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沖縄 宜野湾市長選 現職の佐喜真氏が再選1月25日 5時00分
アメリカ軍普天間基地がある沖縄県宜野湾市の市長選挙は24日に投票が行われ、自民党と公明党が推薦する現職の佐喜真淳氏が、政府が進める名護市辺野古への移設計画に反対する新人を抑えて、2回目の当選を果たしました。
宜野湾市長選挙の開票結果です。
▽佐喜真淳(無・現)当選、2万7668票。
▽志村恵一郎(無・新)2万1811票。
自民党と公明党が推薦する佐喜真氏が、沖縄県の翁長知事や、民主党沖縄県連、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたち、地域政党の沖縄社会大衆党の支援を受けた志村氏を抑えて、2回目の当選を果たしました。
佐喜真氏は51歳。宜野湾市議会議員や沖縄県議会議員を経て、4年前の宜野湾市長選挙で初当選しました。
アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画を巡って政府と沖縄県が対立するなかで行われた今回の選挙で、佐喜真氏は、政府が進める移設計画の是非には具体的に触れず、基地を固定化させないため、早期返還と危険性の除去が最優先だと訴えました。
これに対し、志村氏は、基地を抱える宜野湾市でも移設計画に反対する民意を示したいとして、激しい選挙戦となりました。
その結果、佐喜真氏は、自民党や公明党の支持層を固めるとともに、いわゆる無党派層からも一定の支持を集め、2回目の当選を果たしました。
佐喜真氏は「普天間基地の固定化を許さないということを訴えた点が、市民に響いたのだろう。一日も早く普天間基地の返還が実現するよう、政府に訴えたい」と述べました。
投票率は68.72%で、前回を4.82ポイント上回りました。
▽佐喜真淳(無・現)当選、2万7668票。
▽志村恵一郎(無・新)2万1811票。
自民党と公明党が推薦する佐喜真氏が、沖縄県の翁長知事や、民主党沖縄県連、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたち、地域政党の沖縄社会大衆党の支援を受けた志村氏を抑えて、2回目の当選を果たしました。
佐喜真氏は51歳。宜野湾市議会議員や沖縄県議会議員を経て、4年前の宜野湾市長選挙で初当選しました。
アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画を巡って政府と沖縄県が対立するなかで行われた今回の選挙で、佐喜真氏は、政府が進める移設計画の是非には具体的に触れず、基地を固定化させないため、早期返還と危険性の除去が最優先だと訴えました。
これに対し、志村氏は、基地を抱える宜野湾市でも移設計画に反対する民意を示したいとして、激しい選挙戦となりました。
その結果、佐喜真氏は、自民党や公明党の支持層を固めるとともに、いわゆる無党派層からも一定の支持を集め、2回目の当選を果たしました。
佐喜真氏は「普天間基地の固定化を許さないということを訴えた点が、市民に響いたのだろう。一日も早く普天間基地の返還が実現するよう、政府に訴えたい」と述べました。
投票率は68.72%で、前回を4.82ポイント上回りました。
自民党幹部によりますと、安倍総理大臣は24日夜、電話で報告を受けたのに対し、「今回の勝利は大きい」と述べたということです。
中谷防衛大臣は「佐喜真市長の再選をお祝い申し上げます。佐喜真市長はこれまで普天間飛行場の固定化を避けるため尽力されており、防衛省としては、引き続き、市長のご理解とご協力をいただきながら、普天間飛行場の全面返還に向けて、代替施設の建設事業を進めるとともに、沖縄の負担軽減のための取り組みを推進していく」というコメントを発表しました。
自民党の茂木選挙対策委員長は党本部で記者団に対し、「夏の参議院選挙の前哨戦とも言うべき与野党対決型の選挙で勝利できたことは大変大きい。佐喜真氏の4年間の市政が評価されたことに加え、自民・公明両党がしっかり連携して選挙戦を戦えたことも大きな勝因だ。この勢いを、衆議院北海道5区の補欠選挙や参議院選挙につなげていきたい」と述べました。また、茂木氏は、普天間基地の移設計画について、「これまでの方針に沿って、しっかりと作業を進め、沖縄の基地負担の軽減を図っていきたい」と述べました。
公明党の斉藤選挙対策委員長は「地域活性化のビジョンや市民生活向上のための福祉施策などの訴えが市民に届いた結果だ。佐喜真市長のもと、さらに明るく、元気なまちづくりが進むことを期待する」というコメントを発表しました。
民主党沖縄県連は「当選した佐喜真さんには、普天間基地の跡地利用として掲げた公約の内容を、子育ての充実や市内の交通渋滞の緩和とともに実現していただきたい。民主党沖縄県連は、普天間基地の名護市辺野古への移設計画の中断を揺るがずに訴えていく」というコメントを発表しました。
共産党の山下書記局長は「大変残念な結果だ。現市長は、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設の本音を隠したまま、市民をごまかす論戦に終始した。政府は、この選挙結果をもって、辺野古移設が民意だとすべきではない。わが党は、保革を越えた『オール沖縄』に結集された皆さんと力を合わせて、辺野古移設によらない、一刻も早い普天間基地の閉鎖・返還や爆音軽減などに全力を尽くす」というコメントを出しました。
社民党沖縄県連合の新里米吉委員長はNHKの取材に対し、「選挙には敗れたが、移設計画に反対していく姿勢は変わらない。結果を真摯(しんし)に受け止め、いま一度、原点に立ち返って計画に反対する戦いを改めて構築し、これからもしっかりと翁長知事を支えていく」と述べました。
宜野湾市長選挙の結果について、沖縄県の翁長知事は「辺野古への移設に反対する県民の民意は、おととしの選挙で示されている。今回の選挙では、普天間基地を移す側の市民の思いもあったと思うし、そのはざまにいる県民の苦しさを、もう少し理解してほしい。私が今日(こんにち)まで主張してきたオール沖縄の意見というのは、これからも高まりこそすれ、静まることはないと思う」と述べました。
中谷防衛大臣は「佐喜真市長の再選をお祝い申し上げます。佐喜真市長はこれまで普天間飛行場の固定化を避けるため尽力されており、防衛省としては、引き続き、市長のご理解とご協力をいただきながら、普天間飛行場の全面返還に向けて、代替施設の建設事業を進めるとともに、沖縄の負担軽減のための取り組みを推進していく」というコメントを発表しました。
自民党の茂木選挙対策委員長は党本部で記者団に対し、「夏の参議院選挙の前哨戦とも言うべき与野党対決型の選挙で勝利できたことは大変大きい。佐喜真氏の4年間の市政が評価されたことに加え、自民・公明両党がしっかり連携して選挙戦を戦えたことも大きな勝因だ。この勢いを、衆議院北海道5区の補欠選挙や参議院選挙につなげていきたい」と述べました。また、茂木氏は、普天間基地の移設計画について、「これまでの方針に沿って、しっかりと作業を進め、沖縄の基地負担の軽減を図っていきたい」と述べました。
公明党の斉藤選挙対策委員長は「地域活性化のビジョンや市民生活向上のための福祉施策などの訴えが市民に届いた結果だ。佐喜真市長のもと、さらに明るく、元気なまちづくりが進むことを期待する」というコメントを発表しました。
民主党沖縄県連は「当選した佐喜真さんには、普天間基地の跡地利用として掲げた公約の内容を、子育ての充実や市内の交通渋滞の緩和とともに実現していただきたい。民主党沖縄県連は、普天間基地の名護市辺野古への移設計画の中断を揺るがずに訴えていく」というコメントを発表しました。
共産党の山下書記局長は「大変残念な結果だ。現市長は、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設の本音を隠したまま、市民をごまかす論戦に終始した。政府は、この選挙結果をもって、辺野古移設が民意だとすべきではない。わが党は、保革を越えた『オール沖縄』に結集された皆さんと力を合わせて、辺野古移設によらない、一刻も早い普天間基地の閉鎖・返還や爆音軽減などに全力を尽くす」というコメントを出しました。
社民党沖縄県連合の新里米吉委員長はNHKの取材に対し、「選挙には敗れたが、移設計画に反対していく姿勢は変わらない。結果を真摯(しんし)に受け止め、いま一度、原点に立ち返って計画に反対する戦いを改めて構築し、これからもしっかりと翁長知事を支えていく」と述べました。
宜野湾市長選挙の結果について、沖縄県の翁長知事は「辺野古への移設に反対する県民の民意は、おととしの選挙で示されている。今回の選挙では、普天間基地を移す側の市民の思いもあったと思うし、そのはざまにいる県民の苦しさを、もう少し理解してほしい。私が今日(こんにち)まで主張してきたオール沖縄の意見というのは、これからも高まりこそすれ、静まることはないと思う」と述べました。