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IS「パリ同時テロ実行犯のメッセージ」公開
1月25日 12時55分

IS「パリ同時テロ実行犯のメッセージ」公開
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去年フランスのパリで起きた同時テロ事件について、過激派組織IS=イスラミックステートが、9人の実行犯による犯行前のメッセージだと主張する動画を公開し、事件への関与をアピールして力を誇示するねらいがあるものとみられます。
130人が犠牲となった去年11月のパリの同時テロ事件では、過激派組織ISが犯行声明を出し、首謀者とみられるアブデルアミド・アバウード容疑者がシリアでISに加わっていたことが分かっています。
この事件に関連してISは24日、インターネットのウェブサイトに17分余りの動画を掲載しました。
その中では、パリの同時テロ事件の映像や、「9人の最後のメッセージ」という文字が出され、実行犯による犯行前のメッセージだと主張しています。そして、9人がフランス語やアラビア語で「有志連合に加わる国が空爆を続けるかぎり、われわれは世界のどこであれ戦う」などと主張しています。
さらにイギリスのキャメロン首相の映像とともに「仲間に入る者は誰でもわれわれの攻撃対象になるだろう」と書かれていて、イギリスへの攻撃をほのめかしています。
この映像の信ぴょう性は明らかではありませんが、ISには改めて同時テロ事件への関与をアピールして力を誇示するねらいあるものとみられます。

専門家「ISのやり方としてよくある」

イスラム過激派組織の動向に詳しい日本エネルギー経済研究所の保坂修司研究理事は、今回の動画について、「これまで報道などで伝えられている実行犯が含まれているし、実行犯の最後のことばを残すというのは、ISのやり方としてはよくあるもので、今回の動画がISとしての最終的な報告だろう」と述べ、今回の動画はISが出したものとみられると指摘しました。
そのうえで、「ISは事件の直後にも犯行声明を出していたが、今回、こうした形でかなり大がかりなビデオを作ったということは、ISがこの事件を重視しているということだと思う」と述べ、ISとしては、去年、パリで起きた同時テロ事件への組織的な関与を強調することで、事件を利用して力を誇示するねらいがあるという見方を示しました。

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