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中学生いじめ自殺で和解成立 静岡・浜松
1月25日 14時11分

4年前、静岡県浜松市で、市立中学2年の男子生徒が自殺したのは学校がいじめを放置したからだとして、遺族が賠償を求めていた裁判で、市側と同級生が合わせておよそ500万円を支払うとともに、市側が、いじめの再発防止に取り組むことで、25日和解が成立しました。
平成24年6月、浜松市で市立中学2年生の片岡完太さん(13)が自宅のマンションから飛び降りて死亡しました。片岡さんの両親が、同級生によるいじめが原因で、学校が放置したため自殺を防げなかったとして、翌年に浜松市と同級生ら11人に対し、合わせて6400万円の損害賠償などを求める裁判を起こしました。
25日、静岡地方裁判所浜松支部で行われた協議の結果、市側と同級生が合わせて495万円を支払い、市側が、いじめの再発防止策に取り組むことなどで和解が成立しました。また、協議では、いじめをしていた一部の同級生と保護者の全員が改めて父親に謝罪したということです。
和解のあと、父親の片岡道雄さんが浜松市内で記者会見し「いじめをしていた生徒には自分たちのやったことを一生背負っていってほしい。法律のうえでは1つの節目と捉えているので息子に報告したい」と話しました。
浜松市教育委員会の花井和徳教育長は「遺族の皆様に、改めて心より哀悼の意を表します。今後も、命日には市内すべての小中学校で命の大切さを話し合う全校集会を開くなど、取り組みを継続していきます」というコメントを出しました。

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