser=0&feat=directlink
残念ながら王者として凱旋はならなかった高梨初の自主興行。地元千葉県市川市からほど近い瑞江にて開催。会場はREINAの聖地、DDT初使用の東部フレンドホール。私も初めて来たが、シアター形式で観やすい綺麗な会場。
雛壇状になっている固定席だけでなくステージにもイスを設置。スペースが少ないためプランチャ系の技は不可能。
カードは正直これぞというものがなく、地味というか通好みな感じではあったが、営業努力により8割くらいの満員。都内とはいえ結構地元の人が多そうだったな。

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https://picasaweb.google.com/101494051475853081543/20120615DDT?authuser=0&feat=directlink
残念ながら王者として凱旋はならなかった高梨初の自主興行。地元千葉県市川市からほど近い瑞江にて開催。会場はREINAの聖地、DDT初使用の東部フレンドホール。私も初めて来たが、シアター形式で観やすい綺麗な会場。
雛壇状になっている固定席だけでなくステージにもイスを設置。スペースが少ないためプランチャ系の技は不可能。
カードは正直これぞというものがなく、地味というか通好みな感じではあったが、営業努力により8割くらいの満員。都内とはいえ結構地元の人が多そうだったな。
本日の主役高梨による全試合解説があり、開始時間が19時のため、「19時はDDTプロレスー」と19時女子プロレス風に興行スタート。
第1試合
高木三四郎&○高尾蒼馬
[8:55 ボマイェ]
星誕期&×遠藤哲哉
※
nWJの2人は大田区民プラザ大ホールでのセッドジニアスのように客席後方から入場。
対するは星誕期と遠藤という対照的なタッグ。
遠藤は素早い動きを見せるもアームホイップ、ドロップキックのタイミングなどミスが目立つ。
三四郎は誕期さんにスピコリドライバー、遠藤にロープ越しのぶっこ抜きブレーンバスターとパワーを見せつけ、高尾のボマイェで勝利。第1試合ということもありあっさり目。


第2試合
○さくらえみ(我闘雲舞)[4:26 ロメロスペシャル]DJニラ(フリー)×
※
どこからともなく現れたDJニラ。ステージ側からだとわからなかったが、リング下から出てきた?
リングインすると「もう幕下ろしていいぞ」と緞帳を下げるよう指示し、さくらえみwith米山はステージ上のごく一部の客しか見えない状態で入場。
もちろんすぐ緞帳は上がり、米山のビーチサンダルがエプロンに置かれたまま試合開始。
さくらえみは「さくらえみ70kg」や、ケブラドーラ・コンヒーロでニラを痛めつけるも、
ニラは「ちょっと待て。お前最近タイに行ったり来たりプロレス活動してるみたいだけど航空券とか大丈夫なのか。今日持ってきてどこに置いてあるんだ?控室のカバンの中?それは本当にあったか?ここはDDTの控室だぞ!DDTの歴史をわかった上で言ってんのか?
そうだよここはDDTの控室だからDDTと関係ないこの私が盗みました。アレ?」とポケットを探りながら「ロケットパンチ」。
肩を揉んでいるだけというショルダークローや「お前のためにやってんだ」という股割りや各種ストレッチで攻め込み、さくらえみのカニバサミをバンブーダンス的にかわしたニラだが、足を捻挫。そこにロメロスペシャルを決められ、緞帳を下げるように指示して、皆から見えない状態でギブアップ。
一応試合が決してもさくらはロメロをかけ続け、緞帳が上がりちゃんと雛壇のお客さんにも披露。


第3試合
HARASHIMA&○佐々木大輔(フリー)
[8:32 NOW OR NEVER]
KUDO&×大石真翔
※
大石がパーと言い訳しながらナックル攻撃を出したり、唾攻撃を見せたりと姑息な手段でペースを掴む。
新日のスーパージュニア帰りの佐々木は、特に凱旋という雰囲気でもなく、今までと変わらずジュニアながら渋くダイビングエルボーからクロスフェイスなどで攻め込む。
ほもクロは大石のミラクルエクスタシー→KUDOのダイビングダブルニー→大石のジャックナイフなどを決めるも、カウント3は奪えず。
とどめのミラクルエスクタシーを狙った大石だが、HARAのハイキックから佐々木のNOW OR NEVERで敗退。
ダメな試合ではないんだが、ソツなくこなしすぎて試合後の印象が一番薄い試合。特にこういう重要でない試合でのHARAの当たりの緩さがなぁ。


第4試合
ケニー・オメガ&佐藤光留(パンクラスMISSION)&×中澤マイケル
[11:26 スプラッシュマウンテン]
○石川修司(ユニオン)&石井慧介&入江茂弘(チームでら)
※
赤コーナーはマイケルを中心としたチームか。
変態團的な連携はなかったが、ケニーとマイケルは「時には足、時には腕、時には胸、逮捕しちゃうぞ」とミニスカポリスムーブ。これはぜひ中嶋勝彦にやってほしい。
BIG"G"BANG+1の混成チームは意外とコンビネーションが良く、石川が入江を持ち上げテディベアを見舞うと、石井も入江をダウンさせ、その頭に光留の顎を叩き付けたりと、入江をアイテムとして効果的に使用。さらに石川も光留を入江の頭に叩き付け、入江と光留ともにダメージ。
ケニーはスーパーヘビーの石川を担いでカミカゼを放つなど活躍するも、その場跳びシューティングスターは目測を誤り顔面を打ってしまったようだが。
やられながらも火照ってきたマイケルは今日もアルティメットベノムアームを石川に繰り出すも、光留に誤爆。
再度石川を狙うが、石井のミサイルキックでベノムアーム自爆。
そこに石川のネックハンギングボム、入江のテディベア、石井が光留を抑えてる間にスプラッシュマウンテンで3カウント。
勝利した混成チームだが、アイテム扱いだった入江だけは納得いってない様子。でもたぶんすぐ忘れるからチーム分裂とかにはならんのだろうな。



セミファイナル
○飯伏幸太&男色ディーノ
[16:36 シットダウン・ラストライド]
ヤス・ウラノ&×アントーニオ本多(フリー)
※
DDTの2大スターvsCrying Wolfといったカード。CWは火野と矢野は不在。
ディーノ「東部フレンドホールへようこそ!ここだけの話、この会場はとってもいやらしい。フレンドのホールをホールするわけでしょう。なんていやらしい。今日はこの会場に恥じぬファイトをしようと思ったんだけど、何その腹」と、ウラノ&アントンの腹と飯伏の腹を比べる。「フレンドをホールするのに敵味方関係ない。わかったらカリ首洗って待っときなさい」
アントン「全然わかんねえよ」
先発のディーノは宣言通りウラノを陵辱するも、飯伏との合体攻撃ではなく合体してしまう。場外でもセコンドの遠藤とイチャイチャ。
これでペースを乱されたか、その後は意外にも飯伏が捕まる展開。アントンのホーガンポージングで何故か精神的ダメージを受ける飯伏。
しかしディーノがナイトメア、リップロックで流れを変えると、飯伏もヘッドスプリングカミカゼからのムーンサルトなど本領発揮。コーナーでウラノを雪崩式ブレーンバスターで持ち上げると、空中で静止。そのままロープ上へ落下させていたが、あれはそういう技なのか何かの失敗だったのか。
ディーノはコーナーに登り、アンダータイツ姿でケツを向けると、まずはアントンがブラックホールの餌食に。
続いて1枚タイツをめくった所にウラノも被爆。
さらに飯伏はディーノのアンダータイツを下ろし、ウラノを槍投げで生尻への激突を図るも、切り返され自らがフレンドのホールへ。ディーノがコーナーから転落する際モロに見えてた気もするがそれはなかったことに。
アントンが飯伏に卍固めをしかけると、ディーノがタイツを引っ張りケツ出しカット。ケツを出したまんまのアントンに飯伏はハイキックから高速ジャーマン。ディーノはウラノもひん剥くとファイト一発から男色ドライバー。
そして飯伏は自らケツを出すと、松井レフリーの「下ろしすぎ!」の声も無視してアントンにシットダウンパワーボムを決め勝利。
ディーノ「我々なりの“シリアス”な試合、ありがとうございました」とオチ。




メインイベント
○マサ高梨[23:34 雪崩式タカタニック]松永智充×
※
セミのお下劣な試合と一転、DDTのシングルマッチのメインを初めて務める松永は緊張した面持ちで入場。
今日の主役の高梨は客席後方から入場。ステージ袖からはほとんどの選手が観戦。
どちらにも紙テープが飛ぶ。

互いにすぐには組み合わない両者。クロスアームのスリーパーを互いに返し合う攻防から、松永のキチンシンクが炸裂。
ここから松永は高梨のボディ狙い。脇腹へのキック、ブレーンバスターの形で持ち上げエプロンへ叩きつけ、アブドミナルストレッチと痛めつける。

トラースキックやドロップキックで反撃した高梨だが、スイートチンをカニバサミで切り返されると、長期欠場の原因となった右膝を狙われる展開。
松永はエプロンから場外へのニークラッシャー、さらにステージからフロアへもニークラッシャー。ステージ上(リング下)でも足関節をやっていたっぽいがこちらからは見えず。リングアウト決着を狙った松永だが、高梨はカウント19ギリギリでリングイン。
ロープに振られても走れない高梨に、松井レフリーは「立てなきゃ止めるぞ!」

膝のサポーターも奪われ、ペースチェンジのきっかけとしてよく使う延髄斬りも蹴り足を取られドラゴンスクリュー。松永はそこから足4の字に入ると、高梨にひっくり返させない安定感。実に2分半も掛け続け、ようやく高梨がエスケープ。

松永はトミーボンバーからバックドロップ4連発。一時腰が悪い時は抱え式のバックドロップだったが、今日はすべてヘソ投げのエグい角度。

5発目は堪えた高梨だが、投げっぱなしジャーマン。張り手の打ち合いもショートレンジトミーボンバーで打ち負けてしまう。
逆さ押さえ込み狙いの攻防から高梨のサムソンクラッチ、松永の変形キドクラッチ、オースイスープレックス、高梨のトラースキックからラ・マヒストラルと押さえ込みの応酬。
そして高梨はタカタニックを狙うもこれは潰されて頭から落下。
松永はさらにアックスギロチンで真っ逆さまに落とすと、タイガードライバー、タイガードライバー'91と畳み掛けるもカウント2でキックアウト。

続く松永の攻撃をかわした高梨は、「マサ高梨70kg!」と背面串刺しドロップキック。
コーナーに登り松永を引っ張りあげると、コーナー上の攻防を頭突きで制した高梨。なかなか決めることのできなかった雪崩式タカタニックを決め、3カウント。

テクニシャンと職人の対決となったメイン。もっと高梨が引っ掻き回すような試合になるかと思いきや、松永の徹底した膝攻撃で追い込まれた展開。しかしそこからの粘りを見せ逆転勝利と、ズル賢さを出さずに高梨のプロレス生活を落とし込んだような試合だったかと。随所にぐるぐるパンチや70kg!など、さくらえみムーブを入れたのもやはり高梨にとってはそれだけ大きい存在だということか。
でもフィニッシュの決まり具合が、ゴロンと単なる前方回転エビ固めみたいになっちゃったのは惜しかった。
ステージ上はスピーカーの裏なんでここからのマイクがほとんど聴き取れなかったんだが、全選手をリングに上げ、選手、観客、そして両親に感謝の意。いいシーンだが、ディーノはケツ出したまんま。
しかし「ここでお詫びと訂正をしなくてはいけません。今日の興行タイトルは嘘です。もちろん『みなさんのおかげです』という気持ちには嘘偽りは無いですけど、本当の興行タイトルはこちらです!」
と風戸がコケながらもリングに上がり垂れ幕を披露。そこには
「石川修司デビュー9周年記念大会」
現在欠場中の柿本大地もケーキを持ってリングイン。
高梨「9年前の6月15日、石川修司がベソをかきながらデビューして、その日に僕はDDTに入門しました。そのとき練習生だった兄弟子がカッキーこと柿本です。今石川はユニオンプロレスで、俺はDDT、そしてカッキーは復帰に向けて練習中ということで、みんな道は違えども今日この場で石川のお祝いができることを嬉しく思ってます。今日の(ベルトを巻いてる)ポスターは嘘になっちゃったけど、いつか現実にする。日本武道館のメインに立ってもう一度夢を実現して、石川、今度はお前とタイトルで対峙して戦いたい。カッキーも含めてがんばろう」
と2003年デビューの同期3人で握手するも、いいところで大家が乱入!
大家「石川、ユニオンはDDTと対立してんだろ!仲良く握手してんなよ!」とDDTTシャツ着用でまくし立てる。
「そんなんだから昔から華がねえんだよ!お前ら3人並べ。昔のように気合を入れてやる。歯を食いしばれ」
がお約束通りビンタは受け止められ、ガットショットからトリプルドロップキックでKO。
そして倒れた大家を中心に記念撮影。その間遠藤はディーノに尻をまさぐられてたりする。
最後はさくらえみ、高梨、松永の3ショットで締め。


ということで、高梨の記念興行+石川の記念興行でもあった今興行。
しかしセミまでは特別興行というよりは普通の地方興行的な雰囲気で、ストーリーが絡んだ展開もなく割とあっさり目。
メインはガッチリした試合になり、高梨の苦戦に身内と思しき人達からの声援も飛ぶ地元興行らしい光景。
そして最後は自分ではなく石川の記念興行だったとし、同期の柿本もリングに上げるなど、自分より人を立ててしまう高梨らしさが現れた興行でしたね。
第1試合
高木三四郎&○高尾蒼馬
[8:55 ボマイェ]
星誕期&×遠藤哲哉
※
nWJの2人は大田区民プラザ大ホールでのセッドジニアスのように客席後方から入場。
対するは星誕期と遠藤という対照的なタッグ。
遠藤は素早い動きを見せるもアームホイップ、ドロップキックのタイミングなどミスが目立つ。
三四郎は誕期さんにスピコリドライバー、遠藤にロープ越しのぶっこ抜きブレーンバスターとパワーを見せつけ、高尾のボマイェで勝利。第1試合ということもありあっさり目。
第2試合
○さくらえみ(我闘雲舞)[4:26 ロメロスペシャル]DJニラ(フリー)×
※
どこからともなく現れたDJニラ。ステージ側からだとわからなかったが、リング下から出てきた?
リングインすると「もう幕下ろしていいぞ」と緞帳を下げるよう指示し、さくらえみwith米山はステージ上のごく一部の客しか見えない状態で入場。
もちろんすぐ緞帳は上がり、米山のビーチサンダルがエプロンに置かれたまま試合開始。
さくらえみは「さくらえみ70kg」や、ケブラドーラ・コンヒーロでニラを痛めつけるも、
ニラは「ちょっと待て。お前最近タイに行ったり来たりプロレス活動してるみたいだけど航空券とか大丈夫なのか。今日持ってきてどこに置いてあるんだ?控室のカバンの中?それは本当にあったか?ここはDDTの控室だぞ!DDTの歴史をわかった上で言ってんのか?
そうだよここはDDTの控室だからDDTと関係ないこの私が盗みました。アレ?」とポケットを探りながら「ロケットパンチ」。
肩を揉んでいるだけというショルダークローや「お前のためにやってんだ」という股割りや各種ストレッチで攻め込み、さくらえみのカニバサミをバンブーダンス的にかわしたニラだが、足を捻挫。そこにロメロスペシャルを決められ、緞帳を下げるように指示して、皆から見えない状態でギブアップ。
一応試合が決してもさくらはロメロをかけ続け、緞帳が上がりちゃんと雛壇のお客さんにも披露。
第3試合
HARASHIMA&○佐々木大輔(フリー)
[8:32 NOW OR NEVER]
KUDO&×大石真翔
※
大石がパーと言い訳しながらナックル攻撃を出したり、唾攻撃を見せたりと姑息な手段でペースを掴む。
新日のスーパージュニア帰りの佐々木は、特に凱旋という雰囲気でもなく、今までと変わらずジュニアながら渋くダイビングエルボーからクロスフェイスなどで攻め込む。
ほもクロは大石のミラクルエクスタシー→KUDOのダイビングダブルニー→大石のジャックナイフなどを決めるも、カウント3は奪えず。
とどめのミラクルエスクタシーを狙った大石だが、HARAのハイキックから佐々木のNOW OR NEVERで敗退。
ダメな試合ではないんだが、ソツなくこなしすぎて試合後の印象が一番薄い試合。特にこういう重要でない試合でのHARAの当たりの緩さがなぁ。
第4試合
ケニー・オメガ&佐藤光留(パンクラスMISSION)&×中澤マイケル
[11:26 スプラッシュマウンテン]
○石川修司(ユニオン)&石井慧介&入江茂弘(チームでら)
※
赤コーナーはマイケルを中心としたチームか。
変態團的な連携はなかったが、ケニーとマイケルは「時には足、時には腕、時には胸、逮捕しちゃうぞ」とミニスカポリスムーブ。これはぜひ中嶋勝彦にやってほしい。
BIG"G"BANG+1の混成チームは意外とコンビネーションが良く、石川が入江を持ち上げテディベアを見舞うと、石井も入江をダウンさせ、その頭に光留の顎を叩き付けたりと、入江をアイテムとして効果的に使用。さらに石川も光留を入江の頭に叩き付け、入江と光留ともにダメージ。
ケニーはスーパーヘビーの石川を担いでカミカゼを放つなど活躍するも、その場跳びシューティングスターは目測を誤り顔面を打ってしまったようだが。
やられながらも火照ってきたマイケルは今日もアルティメットベノムアームを石川に繰り出すも、光留に誤爆。
再度石川を狙うが、石井のミサイルキックでベノムアーム自爆。
そこに石川のネックハンギングボム、入江のテディベア、石井が光留を抑えてる間にスプラッシュマウンテンで3カウント。
勝利した混成チームだが、アイテム扱いだった入江だけは納得いってない様子。でもたぶんすぐ忘れるからチーム分裂とかにはならんのだろうな。
セミファイナル
○飯伏幸太&男色ディーノ
[16:36 シットダウン・ラストライド]
ヤス・ウラノ&×アントーニオ本多(フリー)
※
DDTの2大スターvsCrying Wolfといったカード。CWは火野と矢野は不在。
ディーノ「東部フレンドホールへようこそ!ここだけの話、この会場はとってもいやらしい。フレンドのホールをホールするわけでしょう。なんていやらしい。今日はこの会場に恥じぬファイトをしようと思ったんだけど、何その腹」と、ウラノ&アントンの腹と飯伏の腹を比べる。「フレンドをホールするのに敵味方関係ない。わかったらカリ首洗って待っときなさい」
アントン「全然わかんねえよ」
先発のディーノは宣言通りウラノを陵辱するも、飯伏との合体攻撃ではなく合体してしまう。場外でもセコンドの遠藤とイチャイチャ。
これでペースを乱されたか、その後は意外にも飯伏が捕まる展開。アントンのホーガンポージングで何故か精神的ダメージを受ける飯伏。
しかしディーノがナイトメア、リップロックで流れを変えると、飯伏もヘッドスプリングカミカゼからのムーンサルトなど本領発揮。コーナーでウラノを雪崩式ブレーンバスターで持ち上げると、空中で静止。そのままロープ上へ落下させていたが、あれはそういう技なのか何かの失敗だったのか。
ディーノはコーナーに登り、アンダータイツ姿でケツを向けると、まずはアントンがブラックホールの餌食に。
続いて1枚タイツをめくった所にウラノも被爆。
さらに飯伏はディーノのアンダータイツを下ろし、ウラノを槍投げで生尻への激突を図るも、切り返され自らがフレンドのホールへ。ディーノがコーナーから転落する際モロに見えてた気もするがそれはなかったことに。
アントンが飯伏に卍固めをしかけると、ディーノがタイツを引っ張りケツ出しカット。ケツを出したまんまのアントンに飯伏はハイキックから高速ジャーマン。ディーノはウラノもひん剥くとファイト一発から男色ドライバー。
そして飯伏は自らケツを出すと、松井レフリーの「下ろしすぎ!」の声も無視してアントンにシットダウンパワーボムを決め勝利。
ディーノ「我々なりの“シリアス”な試合、ありがとうございました」とオチ。
メインイベント
○マサ高梨[23:34 雪崩式タカタニック]松永智充×
※
セミのお下劣な試合と一転、DDTのシングルマッチのメインを初めて務める松永は緊張した面持ちで入場。
今日の主役の高梨は客席後方から入場。ステージ袖からはほとんどの選手が観戦。
どちらにも紙テープが飛ぶ。
互いにすぐには組み合わない両者。クロスアームのスリーパーを互いに返し合う攻防から、松永のキチンシンクが炸裂。
ここから松永は高梨のボディ狙い。脇腹へのキック、ブレーンバスターの形で持ち上げエプロンへ叩きつけ、アブドミナルストレッチと痛めつける。
トラースキックやドロップキックで反撃した高梨だが、スイートチンをカニバサミで切り返されると、長期欠場の原因となった右膝を狙われる展開。
松永はエプロンから場外へのニークラッシャー、さらにステージからフロアへもニークラッシャー。ステージ上(リング下)でも足関節をやっていたっぽいがこちらからは見えず。リングアウト決着を狙った松永だが、高梨はカウント19ギリギリでリングイン。
ロープに振られても走れない高梨に、松井レフリーは「立てなきゃ止めるぞ!」
膝のサポーターも奪われ、ペースチェンジのきっかけとしてよく使う延髄斬りも蹴り足を取られドラゴンスクリュー。松永はそこから足4の字に入ると、高梨にひっくり返させない安定感。実に2分半も掛け続け、ようやく高梨がエスケープ。
松永はトミーボンバーからバックドロップ4連発。一時腰が悪い時は抱え式のバックドロップだったが、今日はすべてヘソ投げのエグい角度。
5発目は堪えた高梨だが、投げっぱなしジャーマン。張り手の打ち合いもショートレンジトミーボンバーで打ち負けてしまう。
逆さ押さえ込み狙いの攻防から高梨のサムソンクラッチ、松永の変形キドクラッチ、オースイスープレックス、高梨のトラースキックからラ・マヒストラルと押さえ込みの応酬。
そして高梨はタカタニックを狙うもこれは潰されて頭から落下。
松永はさらにアックスギロチンで真っ逆さまに落とすと、タイガードライバー、タイガードライバー'91と畳み掛けるもカウント2でキックアウト。
続く松永の攻撃をかわした高梨は、「マサ高梨70kg!」と背面串刺しドロップキック。
コーナーに登り松永を引っ張りあげると、コーナー上の攻防を頭突きで制した高梨。なかなか決めることのできなかった雪崩式タカタニックを決め、3カウント。
テクニシャンと職人の対決となったメイン。もっと高梨が引っ掻き回すような試合になるかと思いきや、松永の徹底した膝攻撃で追い込まれた展開。しかしそこからの粘りを見せ逆転勝利と、ズル賢さを出さずに高梨のプロレス生活を落とし込んだような試合だったかと。随所にぐるぐるパンチや70kg!など、さくらえみムーブを入れたのもやはり高梨にとってはそれだけ大きい存在だということか。
でもフィニッシュの決まり具合が、ゴロンと単なる前方回転エビ固めみたいになっちゃったのは惜しかった。
ステージ上はスピーカーの裏なんでここからのマイクがほとんど聴き取れなかったんだが、全選手をリングに上げ、選手、観客、そして両親に感謝の意。いいシーンだが、ディーノはケツ出したまんま。
しかし「ここでお詫びと訂正をしなくてはいけません。今日の興行タイトルは嘘です。もちろん『みなさんのおかげです』という気持ちには嘘偽りは無いですけど、本当の興行タイトルはこちらです!」
と風戸がコケながらもリングに上がり垂れ幕を披露。そこには
「石川修司デビュー9周年記念大会」
現在欠場中の柿本大地もケーキを持ってリングイン。
高梨「9年前の6月15日、石川修司がベソをかきながらデビューして、その日に僕はDDTに入門しました。そのとき練習生だった兄弟子がカッキーこと柿本です。今石川はユニオンプロレスで、俺はDDT、そしてカッキーは復帰に向けて練習中ということで、みんな道は違えども今日この場で石川のお祝いができることを嬉しく思ってます。今日の(ベルトを巻いてる)ポスターは嘘になっちゃったけど、いつか現実にする。日本武道館のメインに立ってもう一度夢を実現して、石川、今度はお前とタイトルで対峙して戦いたい。カッキーも含めてがんばろう」
と2003年デビューの同期3人で握手するも、いいところで大家が乱入!
大家「石川、ユニオンはDDTと対立してんだろ!仲良く握手してんなよ!」とDDTTシャツ着用でまくし立てる。
「そんなんだから昔から華がねえんだよ!お前ら3人並べ。昔のように気合を入れてやる。歯を食いしばれ」
がお約束通りビンタは受け止められ、ガットショットからトリプルドロップキックでKO。
そして倒れた大家を中心に記念撮影。その間遠藤はディーノに尻をまさぐられてたりする。
最後はさくらえみ、高梨、松永の3ショットで締め。
ということで、高梨の記念興行+石川の記念興行でもあった今興行。
しかしセミまでは特別興行というよりは普通の地方興行的な雰囲気で、ストーリーが絡んだ展開もなく割とあっさり目。
メインはガッチリした試合になり、高梨の苦戦に身内と思しき人達からの声援も飛ぶ地元興行らしい光景。
そして最後は自分ではなく石川の記念興行だったとし、同期の柿本もリングに上げるなど、自分より人を立ててしまう高梨らしさが現れた興行でしたね。