ひと昔前と比べ、大学生の講義をめぐる環境が変容している。ICチップ内蔵の学生証などで出欠確認を厳格化する大学が増加。保護者が出欠状況や成績を照会できるサイトの運用に加えて、学生に「モーニングコール」をする大学まで出てきた。挫折しそうな学生をいち早く把握でき、早めの対処ができるようになるという利点がある一方で、自主性を重んじる大学でのがんじがらめの体制に根強い抵抗感もある。行き過ぎた管理か、それとも当然か。賛否は割れている。(木ノ下めぐみ)
大阪府東大阪市の近畿大薬学部の大講義室。学生たちは入室時に入り口の壁面に設置されたパネル型の端末にICチップを内蔵した学生証をかざす。「ピッ」。その瞬間に出欠を確認する電子音が鳴る。
近大では平成26年度から全学的にこの出欠方法の採用に踏み切った。これまでは、講義中に紙を回して出欠を確認していたが、友人らが代わって記入したりするなどの不正も横行していた。
IC学生証を活用した新制度でも、友人らに学生証を渡して代わりにかざしてもらうなどすることは可能だが、学生証を他人に預けることへの抵抗感はぬぐえず、より正確な管理が可能になっているという。
担当者は「教授側の負担も減らせ、出欠状況を早くデータ化することも可能。学生への的確な対処ができるようになった」と利点を説明する。
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