「価値判断抜きに発表をそのままたれ流すのは「広報」である。:toriiyoshiki氏」
その他
https://twitter.com/toriiyoshiki
福島の人たちにとって迷惑極まりない話。
この業者にとって「風評被害で売れなくなったもの」と異物が混入したり賞味期限が切れたりした食品は「同じ」だったわけだ。
その感覚も酷いが、ニュースはそれをそのまま伝えればいいってものじゃないだろうに。
https://t.co/KP7Gh8CHrP
昨夜書いた廃棄物処理業者ダイコーに関するニュース批判の補足。
まず報道において「事実をそのまま」ということは原則的にありえない。
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「事実」を構成する膨大な要素から「伝えること」を選択した時点で解釈なり批評…価値判断が入ってくる。
価値判断抜きに発表をそのままたれ流すのは「広報」である。
そのうえで「5年前の福島第一原発の事故の風評被害で売れなくなった食品を売ろうと考えた。
悪いこととは分かっていたが続けてしまった」とダイコー側の言い分をそのまま書いてしまう記者やデスクの認識力の低さと筆力のなさをぼくは批判している。
これでは「風評被害で売れなくなったものを売る」ことが「悪いこと」とだとも読めてしまう。
記者がそのつもりで書いた記事ではないとは思うが、愛知で勤務しているにせよ原発事故という背景に対して無意識すぎる(つまり不勉強)のと、さっきも書いたが文章力が未熟すぎるのが問題。
>玄妙 原発事故で放射性物質という異物が混入したものを隠して売ることは「悪いこと」だとダイコー側が認識していたんだと思います。
「風評被害で売れなくなったもの」という言葉、出荷されていた事実から、少なくとも出荷基準を超える放射性物質は含まれていなかったことが判る。
ニュースによれば扱ったのは「じゃこ」で、こうした表層魚は事故直後を除けば放射性物質は未検出。
本来売れるものを売るのと廃棄すべきものを売ることのあいだには大きな乖離と飛躍(逸脱)がある。
どこで一線を超えたのか、きちんとトレースしなければ本来ニュースとして成立しないのではないか。
>こんにちは。 ダイコーの発言をそのまま掲載したことは、意識の低さのみならず、ある程度意図的なものなのではないでしょうか。 昨今のマスコミ各社の報道姿勢に、問題の究明ではなく、単に事態を沈静化させようとする傾向を感じるからです。
どうですかねえ…。
ぼくには能力の低さ以上のものは感じられませんが。
ただ、そういうマスコミに対する不信感が広く共有されているのは理解できます。
マスコミ業界に四十年近く巣食って思うことは、情報を出す側、つまり政治家、官僚、企業、あるいは芸能プロダクションの情報操作能力が格段に進歩していること。
それに対してマスコミはケンカの仕方を知らない優等生タイプ、悪く言えばサラリーマンタイプが増えた。
これではとうてい太刀打ちできない。
政治部や経済部の記者には昔からどっち側の人間だか判らない奴がたくさんいたが(もちろん全員ではない)、社会部や遊軍には、お行儀が悪い(ガラが悪い)が反骨精神旺盛で切っ先鋭い取材力を持った記者が結構いたように記憶している。
そういう人たちをついぞ見かけなくなった。
昨夜から批判しているNHK記事は独自取材で警察から入手した情報によるものだと思うが、こうしたサツネタや発表ものの垂れ流し原稿が増えた背景にはそういう事情があるような気がする。
それは番組制作セクションも同じで、優等生、「いい子」が増えているのが問題なんじゃないかな。
ぼくはいたって上品な人間だがw、いい番組を作り出すディレクターというのはどちらかといえばガラの悪い、生意気なヤツが多いような気がする。
オオノ、イシハラ、お前たちの話をしてんだよ…w
>フォロワーです。もと朝日新聞記者の田岡俊次さんも、最近の記者は悪い意味で優等生で、取材源を疑ったりしない、と嘆いていました。 ちなみに、新人記者がスポーツや芸能の取材の仕事ばかりやりたがるとも聞きました。
いずこも同じ、かな?…ぼくらが新人の頃のマスコミはいまでいう「ブラック企業」で、それを覚悟してもやりたいというちょっとヘンな奴ばかりが集まっていました。
いまは各社とも随分マトモになったと思いますが、そのぶん「普通の就職先」になってしまったのかも。
今夜のNスペ「新・映像の世紀 世界は秘密と嘘に覆われた」はとてもいい番組だったが、50分にわたってこれでもかと権力悪の限りを見せつけられるといい加減鬱っぽくなってしまう。
米ソどっちもどっちの「秘密と嘘」のオンパレードこそが権力というものの本質だろうと思う。
一つ一つをとってみれば結構「知ってる話」だったりするのだが、ともかくまとめて見せられると強烈なインパクトがあった。
それにしても、仲間をFBIに売ることで生き延びた二流の俳優がのちに大統領にまで成り上り、そしてその過去が資料公開によって暴かれるという現実は、アメリカという国の闇の深さとうらはらな“健全さ”をうかがわせる。
少なくとも都合の悪い資料はすべて焼却してしまう、かの「美しい国」よりマシ。
だいたいの話は知っていたと書いたが、モンローはジョンじゃなくてロバートだったのねw…聞いたことはあったけど、本当だったんだね。
でも、「世界は秘密と嘘に覆われた」現実が必ずしも過去形になったとは思えないのが辛いところだ。
あらゆる権力は本質的に「悪」であることを免れない。
右だ左だ(中道だ)という話をしている場合ではない。

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