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 〈漫画家やくみつるさんの話〉 角界の「重し」をなくした。高校時代、新横綱として土俵入りを奉納した明治神宮に一番乗りしたほどのファンだった。若い頃からふんぞり返り、肩で風を切っていて、気持ちよかったなあ。強すぎて「アンチ」となる人もいたが気持ちは離れなかった。不祥事を受け、日本相撲協会の外部委員となった私に「大変なんだよ」とぼそっと言われた姿が忘れられない。理事長に復帰後は土俵が充実し、ファンサービスも増えたが、たがが緩みそうになると手綱をしめておられた。ずっと横綱にも厳しく指導できるご意見番でいてほしかった。残念でならない。