韓国の成人男女の半数以上が、日本人には耳慣れない「憤怒(ふんぬ)調節障害」という精神的問題を抱えているとして、韓国メディアが警鐘を鳴らしている。隣国の人々といえば、朝日新聞の大誤報で強制連行の核心が崩壊した慰安婦問題での過激極まる反応などでおなじみだが、一体どのような障害なのか。
リッパード駐韓米国大使襲撃事件(3月)で、わめき散らしながら逮捕された政治団体代表、金基宗(キム・キギョン)被告の映像は記憶に新しいが、韓国の事件には異様なものが多い。
《賃金をめぐって斡旋(あっせん)所とモメた船員が腹立ちまぎれに市場に火をつけた》《交際女性が別の男と一緒にいるのを見て、車で突っ込み、首を絞めた》《駐車方法を注意された運転手が、注意した通行人をバットで暴行した》…。
韓国・中央日報(日本語版)は5日、これらの事件の背景を理解するうえで見逃せない、「韓国の成人の半分が憤怒調節障害 どのように怒りを堪えるか」という興味深い記事を掲載した。
記事には「精神的苦痛や衝撃後に、不当さ、侮蔑感、挫折感、無力感などが持続的に頻繁に現れる不適応反応の一形態」「不当な待遇を受けたという思いに基づいた憎しみと憤怒の感情状態が長く続く障害」とある。
イメージが湧きにくいので、新渡戸文化短大名誉学長で医学博士の中原英臣氏に聞いてみた。