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【メディア裏通信簿】古館伊知郎さん! テロリストと安倍首相、悪いのはどっちですか?

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古館伊知郎さん! テロリストと安倍首相、悪いのはどっちですか?

メディア裏通信簿更新

※この記事は月刊正論2月号から転載しました。ご購入はこちらへ。

 先生 パリの同時多発テロ報道をめぐって、古舘伊知郎が週刊新潮に叩かれていたが、あれは当然の報いだよ。テレビ朝日系の報道ステーションでは、有志連合の空爆で誤爆があったからといって「テロ」だと決めつけ、テロリストのISより空爆する欧米ばかり批判する。ひどいもんだよ。

 教授 古舘氏は自分や家族がテロに遭っても同じ事をいえますかね。彼や番組スタッフの反米や左翼偏向もありますが、そもそも日本のマスコミは、テロに対してあまりに危機感がないから、ああいう報道になるんです。朝日新聞の11月14日付1面コラム天声人語も、憲法に緊急事態条項を加えようという議論を「ミイラ取りがミイラになる」「権力を縛るはずの憲法を、逆に縛りから権力を解放する方向に書き改める」と見当外れの批判をしていましたが、日本でパリのようなテロが起きたらどうするか全く考えていない。

 先生 11月19日のTBS系「ひるおび!」では、テロ対策の情報戦で通信傍受の是非が議論になったんだけど、室井佑月が大反対して、日本大学法学部の福田充教授やジャーナリスト、黒井文太郎など、よってたかって追従、黙認してたな。頭に来たよ。そりゃ憲法の保障する「通信の秘密」は大事だが、それも安全あってのことだろ。唯一よかったのは、なんと、お笑い芸人のふかわりょうだよ。「安全と自由のバランスが時代に合ってない気がする」と、遠回しながらアホな議論を批判した。それでも福田たちは「自由が大事」などと文句言っていたが。

 

 教授 福田教授は危機管理の専門家なんでしょうから、しっかりしてほしいですね。

 先生 ちなみに、ふかわは11月17日の東京ローカル東京MX「5時に夢中!」でも、女性の社会進出の推奨ばかりで専業主婦の生き方には冷たい風潮を、「女性の活躍って、家庭で活躍じゃダメなんですかね」とバッサリ斬った。なかなか、いいな。

 女史 ふかわさんは普段から、よく室井さんの左翼暴走を止めてるよね。

 教授 室井さんはラジオの文化放送で、最近、自分の言論がせばめられている-というような趣旨のことを言っていましたが、もともと何の専門家でもなく、特別な見識があるわけでもない。公共の電波で発言しているのが不思議です。もっと見識を持った人に発言の場を与えるべきです。

 先生 テロ報道でも、発言すべき人に発言させず、反欧米か左翼ばかり出すテレビは大問題だよ。中東専門家を出すのもいいが、例えば同志社大学教授の内藤正典のように、テロの被害者側よりも、加害者のテロリスト側の事情ばかりに同情を寄せる理屈はおかしいだろ。一応、テロを非難するけど、だいたい一言か二言で、あとはIS空爆を非難したり、イラク戦争が悪いと言ったり、挙げ句の果てには「安倍政権が悪い」「日本がターゲットになる」。要するに米国と日本の悪口が言いたいだけなんだろ。トルコのロシア機撃墜だって、トルコもロシアもどっちもどっちという論調だが、領空侵犯したら撃墜していいのは国際常識だぜ。

 教授 相変わらず、日米安保条約に守られた平和な日本で、平和ボケしているんですよ。最近、前東京都知事の猪瀬直樹氏が「日本はディズニーランドだ」と言っています。米国がつくったファンタジーの世界から一歩、外に出たら、厳しい現実があるのに、日本人はそれが分からない、というんですね。その通りですよ。日本人は遊園地の外も中も分からなくなっているのですよ。

 11月29日付の朝日新聞朝刊に載った、早稲田大学の長谷部恭男教授、法政大学の杉田敦教授の連載対談考論にも、平和ボケがよく現れていましたね。長谷部氏は「安倍さんは緊急事態条項を憲法に取り込む改正に意欲を見せていますが、憲法を改正する必要が本当にあるのか」と語っています。

 女史 この連載、結構つづいてるよね。

 教授 特にひどいのは、長谷部氏が持ち出した「法律家共同体」という考え方です。この法律家共同体とやらには、「集団的自衛権の行使は認められない」というコンセンサスがあるというのですが、「法律の現実を形作っているのは法律家共同体のコンセンサス」「国民には、法律家共同体のコンセンサスを受け入れるか受け入れないか、二者択一してもらうしかない」のだというんですね。

 編集者 なんですか、それは?

 教授 要するに、自分や反安保法制の元最高裁判事や元内閣法制局長官たち「法律家」が決めるんだ、と言っているわけでしょ。国民にはYESかNOの二者択一以外、文句は言わせない、実質、お前らは、俺たち「法律家共同体」サマの意見を受け入れるしかないんだ、と言っているのと同じなんです。民主主義の否定ですよ。

 編集者 ものスゴイ上から目線で、独裁志向じゃないですか。

 先生 安保法案に反対した民主党の衆院議員の長島昭久ですら、インターネットのツイッターで、「法律家の独善ぶりが目に余る」と批判していたぞ。悪しき官僚のエリート意識と同じようなもんだと思うぜ。

 教授 SEALDsは「民主主義って何だ」なんて言っていますけど、反安保法制をやっている法律家の本音は、こんなもんです。確かに、長谷部氏が言う「多数決で間違った決定をすることも珍しくはありません」というのは事実ですよ。しかし、彼ら「法律家共同体」が間違った決定をしないという確証もない。とんでもない傲慢ですよ。

もってまわった高橋源一郎

 先生 パリのテロ後の11月26日付の朝日新聞朝刊、高橋源一郎の論壇時評は、酒井啓子の文を引用しながら、誰かの「Don?t pray, think」という言葉を強調していた。「祈るな、考えろ」というわけだが、テロの犠牲者と遺族を傷つける言い方じゃないか。だってPrayは、神に対して祈るという意味で、テロで亡くなった人やその遺族の多くはキリスト教徒のはずなんだぜ。

 編集者 どれどれ…

《祈るな、といっているのではない。祈るべきだ。その思いは共有している。けれども、誰のために、なのか。そして、祈ることが、何かを忘れることに繋がりはしないのか。そのことをおそれる気持ちが酒井の文章には、あった。Pray, and think.》

 ん? 祈ったら、何か忘れるんですか? 何を言いたいか、よく分かりませんね。

 教授 わざとよく分からないように書いているのでしょう。ポイントは「いま、フランスでは、憲法改正や『人権制限』が公然と論じられようとしている。だが…」の部分なんですよ。テロをきっかけに、日本でも憲法改正や警備強化がされてはならない、そう言いたいんでしょ。

 先生 持って回った言い方をするのが、高橋の常套手段だよ。最近売れっ子の大学院生、古市憲寿も似ている。11月20日の報道ステーションに出たときも、日本のサミット警備の必要性は認めながらも、古舘から「だからといってというところ、ありますよね」と水を向けられると、「本当にテロ対策なのか、テロ対策を名目にした、違う思惑があるんじゃないか、ちゃんと見ていきたい」と何か含みのある言い方をしていた。

 教授 そうやって、政府が警備強化を理由に、国民に対する統制を強めようとしている-という自分たちの勝手な思い込みを、暗に印象づけようとしているのではないですか。

 女史 すごい妄想。テロがあったら、ウチら国民が怖い目にあうのにね。

 先生 そんなアホみたいな言論ばかりマスコミにはびこって、肝心なことがまったく議論されていない。例えば、現行の自衛隊法では、来年のサミットだろうが、東京五輪だろうが、自衛隊は警備に当たることはできないんだ。本当にそれでいいのか。いま議論すべきは、こういうことだろ。

 そもそも日本は有志連合で空爆に参加せず、金だけ出しているが、それでいいのか。相変わらずの「小切手外交」だろ。先進国からは白い目で見られているはずだ。

 女史 左翼は、「カネも出すな」って言っているよー。1月の人質事件のときも「だから日本が狙われた」という論理だったしね。でも、まだ、それは良い方だよ。フェミニストで有名な上野千鶴子さんは、安倍晋三首相が、テロを望んでいたようなことまで、ツイッターに書いてた。「フランスに非常事態宣言。もしかしたら安倍首相はこれを待っているのじゃないのか?とおぞましい予感が。そら見たことか、だからやっぱり、日本にも緊急事態法が必要なんだ、と。」だって。ひどくない?

 教授 すごいですね。

 女史 上野さんだけじゃないんだよね。ネットで似たようなこと書き込む左翼は多いよー。

 教授 ジャーナリストの岩上安身氏もツイッターで「日本も他人事ではない。安倍政権が狙う改憲による緊急事態宣言の導入、治安強化が正当化される」ですって。

 女史 左翼の典型パターンだよ。北朝鮮のミサイル実験のときも、「日本の安全保障体制の整備のため世論を煽ろうとして、日本がやらせている」という、根拠不明のメチャクチャな話が飛び交っていたもの。

シールズにISからメール?

 先生 新聞や雑誌はまだ保守系論客もがんばっているが、テレビはひどいよ。例えば、11月29日の日曜日。まずは早朝のTBS系時事放談。元財務相の藤井裕久が、テロの原因について「今の総理大臣の責任が大きい」と政権批判していたんだが、ISが日本を欧米と同じ敵と見なすようになったのは「安倍総理が日米軍事同盟を結んだのが、仲間になっちゃった」「日米安保だったら、こうはならなかった可能性が高い」とか意味不明。日米安保は、ずっと前から軍事同盟だろ。しかもこの番組、相変わらず収録だから話題も微妙に遅れている。時事放談じゃなく、「録画放談」にタイトルを変えればいい。

 女史 藤井さんは「ISは国家でも何でもない。テロである」と言ったまでは良かったけどさ、「国家間の紛争は外交か国連で…」とか支離滅裂。いまは、国家じゃないテロリストとどう戦うか議論してんのに、ワケわかんない。

 先生 フジテレビ系の新報道2001とNHKの日曜討論は、テロをあまり取り上げなかったが、あれもおかしかった。トルコのロシア機撃墜まで、しっかり時間をかけたのはTBS系の悪名高きサンデーモーニングだけ。

 編集者 それは立派ですね。

 先生 ただし中身がヒドかった(笑)。寺島実郎と中央大学教授の目加田説子が撃墜を「ISを利するだけ」などと非難し、司会の関口宏にいたっては「撃墜事件は両方とも意地の張り合いで、トルコも、きちんとまだ謝罪してないですよね」。岸井成格も「謝罪しませんね」。おいおい、なんでトルコが謝罪しなければいけないんだよ。目加田は「大連合を組んでもISは撲滅できない。もっと考えなくてはいけないことがある」と空爆を批判するくせに、何を考えるべきか言わないし…。

 「憎しみの連鎖」なんて言うけど、悪の暴力は、力で止めるしかない。殺人犯は警察が逮捕するしかないのと同じだよ。もしそれでも裁判官が温情判決で犯人をすぐに釈放すれば、遺族がその犯人を殺すということも起き得る。新たな憎しみの連鎖が起きるんだ。

 教授 テロリストをかばうのは、被害者より加害者を守ろうとする人権派の思考と同じです。しかし、加害者の人権擁護を訴えていた人権派弁護士も、自分の妻や子供を殺害されたとき、その過ちに気づく。実際に、かつて似たようなことがあったでしょう。

 女史 大女優の吉永小百合さんが報道ステーションに出演して「武器を持たないということが積極的平和主義」と強調してたけど、それじゃ、平和は守れないよね。そう言えば、「SEALDs淫夢同好会」と名乗る人がツイッターに「イスラム国の皆さん、酒を酌み交わし対話しましょう。私達は暴力ではなく話し合いで解決しなければなりません」と書いたら、アラビア語でメールが届いたんだって。翻訳ソフトにかけると…

 編集者 IS支持者ですかね? なんて書いてあったんですか。

 女史 《イスラムはアルコールを飲まない。神は禁止です。私たちはあなたを殺す》だって。

 編集者 (笑)

 教授 このメールはISじゃないかもしれませんが、要はそういうことです。テロリストと話し合いで解決できるというのは、おとぎの国のディズニーランドでしか通用しないファンタジーです。

噂のアノ人の“裏”の顔

 教授 朝日新聞の慰安婦ウソ報道で批判されてきた元記者、植村隆氏が週刊金曜日で、産経新聞批判を連載していますね。

 編集者 11月27日号では、秦郁彦先生が「植村氏は…約1年…日本メディアの取材を拒否し、手記も公表していない代わり、米韓の新聞や外国特派員協会の会見には登場して…」と書いた部分について批判されました。植村元記者は「『毎日新聞』、『東京新聞』、写真週刊誌『フライデー』、TBS、ジャーナリストの青木理氏などの取材に応じ…」「月刊誌『文藝春秋』1月号で二十数ページの手記を発表した」と猛反論です。確かに、それはそうなんですね。

 教授 フライデーはよく分かりませんが、毎日、東京、TBSはみんな左翼で朝日寄りだし、青木氏だとか、文藝春秋だとか植村氏に甘かったところばかりじゃないですか。取材に応えるというのは、そういうことなんですか? 自分たちは、散々、書きたい放題、書いておいて、それを批判されたら、とたんに被害者ヅラする。新聞記者のすべきことではないですよ。問題の渦中にいた時、正論の取材も受けなかったんでしょ。

 編集者 ええ。非常勤講師をしている北星学園大学に取材を申し込んだら「朝日新聞が窓口だ」と言われ、朝日に申し込んだら、結局受けてくれませんでした。

 女史 たらい回しだね。(笑)

 編集者 その後、今年になって産経新聞社の単独取材を受けてくれましたけどね。そのときは、かつて産経新聞大阪発行版でも、強制連行と書いただろ-と、弊社の記者が逆に問い詰められたそうですが。

 先生 産経新聞も東京本社と大阪本社では、論調が違うことがよくあるからな。またしても、その構造的問題を突かれたわけだ。

 編集者 弊社としては、大阪版の記事について、その軽率を素直に認めているんですけど…。

 先生 植村は来春から、韓国のカトリック大学校で招聘教授に就任するんだって? いいご身分だなあ。これまで北星学園大学の非常勤講師で給料も安いはずだから、同情する部分もあったんだが、もう1ミリも同情の余地はないな。しかし、北星学園大学も、自分のとこで教授にしてやればよかったじゃないか。

 教授 まあ、植村氏が教授をしている大学の入試を、日本の受験生が受けたいか、受けたくないか、という問題もあるでしょう。ていのいい祭り上げというか、壮行というかね。植村氏を招聘した韓国のカトリック大学というのも、面白いですね。彼は若い頃、左翼過激派の流れを汲む「第4インターナショナル」のメンバーかシンパではなかったか-と、正論平成26年12月の特別増刊号で潮匡人氏が問うていましたよ。無論、それは個人の自由ですが、事実とすれば植村氏は唯物論者ということになります。カトリックと相容れないはずですが(笑)。しかし、過激な左翼の人たちが反省もなく入り込んで、国民に発言してきたのが日本のマスコミですよ。

 女史 そういえば、新潟日報上越支社の報道部長という立場を明かさず、ツイッターで、弁護士を「ハゲ」とか「弁護士やめろ」とか罵倒してたオジサンがいたけど、この人は、在特会に対する暴力で有名になった左の団体「しばき隊」と関係あったみたいよ。

 編集者 そうなんですか?

 女史 ツイッターで「しばき隊は主張を訴えられるし、日当も出るしサイコー」とつぶやいてたんだよね。

 先生 在特会のヘイトスピーチはダメだが、それを暴力で「しばく」のも危険な団体だろ。マスコミ人は決して与してはいけないはずなのに、大手マスコミはもっと問題にすべきじゃないか。だって、産経新聞の支局長が在特会のメンバーになるようなもんだろ。それって大問題だぜ。

 教授 しかし、みなさん、いろんな顔をお持ちなんですね。週刊新潮12月3日号では、SEALDsの美人メンバーが「学園系エステ」と呼ばれる店で、添い寝マッサージのアルバイトをしているという記事が出ていて、驚きました。

 編集者 Hな店ですかねー。記事には、「性的サービスはないけど、指名がほしくて“裏オプション”に応じる子もいる。僕はこの店で、おっぱいを触らせてもらったこともあります」っていう常連客の声も載ってましたね!

 女史 バカじゃないの。それはともかく、ジャーナリストの津田大介君はSEALDsの活動資金も、寄付でまかなえるって、いってんだけど、本当かな。

 編集者 添い寝マッサージのバイト料で寄付するんでしょうか。

 女史 編集者、キモイ…。

 先生 少なくとも、日当を目当てに行くヤツは、寄付しないだろ。ところでSEALDsはネットで政治団体として寄付を募っているようだが、政治資金ならば公開しなきゃいけないな。

 教授 ぜひ資金の流れを透明にしてほしいですね。日歯連のようにならないようにね。民主党の福山哲郎氏の政治団体ではありませんが、ガールズバーの飲み代を計上したら批判されます。(笑)

 先生 政治家秘書でもミスる政治資金の会計処理を、ど素人の大学生ができるとは、俺には思えないけどな。

 教授 ま、誰かプロの政治団体や政党関係者が手助けしていれば別ですけどね。(笑)

TBS金平・執行役員の過激

 教授 マスコミというのは客観報道の建前を掲げていますが、実際には極端な政治思想の持ち主によって、大きく左右されているんですね。TBSで報道特集のキャスターを務める金平茂紀氏も、ネットのフェイスブックなんかを見ると、明らかに左翼思想がうかがえますよ。沖縄の米軍基地移転反対や反特定秘密保護法、反テロ戦争、SEALDsびいきなど、言えばキリがありません。

 

 編集者 TBS系のNEWS23やサンデーモーニングで、反安保法制発言を繰り返す岸井成格さんを、WiLL1月号で潮先生が徹底批判していましたよ。渡部昇一先生や小川榮太郎先生たちも批判の意見広告を出しました。

 先生 岸井はあくまで毎日新聞の記者として、TBSの番組に出演する立場だから、自分の意見は言っていいんだが、金平はTBSの執行役員で、放送法上、政治的中立を守って番組を仕切らなければならない。それなのに、勝手な意見を言い続けているんだから、こちらの方が悪質だな。

 ちなみに11月28日放送の報道特集は、慰安婦問題を比較的、公正に検証していて、いいじゃないかと思って見ていたんだけど、強制連行を否定した『帝国の慰安婦』の韓国人著者の起訴について金平はコメントしなかった。

 女史 金平さんが前に、尖閣諸島の政府対応を批判して「海上保安庁はシビリアンコントロールが利いていない」と発言したときは、笑ったな。海保の職員は全員、シビリアンだっつーの。

 編集者 シビリアンコントロールは軍人を、非軍人のシビリアンがコントロールすることですね。

 先生 ただ、岸井も金平も最近、発言が慎重になった。批判が効いているんじゃないか。

 編集者 ネットで、金平さんが11月15日に「NHK・メディアは安保法案をどう報じたか?」という集会で講演したのを見たのですが、反対デモを大きく報じないNHKを「官尊民卑、民の意識が卑しいという意識がある」と批判しながらも、安保法制の直接批判だけは巧妙に避けていました。

 女史 本当かどうか知らないけど、ネットでは「岸井降板」という情報も飛び交っているねー。

 教授 NEWS23は、司会の膳場貴子さんが産休に入ってから、岸井氏が実質一人で頑張っていますが、視聴率はいまいち、ふるわないそうですよ。岸井さんのファンは少なかったということですかね(笑)。

 編集者 膳場さんは美人ですよねー。僕、膳場さんがいないと、あの番組を見る気がしませんね。

 女史 編集者はちょっとキモいけど、でも、まあ確かに、膳場さんの人気は大きいんじゃない。膳場さん、出演者にもお礼の手紙を書くなんかして評判が良いらしいよ。

 先生 岸井は膳場サマの人気のおかげで、自らの主張をお茶の間に広めてきたのか?

新垣結衣から国家を学ぶ?

 先生 こんなテレビに流されていたら、日本は滅びるよ…。11月17日かな、テレビ朝日の夕方のニューススーパーJチャンネルを見てたら、もう笑うしかなかった。居酒屋をリポートしてたんだけど、2138円の刺し身5点盛りに、女子アナが「えっ? ごめんなさい、大きい声出ちゃった」と言って、「格安!刺し身盛りに大満足」とテロップが出たんだ。

 編集者 安くはないですね。

 先生 要するに初めから「安い」と決めて、そう演出をしているとしか見えない。テレビのインチキが透けているじゃないか。

 編集者 確かに…。

 先生 秋冬のドラマで面白かったのはフジテレビ系のアンダーウェアと日本テレビ系「掟上今日子の備忘録」なんだよ。桐谷美玲主演の「アンダー…」は正義が勝つ的なストーリーで、予定調和がいいんだが、「掟上…」は、人間とは何かを考えさせた。新垣結衣が、1日で記憶が無くなってしまう名探偵をコミカルに演じるんだけど、考えてみれば、人間とは記憶の集積であり、国家もまた、国民の記憶の集積から生まれる伝統が根幹。国民が共通の記憶を失えば、国家もまた消えるだろ…。

 編集者 …ん、つまり、美玲チャンより新垣結衣チャンの方がかわいいってことですか?

 女史 違うわ!

 先生 寝ぼけたこと言ってていいのか。この間、テレビ朝日系のバラエティ相葉マナブで見たんだけど、朝日新聞社にはデジタル印刷機というものがあって、一部ずつ別の新聞がどんどん刷れるらしいぞ。ネットのニュースみたいに、事態の推移に従って頻繁に記事を更新できるし、地域ごとに違う内容にできるってことだろ。

 教授 極端に言えば、家庭のニーズに合わせて、一部ずつ違う新聞を作ることも可能ですね。

 先生 産経新聞にあるのか?

 編集者 さあ…聞いたことないです。

 教授 …ただでさえ新聞や雑誌はネットに押されてるのに、編集者は危機感はないんですか。

 編集者 まあ、そこそこは…

 先生 こいつが担当でこの連載は大丈夫かな。日本が滅びる前に、この連載が滅びそうだな…。

(文中敬称一部略)

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