2016年1月25日00時04分
宜野湾市役所に近い現職の佐喜真淳氏の事務所では、当選確実の速報がテレビで流れると、集まった支持者から歓声が上がった。佐喜真氏は支持者の前で「普天間飛行場の一番の犠牲者は市民だ。『固定化を絶対に避けたい』という民意が示されたことが勝利につながった」と述べた。
佐喜真氏の事務所から約1キロにある新顔の志村恵一郎氏の事務所。テレビの前に座った翁長雄志知事は、落選が伝わると、画面を見据え、手のひらで口元を覆った。
約10分後、志村氏が事務所に現れ、翁長知事や安慶田光男副知事ら約40人の支持者が拍手で出迎えた。志村氏は小さくお辞儀を繰り返し、翁長氏と握手したが、二人とも唇を固く結んだまま。志村氏は重い口調で「すべて私の責任。不徳の致すところ。オール沖縄のみなさんの期待に応えられなかった。本当に申し訳ない」と深く頭を下げた。翁長氏は報道陣に「大変申し訳なく残念に思います」と述べた。
翁長氏の側近の一人は「普天間を抱える宜野湾では、辺野古移設反対の訴えは一筋縄にはいかなかった」と取材に語った。「この市長選で『辺野古賛成』という民意が示されたとは思わない」
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朝日新聞官邸クラブ
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