韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉をコラムで傷つけたとして在宅起訴され、無罪が確定した産経新聞の前ソウル支局長、加藤達也・社会部編集委員が、24日放送の読売テレビの番組「そこまで言って委員会NP」にゲスト出演し、韓国での公判を振り返った。番組で語った主な内容は次の通り。

−−現状は

 加藤前支局長「もう落ち着いて社会部で担当も与えられて仕事をしてる」

−−外信部に戻る可能性はあるか。韓国に入る可能性は

 加藤前支局長「社命があれば。でも韓国に入国を拒否される可能性もある」

−−将来韓国にまた行く?

 加藤前支局長「どうでしょうねえ、社命があれば行きます」

 《出演者からは「サラリーマンやなこの人(笑)」と野次が飛んだ》

−−無罪になった。むしろなぜ名誉棄損で逆に裁判を起こさないのか。逆裁判を起こせばいい

 加藤前支局長「私は新聞記者ですので、言論には言論で筋を通すべきといってきた。そもそも起訴するという、公権力で押しつぶそうとすること自体がおかしいという立場ですから」

−−コラムの元になった朝鮮日報については名誉棄損に問われなかった

 加藤前支局長「朝鮮日報についてはまったく不問だった。裁判では(朝鮮日報も)同じ事実関係について書いてると言ったが」

−−きょうは判決文を持ってきてもらった

 加藤前支局長「判決を読むと、裁判長が言ってることの7、8割は産経新聞の加藤達也を誹謗する内容。『韓国人としては受け入れがたい』『取材もろくにしないとんでもない記事で、とんでもない記者だ』と。法廷で読み上げられるのを聞いていたが、レベルの低い裁判、司法かなと思った。日本でも裁判長が感情をまじえて被告人を説諭することあるが、『無罪だけど、(記事が)ダメだ、でたらめだ』と言っていて、どういう精神構造をしてるのかなあと思った」

−−無罪判決は想定してたか

 加藤前支局長「全く想定外のことだった」

−−韓国の司法は政権の影響を受けやすい?

 加藤前支局長「受けやすいものだと思う」

−−国際的には韓国はどんどんだめになっている。そのことを分かっている韓国人はいるのか

 加藤前支局長「分かっている人は相当数いる。ネットの書き込みサイトとかでもあるが、表には出にくい」

−−加藤さんが立派なのは裁判所、検察から取引を持ちかけられても認めず、判決までいったことだ。日本の中で、自分の味方だと思っていた人に、罪を認めるようにいわれたことがあったのか

 加藤前支局長「割とあった。昔からの知人、というか記者としての大先輩。他社の人だが」

−−それは何新聞?

 加藤前支局長「それはちょっと(笑)。お茶でも飲もうと何十年かぶりに呼び出された。(相手は)最初にジャーナリストの倫理的なことの話を始めて、『そうですね』と黙って聞いてたが、相手は『判決が出る前にこの際ずばっと会社を辞めて、恭順の意を示せば、日韓関係もうまくいくんだから』と言われた」