国内の施設で核物質が適切に管理されているかを確認する公益財団法人「核物質管理センター」(東京都)は22日、職員の業務用パソコンが海外のサーバーから不正アクセスを受け、情報流出があったことを明らかにした。
センターは「機密情報は含まれていなかった」と説明しているが、所管する原子力規制委員会には報告していなかった。
センターによると、青森県六ケ所村の事業所で、核物質の査察に必要な測定機器を管理する40代の男性主査のパソコンが昨年9月、計約40回の不正アクセスを受けたという。
業務データの一部が漏えい、中国のサーバーに送信されたが、パソコンには核物質防護などの機密情報は入っていなかった。男性主査が、センター内で使用が禁じられているファイル管理ソフトをインストールしたのが原因とみられる。
センター内部の情報管理業務を委託されている情報セキュリティー会社が不正アクセスに気付いた。
東奥日報社
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