京都・北野天満宮の梅苑、暖冬で２週間早く公開

咲き始めた梅の花を楽しむ観光客ら（２３日午前１１時３５分、京都市上京区・北野天満宮）

　京都市上京区の北野天満宮で２３日、梅苑の公開が始まった。暖冬の影響でほころび始めた紅白のかれんな花が、春の息吹を参拝者に届けている。

　梅を愛した祭神の菅原道真をしのび、境内に５０種約１５００本がある。早咲きの品種が先月初旬に咲いたため、公開を例年より２週間早めることにした。

　寒紅梅や照水梅は２センチほどに開いた花をつけているが、多くは「咲きはじめ」で、つぼみの膨らみを目線の高さで楽しめる。大阪市西淀川区から訪れた須賀野正明さん（７６）は「桜と違って独特の香りがたまらない」と表情を緩ませていた。

　見ごろは２月下旬から３月中旬といい、梅苑の公開は３月下旬までの午前１０時～午後４時。入場料７００円（小学生以下３５０円）。

【 2016年01月23日 21時40分 】