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核武装論に甘い民族感情 北の核実験でまたも韓国で語られる「われわれも核開発を」
南北で核ミサイルを共同開発し、それで日本をやっつけるというのがミソだが、その後、周知のように北朝鮮の核開発は現実化する。その北朝鮮の核開発に対する韓国社会の反応で興味深いのは、ネット世界を中心に若い世代に「同じ民族ではないか」「統一すればわれわれの核だ」などといって容認論が結構あったことだ。
もちろん新聞など表の議論ではそんな声は出ない。各紙の論評も、対米関係をはじめ韓国が置かれた国際環境からして、現実問題としての独自開発には当然、否定的だ。ただ小説をはじめ、民族主義感情だろうか、核武装論に甘いのはいつも気になるところだ。(ソウル・黒田勝弘)
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