対中圧力強化する朴大統領 「これまでと異なる対応」促す
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の4回目の核実験を受け、対北朝鮮制裁をめぐる国際社会の議論が具体化する中、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は制裁の鍵を握る中国への圧力を強めている。
朴大統領は13日、国民向け談話で中国の積極的な役割を強調し、22日には外交部などから業務報告を受けた際、中国が議長国を務める6カ国協議の実効性を指摘し、北朝鮮を除く5カ国協議の開催を検討すべきだとの考えを表明した。6カ国協議の早期再開を主張してきた中国は北朝鮮の4回目の核実験後も対話を通じた問題解決を強調しており、否定的な反応を示すことが予想されていた。その中で5カ国協議に言及したのは、中国への圧力を強める狙いがあるとみられる。
また、北朝鮮が非核化に応じる意向がないことが確認された状況で6カ国協議の再開に向けた議論は意味がなく、これまでとは異なる対応が必要であることを強調したものとみられる。韓国青瓦台(大統領府)の関係者は24日、「6カ国協議を北を除く5カ国協議で代替するという意味でなく、核問題の解決のため、しっかりとした制裁を科さなければならないというのが主なメッセージ」と説明した。
朴大統領は今後も中国に対し、行動を促すメッセージを送り続けると予想される。青瓦台の参謀は「北の5回目、6回目の核実験を防ぐためには中国が動かなければならないという点を引き続き強調する」と述べた。中国への圧力を強めている背景には、北朝鮮の核を容認しない姿勢を強調してきた習近平国家主席が相応の措置を取るだろうという朴大統領の判断もあるとみられる。
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