【1月25日 時事通信社】オーストラリアの次期潜水艦開発計画で、米政府高官らは今月訪米したターンブル豪首相に対し、米政府は日本が提案する「そうりゅう」型潜水艦の採用を強力に支持する考えを伝えたもようだ。25日付の豪紙オーストラリアンが関係筋の話として報じた。

 最大12隻の新潜水艦の共同開発に向け、日本とドイツ、フランスが受注を争っている。豪州の同盟国である米国が日本案を支持したことで、日本が優勢になった可能性がある。

 米政府高官は日本支持の理由として、そうりゅうの潜航能力の高さや日米豪の軍事連携強化の意義を強調。豪政府内には「日本製採用を見送った場合、米国から潜水艦向け最新鋭戦闘システムの供与を受けられなくなる」と懸念する声が上がっているという。(c)時事通信社