時代の正体〈248〉改憲(上)木村草太さん

安倍政権の矛盾と屈折

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2016/01/24 02:00 更新:2016/01/24 02:00
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「現行憲法を侮辱」

 権力に対して謙虚でいられず、より強大化するかのような政権に、木村さんは深い思慮や政治思想を見いだせないでいる。

 「自民党の改憲草案に関わった議員に危険性を指摘しても『特に意味はない』と答える。やりたい政策はなく、些細(ささい)な文言でもいいから変えたいという思いしかない」

 木村さんがそこに見いだしたのは「つまり日本国憲法を侮辱したい。おとしめたいという気持ち」だ。

 背景にあるのはいわゆる「押し付け憲法論」。明治憲法の改正に消極的だった日本政府に対し、連合国軍総司令部(GHQ)の民政局作成のマッカーサー草案を示し、それを下敷きに「帝国憲法改正案」ができた経過をもって「押しつけられた」とする。

 ところが実際は、同改正案は帝国議会で十分に審議され、一部修正も加えられて可決成立し、日本国憲法となっている。改憲の本質的根拠としては極めて希薄である。木村さんはむしろ政策的必要性や国民の側から改憲論議が始まるべきだ、と考える。

攻撃される「民主主義のシステム」

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