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タクシー「上限」超える走行認める判決確定
1月25日 14時25分

名古屋市のタクシー会社が1日当たりの走行距離に上限が設けられたのは営業の自由の侵害だとして国を訴えた裁判で、最高裁判所は国の上告を退ける決定を出し、上限を超えて走行することを認めた判決が確定しました。
国土交通省中部運輸局は、運転手の過労や事故を防ぐため、7年前、名古屋市周辺でタクシーの走行距離の上限を1日当たり270キロなどとする規制を行いましたが、名古屋市のタクシー会社「名古屋エムケイ」は「営業の自由の侵害だ」として国を訴えました。1審の名古屋地方裁判所と2審の名古屋高等裁判所は「当時はタクシーの事故や交通違反が減少傾向にあり、規制が必要な状況ではなかった」として、上限を超えて走行することを認める判決を言い渡しました。
国は上告しましたが、最高裁判所第1小法廷の大谷直人裁判長は25日までに上告を退ける決定を出し、規制を超える走行を認めた判決が確定しました。会社側によりますと、この裁判も含めて全国5か所で同様の訴えを起こし、いずれも会社側の主張を認める判決が確定したということです。
「名古屋エムケイ」の親会社は、「問題の多い規制を裁判所で否定していただき感謝いたします。今後とも安全運転とサービス向上に努めます」とコメントしています。

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