【萬物相】「リトル・チャイナ」と化した明洞

 明洞の飲食店は中国人観光客を呼び込むため、どこも数十種類のメニューを準備しているという記事が昨日の朝鮮日報に掲載された。たとえばトッポギの店でサムギョプサルを、また刺身の店でトッポギを売っているのだ。メインのメニュー以外に2種類以上の料理を提供する店は全体の20%に達している。しかしそれら急造のメニューの味が優れているわけがなく、また外国人には法外な価格をふっかける店もあるという。実際に昨日、明洞で中国の朝鮮族同胞から話を聞くと「まずいし高い。昼食は露天の焼き鳥で済ませた」と吐き捨てるように語った。

 米国サンフランシスコ市が制作した市のガイドブックには、金門橋の次のページにチャイナタウンが紹介されている。かつて貧しい中国人たちが集まり住んでいた場所も、今では有名な中華料理店、フュージョン食堂、様々な骨董品や小物が売られる店が建ち並ぶようになった。サンフランシスコの住民たちはチャイナタウンに自分たち独自の色を加え、中国にもない一つの名所を築き上げたのだ。しかしソウルはそのシンボルとも言える明洞の中心街が、非常に雑然としたただの中国人通りに変貌している。世界のどの都市にも名所はあるが、それを名所として維持するのはそこに住む住民たちだ。明洞も今や時代の変化から逃れられないのであれば、今からでもその方向性を明確にし、独自の色を出さねばならない。

キム・テグン論説委員
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