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【ダボス会議】
「中国は自ら孤立化」と米国防長官が指弾、南シナ海問題めぐり アジア諸国の米国接近も“中国が招いた事態”
カーター米国防長官は22日、スイス東部ダボスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の会合で、人工島造成など南シナ海を軍事拠点化しようとする中国の行動について「自らを孤立させている」と批判し、重ねて自制を求めた。
カーター氏は、米軍はこれまでどおりに南シナ海で航行の自由を行使し、アジア太平洋地域での軍事的優位を維持する姿勢を強調。さらに、中国の行動に対処するため今後数年間で国防予算を重点的に配分していく考えを示した。
また、アジアの国々が米国に接近しているのは中国が自ら招いている事態だとし、米国は日本や韓国、フィリピンなど同盟国との協力に加え、インドやベトナムとの関係強化に取り組んでいると語った。日本がインドと並びアジア地域での「台頭する軍事大国」だとも指摘した。(共同)