北朝鮮による4回目の核実験を受け、米国は北朝鮮への石油輸出禁止など、新たな制裁を行う方向で準備を進めていることがわかった。米国は国連安全保障理事会が作成する制裁の草案にこれらの内容を加えるため、中国など関係国にもすでに打診しているという。日本の共同通信が22日付で、ワシントンの外交筋の言葉として報じた。
米国が作成を進める草案には、石油のほか石炭や鉄鉱石など北朝鮮産鉱物資源の輸出禁止、さらに北朝鮮の航空会社「高麗航空」による他国の領空通過禁止なども含まれている。米国のケリー国務長官はこれらの制裁を加えるにあたり、中国との調整のため27日に中国を訪問する予定だ。北朝鮮は原油輸入の99%、貿易の90%を中国に依存しており、中国がいかなる対応を示すかによって、北朝鮮に対する制裁の強さや効果が決まってくる。
ちなみに中国はかつて北朝鮮による2回目、3回目の核実験の時も、原油供給の量を減らして北朝鮮に圧力を加えたことがある。中国が原油供給を30%減らすだけで、北朝鮮は経済的にも軍事的にも大きな痛手を受けるとの見方もある。北朝鮮による外貨獲得の主な手段である鉄鉱石や石炭の輸出制限にも、同じく中国の役割が非常に重要だ。中国はこれまで1回も北朝鮮による鉱物輸出や取引を規制したことがない。
またこれとは別に欧州議会は21日(現地時間)、北朝鮮による核実験を糾弾し、国際社会による制裁を支持する決議案を採択した。