− 脂肪肝(fatty liver)
食べ過ぎや飲みすぎによって、肝臓に中性脂肪や、コレステロールが溜まった「肝臓の肥満症」という状態のことです。30~40歳代を中心に増えつつあります。
肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まった脂肪肝は、動脈硬化など、さまざまな生活習慣病を引き起こす恐れがありますし、1~2割は慢性的な炎症を起こす非アルコール性脂肪肝炎(NASH)という病気に移行するといわれています。NASHになると命を脅かす肝硬変や肝がんのリスクが高まります。
脂肪肝になる原因とは
「アルコールを多く取る人が、脂肪肝になりやすい」ということはよく言われますが、実は日本人の脂肪肝の原因で多いのは、飲み過ぎではなく、食べ過ぎによるものです。
食事で摂った脂質は、体内で脂肪酸に分解され、糖質は中性脂肪に変化します。
脂質や糖質を摂り過ぎていてさらに運動不足の場合には、使いきれなかった脂肪酸やブドウ糖が中性脂肪として肝臓に蓄えられます。
また、極端な食事制限など無理なダイエットをした人も低栄養性脂肪肝と呼ばれる脂肪肝になることがあります。
脂肪肝を、予防・改善するには
食べ過ぎが原因の脂肪肝は、生活習慣を見直すことで改善していきます。
運動する事も重要ですが、家で出来る予防・改善をする方法としては、食事に気をつけてみてください。
バランスの良い食事だけでなく、食べる時間も気にして量を調節するようにしてみましょう。
- 体重・体脂肪率を適正な状態で維持する(BMI25以下)
- 揚げ物やバターなどの脂肪やパンやご飯などの糖質は控えめにする
- 果物の糖は中性脂肪になりやすいので気をつける
- アルコールを飲むときは控えめ、禁酒
- 豆などのタンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどバランスよく摂る
- 野菜→肉・魚類→炭水化物の順番で食べる
- 一日30分以上の早歩きをする
- 抗酸化成分が豊富な野菜・くだものを食べる
- ブラックのコーヒーを飲む
- 一日6時間以上の睡眠をとる
- 緑茶を飲む
夜は吸収能力が高まっているので、中性脂肪が溜まりやすくなっています。
朝はきちんと食べ、夜はご飯の量を控えるようにしましょう。
緑茶や抹茶に含まれるカテキンも脂肪肝の予防に良いとされていますので、普段のお茶を緑茶に変えてみてはいかがでしょうか。
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