ネットワークビジネスとは・・・主に口コミによって商品を販売していき、それと同時に購入者を「販売員(ディストリビューター)」として起用していきます。
また、その販売員は、さらに別の人を販売員として勧誘していき、「多階層(ピラミッド型)の販売員組織」を形成していきます。
このようにして、商品を販売していくモデルを「ネットワークビジネス」といいます。
また、別名として「MLM(マルチレベルマーケティング)」や「マルチ商法」とも呼びます。
※「マルチ商法」というと、かなり悪いイメージがありますが、「マルチ商法」自体は、ちゃんと法律に則った ”販売形態” になります(詳しくは後述しています)
「ネットワークビジネス」は、口コミによって商品を販売していく形態なので、広告宣伝費などは全く掛かりませんし、店舗販売でもないので小売店や卸業者にマージンを取られることもありません。
このように、企業側からしたら、コストを最小に抑えることができる立派な販売モデルなんですね。
なので、日本でも「ネットワークビジネス」を販売形態としている会社は多数存在しています。
ただ、やはり世間一般的に「ネットワークビジネス」と聞くだけで
・「ピラミッドの上に居る人達だけ儲けてるんだろ」
・「違法じゃないの」
といったイメージを持たれている人は多いかと思います。
そこで、『ネットワークビジネス 9つの嘘』からインプットした情報をもとに、悪い風評の元凶となっている事柄や、それらの改善案についてまとめてみました。
※『ネットワークビジネス 9つの嘘』とは、ネットワークビジネスに関する有名なレポートの事です。
以下、目次になります。
- 「ネットワークビジネス 9つの嘘」をザッとまとめてみた
- ネットワークビジネスにおいて、短期間でトップディストリビューターに躍り出て、巨額の収入を得ている成功者は存在する?
- ネットワークビジネスの一番の問題点!それは、勧誘方法の根本的な間違い
- ネットワークビジネスする際は、特定商取引法を理解しておかないと危険です(犯罪者になってしまいます)
- ネットワークビジネスをしている企業の売上高ランキング(一覧)
「ネットワークビジネス 9つの嘘」をザッとまとめてみた
当章では、上記「ネットワークビジネス 9つの嘘」から得た、悪い風評の元凶となっている事柄(9つの嘘)について、順にまとめています。
まず、著者である「マイク・カキハラ」氏は、ネットワークビジネスの世界では、国際的に非常に有名な方で、自身もネットワークビジネスをおこなっているとの事。
また、過去にアップライン(紹介者)の指示(教育)を信じてしまったために、なかなか思うような結果が出ず、失敗を繰り返したといいます。
その教訓となる内容を、ネットワークビジネスをしている方(又はしたい方)を対象に、「(アップラインの)9つの嘘」としてまとめられています。
また、「これらの嘘が、多くの脱落者や被害者を出し、ネットワークビジネス業界が批判される元凶になっている」という指摘もされています。
なので、 少しでも「ネットワークビジネス」に興味がある方は、一読する価値ありの資料になっています。
では、「9つの嘘」の内容について、下記にザッとまとめてみました。
-
「誰でも簡単に稼ぐことができる」、「空いている時間を利用して気軽にできる」
アップライン(紹介者)は、上記のように勧誘してきますが、”誰でも簡単に稼げる” なんて事は一切ありません。
そもそも誰でも簡単に稼げるのであれば、周りにネットワークビジネスの成功者がゴロゴロいてもおかしくないはずです。
ですが実際は、ネットワークビジネスを始めた90%以上の人が、収入を得ていなかったり、途中で挫折していると、言われています。
-
【ABCを利用すれば、簡単に勧誘できる】
この業界では、「ABC」と呼ばれる法則があります。
各イニシャルには、下記のような意味があります。・A = 商品の説明をする、ベテランディストリビューター(アップラインの人)
・B = 新人のディストリビューター
・C = B が見つけてくる見込み客この「ABC」というシステム、一言でいえば「虎の威を借る狐戦法」と言えます。
要は、Bの人はまだセールス(勧誘)に自身がないから、Aの人の力を借りて、勧誘行為をおこなう事です。
ネットワークビジネスの世界では、よくあるそうで、教育としても教えられるようです。
ですが、この「ABC」というシステム。セールスの本質的に全くダメで、「C」さんの立場に立って考えてみましょう。
Cさんからすれば、「いきなり知人から呼ばれたと思ったら、全く知らない人が現れて、”誰でも簡単にできる” だの ”もの凄いビジネスチャンスなんです” だの訳わからない事を言われ、なんなんだよ、、、」
と、Aさんに対してはもちろん、Bさんに対しても嫌悪感を抱くでしょう。
なので、よほど前向きに検討している対象者でない場合は、このようなやり方は逆効果となります。
-
【商品が勝手に売れてしまう】
このような事も勧誘文句として、よく聞く言葉ですが、全く根拠のないデタラメな発言となります。
そもそも、勝手に売れてしまうような商品だったら、会社はそのまま小売り販売すればいいわけです。
わざわざ、ディストリビューターと呼ばれる “販売員” なんて必要ないでしょう。 -
【業績が伸びている会社で、無借金経営だから大丈夫】
業績が伸びている事や、無借金経営であることが、ディストリビューターが、商品をたくさん売ることができ、傘下組織を構築できる事には、全くもって繋がりません。
また「うちの会社の最高支払い率は他社よりも高い!」という言葉、、、
最高支払い率の権利収入を得ているディストリビューターというのは、全体の0.003%(最高支払い率の到達率)程度だそうです。
なので、ほとんどのディストリビューターにとって、この「最高支払い率」など関係ない。ということが言えるでしょう。
-
【はやく参加した方が有利である】
ネットワークビジネスは、開始時期によって優劣がつくようなビジネスではありません。
早く始めようが遅く始めようが、成功できる人はできるし、できない人はできません。
-
【成功すると本当に信じれば、成功することができる】
まったく根拠のない発言です。
間違った方法をいくら繰り返しても、結果は全て失敗に終わります。
いくら一生懸命に努力しても、方法が間違っていれば成功などできないのです。
以上、ザッと「ネットワークビジネス 9つの嘘」の内容についてまとめてみました。
普通に考えれば、「当たり前じゃん」と思える項目がほとんどですよね。
ただ、上記に挙げているような事を言って、見込み客の射幸心を煽るだけ煽っているケースが非常に多いようです。
このようなことが、世間からの「ネットワークビジネス」に対してのイメージが悪くなってしまう元凶なのでしょう。
ネットワークビジネスにおいて、短期間でトップディストリビューターに躍り出て、巨額の収入を得ているような成功者は存在するのか?
いわゆるネットワークビジネス界のスーバースターですね。
このような存在は本当にいるのでしょうか・・・
結論からいうと、「スーパスター」はいます。
ネットワークビジネスをおこなっている会社であれば、どこの会社にも、このような存在がいるようです。
ただ、これには明確な理由があります。
短期間(数ヶ月)の間に、トップのディストリビューターにまで成れたということは、
実際は、ネットワークビジネスを始めた時点で、既に膨大な人脈(コネ)を持っていて、かつネットワークビジネス経験も長く、過去に大きな組織を持っていた人です。
中には、他社で築いた組織を、そのまま今の会社に引き連れて来る人も大勢居ます。
この事を理解しておかなければなりません。
社会人経験のない単なる主婦と、営業10年の経験と多数の人脈を持ったヤリ手営業マンでは、そもそもスタートしてからの「加速度」が大幅に違うのです。
ただ、勘違いしてはいけないのが、どんな人でも「スタート地点」は一緒だということです。
学歴や性別、家筋、年齢に関係無く、皆同じスタートラインからの出発なのです。
そしてその先も、完全にフェアな世界で、完全なる実力の世界となります。
ディストリビューターの資格や収入レベルは、全て結果(自分の売り上げと配下層の売り上げ)次第ということです。
ネットワークビジネスの一番の問題点!それは、勧誘方法の根本的な間違い
ネットワークビジネスをする上で、最初に「勧誘方法」として出てくる案は、どのような内容ですかね?
大体の人が、
「自分の親兄弟、親戚や知人、友人等の連絡先に片っ端からアプローチしていく」
と、まずは考えるでしょう。
アップラインからの指示(教育)も、まずは上記のような勧誘方法を提示してきます。
これがもう、そもそもの間違いですし、考え方が根本から間違っています。
「友人や知人は、ネットワークビジネスなんかに興味がありますか・・・」
普通に考えれば分かることです。
なのに、強引に押し売りをしようとして、最悪の場合「縁」を切られてしまいます。
ネットワークビジネスでは「通例」となっているこの考え方ですが、この考え方のせいで、多くの脱落者や被害者を出し、ネットワークビジネス業界が批判される元凶になっているんです。
「下手な鉄砲も、数撃ちゃ当たる」とか「とにかく、まず100回断られてこい!」みたいな教育をするアップライン(バカ)もいます。
重要なのは、ネットワークビジネスをやりたいと見込まれる人のみにアプローチをすることです。
それに最も効果的なのが、「Webサイト」を作って集客をすることです。
もしくは、ブログやソーシャルメディアを利用しても良いでしょう。
要は、「Webマーケティング」ですね。
これらを利用して、「ネットワークビジネス」に関する事柄を日々発信しつづけていく事で、興味のある人は、あっちからアプローチをしてきます。
「あなたのビジネスについて教えて下さい」とか「あなたの仕事について、ぜひ一度話を聞かせてください」と、ネットを介して言ってくるわけですね。
これこそ、「あるべき姿」でしょう。
求めている人に、求めている情報を与えるわけですから、非常に健全です。
ただ、決して楽な道ではありません。
特に最初の、サイトを作成するところからアクセスの集まるサイトにしていくステップに関しては、時間と手間を要するでしょう。
ただ一度、「アクセスの集まるサイト」を作ってしまえば、それは一生あなたの資産になってくれます。
中長期的に見たら、集客や勧誘に困ることはなくなるでしょう。
例えば、一つ例を出しましょう。
「Webマーケティング」の一つである「SEO」
※SEOとは、検索エンジンの検索結果ページで、自分のサイトを上位に押し上げるための施策のことです。詳しくはこちら→SEO対策とは
このSEOをおこなって、もし「ネットワークビジネス」という検索キーワードで、一位をとることができたら・・・
なんと、月に18、000人以上の「何かしらネットワークビジネスに興味を持っている人たち」にアプローチすることができるのです(下図)
【Google AdWords(アドワーズ)のキーワードプランナー調べ】
これはすごいことですよね。
これが、「Webマーケティング」のすごさです。
※ただ、何度もいう通り、楽な道ではありません。
参考までに、もしサイトを一から作って、「ネットワークビジネス」というキーワードで一位をとろうしたら、少なくとも1年以上は掛かると思ってください。
ただ、一度集客サイトを作ることができれば、安定した不労所得を得れる可能性は一気に高まり、「ネットワークビジネス」だけではなく、アフィリエイトや情報商材の販売といったビジネスにも応用がききます。
※サイトのアクセス数を増やし、集客サイトにするためのノウハウに関しては、下記にて解説しています。
・パワーブログ化の必須条件!アクセスアップするための13の戦略
以上です。
ネットワークビジネスする際は、特定商取引法を理解しておかないと危険です(犯罪者になってしまいます)
ネットワークビジネスやMLM・マルチ商法は、正式(法的)には「連鎖販売取引」と定義されています。
※連鎖販売取引(れんさはんばいとりひき)とは・・・特定商取引法の第33条で定義される販売形態のこと
なので、「連鎖販売取引」に則っている場合は、合法であり立派な販売形態なのです。
ただ、「連鎖販売取引」は非常に厳しい規制がはられています。
これは、悪徳なマルチ商法によって、苦情が殺到し社会問題にまで発展したことから、規制内容がどんどん厳しくなっていきました。
もちろん、この規制を破ってしまったら、それは違法となり犯罪です。
なので、ネットワークビジネスをする際は、必ず「連鎖販売取引」で定義されている規制を理解しておくひつようがあります。
特に「勧誘行為」に対して厳しく規制されているので、知らないうちに「犯罪者」になってしまった、、、なんて事にならないようにしましょう。
規制内容については、下記にて詳しく解説しています。
・マルチ商法(連鎖販売取引)は、犯罪(違法)ではない
ネットワークビジネスをしている企業の売上高ランキング(一覧)
最初に述べたとおり、「ネットワークビジネス」は、利益率の高い販売モデルになります。
なので、実際に「ネットワークビジネス」を採用している企業は多数存在します。
そこで当章では、それら(企業)の「売上高ランキング」をまとめてみました(下記)
※ランキングデータは、月刊ネットワークビジネスと日本流通産業新聞が共同でまとめたもの(2011年4月~2012年3月)になります。
-
【日本アムウェイ】 : 92、058(百万)
-
【三基商事(ミキプルーン)】 : 86、900(百万)
-
【ニュースキンジャパン】 : 37、620(百万)
-
【フォーデイズ】 : 37、152(百万)
-
【アシュラン】 : 32、300(百万)
※各会社が、「何を売っていて、どのような会社なのか」については、下記にてまとめています。
・マルチ商法で稼いでいる企業の「一覧(リスト)」をまとめてみた~TOP5~
まとめ
今回の記事では、『ネットワークビジネス 9つの嘘』のまとめ情報や、この業界の根本的な問題点とその改善案などについて解説してきました。
ちなみに、『ネットワークビジネス 9つの嘘』は、同じくマイク・カキハラ氏が執筆している著書『ネットワークビジネス 9の罠』への導線の役目にもなっていました。
なので、「9つの嘘」では、
「ネットワークビジネスをする際は、片っ端から押し売りをしていくアプローチから、あるマーケティング手法に切り替えていく事」
を何度も推しています。
書籍のほうでは、その手法についても詳細に記載されているのでしょう。
ただ、当記事の執筆者は書籍の方まで確認していないので、その手法については知りません。
なので、もし知ってる方がいたら、コメントしていただけると嬉しいです(「9つの嘘」を読んだ手前、ちょっと気になっています)