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 甘利明経済再生相の金銭授受疑惑が「週刊文春」で報じられた問題について、民主党の福山哲郎幹事長代理は24日のNHKの番組で「25日に金銭の授受について明らかにするように求めたい」と述べ、26日からの衆院本会議での代表質問より前に、甘利氏が説明するよう求めた。政府・与党側は28日までに甘利氏が調査結果を報告するとしている。

 福山氏は「受け取ったか否か、本人の記憶があいまいだということ自体が国民の感覚からしても考えられない。疑惑をまず晴らしていただきたい」と主張。維新の党の今井雅人幹事長は「政治の信頼を高めるため、早期に決着をつけることが一番大事だ。その後に予算の審議をしっかりする」、社民党の又市征治幹事長も「報道通りなら議員辞職まで発展し、総理の任命責任も問われる」と述べた。

 これに対し、自民党の棚橋泰文幹事長代理は「ご本人が(28日までと)期限を切って説明責任を果たすと明言された。これに尽きる」と述べ、甘利氏の調査を見守る姿勢を示した。また、同党の佐藤勉国会対策委員長は24日の愛知県春日井市での講演で、「国会運営に大きな影響を及ぼしていることだけは確かだ」と述べたうえで、民主党や共産党など野党6党が、22日の衆院本会議での甘利氏の経済演説の際に退席したことについて「本会議での演説は聞くべきだったのではないか」と述べ、野党の対応を批判した。

 一方、甘利氏は24日夕、スイスのダボスで開かれていた世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)から、羽田空港に帰国したが、金銭授受問題については語らなかった。