先週木曜日引け後にアメリカン・エキスプレス(ティッカーシンボル:AXP)が決算発表し、それを受けて株価が急落しました。

同社はウォーレン・バフェットのコア銘柄のひとつです。
そこで今回の決算のどこがいけなかったのかについて解説したいと思います。まず今回の決算ですが、見かけ上はそれほど悪くない印象でした:
2016年EPS予想$5.40に対し、新ガイダンス$5.40~$5.70、2017年EPS予想$5.70に対し、新ガイダンス$5.60でした。
アナリストが問題にしたのは2017年のEPSガイダンスが予想を下回った箇所でした。
アメックスは去年、コストコ・カードから外されました。価格交渉が不調に終わったからです。
小売業者との間で推進する、いわゆる「コ・ブランディング」のカードの利益分配に関しては、コストコだけでなく、業界ぐるみで変化が起きています。
コストコ・カードはアメックスのローン残高の20%を占めていました。コストコを失ったことでローン・ビジネスのボリュームが激減する一方で、費用はそれほど急に圧縮できないので2017年のEPSが下がったというわけです。
歴史的にアメリカン・エキスプレスは他のカード会社よりプレミアムで取引されてきました。
これは出張の際の交通費、ホテル代、食事代などの経費支払に好んでアメックス・カードが使われてきたという歴史があることに加えディスカウントをテコにした成長モデルを投資家が信じてきたことによります。
しかしカード業界全体が、インターチェンジ・フィーを犠牲にして、成長ならびにマーケットシェアを取りに行くという方向で動き始めているので、他社からの競争は激しくなっています。
カードのビジネスでは伝統的にアメックスがやってきた、経費支払の決済にフォーカスした経営をするか? それとも銀行各行が進めてきた、ローン残高にフォーカスした経営をするか? のどちらかに分かれます。
アメックスの場合、ローン残高にフォーカスした経営は比較的最近になって強調されるようになった戦略です。近年、同社の純金利収入が売上高全体に占める割合は15~20%の範囲内に収まってきました。第4四半期は18%でした。つまりローン残高にフォーカスした経営は、だんだん軌道に乗り始めていたわけです。しかもアメックスの場合、顧客のクレジット・クウォリティは良いです。だからコストコから外されたのは痛かったです。
ただ今回、このような事件があったので、アメックスが終わったと考えるのはまだ早いかも知れません。なぜならアメックスはスモール・ビジネスに強いからです。
2014年に米国のスモール・ビジネスは4.8兆ドルの支出がありました。そのうちカードを使った支払は10%に過ぎませんでした。つまり現在、小切手で決済されているトランザクションをカードに置き換えることこそが、アメックスの課題であり、他のカード会社との戦いはそれに比べれば重要ではないと考えることもできるのです。
いずれにせよアメックスのターンアラウンドには時間がかかると思います。
同社はウォーレン・バフェットのコア銘柄のひとつです。
そこで今回の決算のどこがいけなかったのかについて解説したいと思います。まず今回の決算ですが、見かけ上はそれほど悪くない印象でした:
EPS:予想$1.13に対し、結果$1.23
売上高:予想84億ドルに対し、結果83.9億ドル
2016年EPS予想$5.40に対し、新ガイダンス$5.40~$5.70、2017年EPS予想$5.70に対し、新ガイダンス$5.60でした。
アナリストが問題にしたのは2017年のEPSガイダンスが予想を下回った箇所でした。
アメックスは去年、コストコ・カードから外されました。価格交渉が不調に終わったからです。
小売業者との間で推進する、いわゆる「コ・ブランディング」のカードの利益分配に関しては、コストコだけでなく、業界ぐるみで変化が起きています。
コストコ・カードはアメックスのローン残高の20%を占めていました。コストコを失ったことでローン・ビジネスのボリュームが激減する一方で、費用はそれほど急に圧縮できないので2017年のEPSが下がったというわけです。
歴史的にアメリカン・エキスプレスは他のカード会社よりプレミアムで取引されてきました。
これは出張の際の交通費、ホテル代、食事代などの経費支払に好んでアメックス・カードが使われてきたという歴史があることに加えディスカウントをテコにした成長モデルを投資家が信じてきたことによります。
しかしカード業界全体が、インターチェンジ・フィーを犠牲にして、成長ならびにマーケットシェアを取りに行くという方向で動き始めているので、他社からの競争は激しくなっています。
カードのビジネスでは伝統的にアメックスがやってきた、経費支払の決済にフォーカスした経営をするか? それとも銀行各行が進めてきた、ローン残高にフォーカスした経営をするか? のどちらかに分かれます。
アメックスの場合、ローン残高にフォーカスした経営は比較的最近になって強調されるようになった戦略です。近年、同社の純金利収入が売上高全体に占める割合は15~20%の範囲内に収まってきました。第4四半期は18%でした。つまりローン残高にフォーカスした経営は、だんだん軌道に乗り始めていたわけです。しかもアメックスの場合、顧客のクレジット・クウォリティは良いです。だからコストコから外されたのは痛かったです。
ただ今回、このような事件があったので、アメックスが終わったと考えるのはまだ早いかも知れません。なぜならアメックスはスモール・ビジネスに強いからです。
2014年に米国のスモール・ビジネスは4.8兆ドルの支出がありました。そのうちカードを使った支払は10%に過ぎませんでした。つまり現在、小切手で決済されているトランザクションをカードに置き換えることこそが、アメックスの課題であり、他のカード会社との戦いはそれに比べれば重要ではないと考えることもできるのです。
いずれにせよアメックスのターンアラウンドには時間がかかると思います。