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隣のマキちゃん

自由奔放なマキちゃんと彼女に翻弄される悟くんの日常コメディー

第15話『LINEスタンプ』

本編

の名は悟(さとる)SNSを使いこなせないアナログ人間だ。仕事ではエクセル、ワードを使いこなしデジタル人間だと思われているが、SNSって何?ブロガーとメディアクリエイターって何が違うの?という男だったりする。

 

の会社の同僚はみんなLINEをやっている。そんな中、だけLINEをやっていなかったりする。家族には電話かメールで足りるし、毎晩、マキちゃんと直に話しているから、他の人と話したいとは思わないし…。友達いないし…。言い訳させてもらうと、男は仕事を始めると家帰って寝るだけの人生になるのよ。友達とあれこれ話したいとは思わないし、『LINEの既読無視問題』についても知っているから。あれ怖いよね。だから、はLINEをやっていないんだ。それなのにだ。それなのに。

 

マキちゃん、これ見て!リスピーのスタンプ!かわいいでしょ?」 

 

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(ノスケユウキ (id:nosukethinking)さんへ。このラインスタンプの流れに悪意はありません。たぶん。)

store.line.me

 

「これって、LINE?」

マキちゃん「えっ…。もしかして、、LINEやっていないの?」

 

急に立ち上がったマキちゃんの反応には驚いたが、の目の前にあるミニスカートとニーハイの絶対領域がまぶしい。フェイスブックはやっていないが『いいね!』したくなる。

 

「何のことかな?」

マキちゃん「マジで?今時、あり得ない!友達いないの?」

 

おおっ、削ってくるね。マキちゃんの心無い発言にのライフは半分だ!

 

「高校からの友達とは、たまに会うけど、LINEをしたいとは思わないなぁ~。面倒くさいし、お互い仕事の愚痴しかでないだろうから。」

マキちゃん「LINEやろうよ!おもしろいよ。スタンプ色々あるし!」

「そりゃ~分かるけど、相手がいないよ。」

マキちゃんがいるでしょ?」

「毎晩、会って話しているのに?」

マキちゃん「ほら、一緒の時は恥ずかしくて言えないこともあるでしょ?」

 

は速攻、LINEのアカウントを作成した!

 

スタンプについて色々見て見たが、ものすごい種類があって、どれを買うか本当に迷う。が好きなアニメとマキちゃんがおすすめするものをとりあえず買ってみることにした。

 

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(ひーたむ (id:hitamu) さんへ。このラインスタンプの流れにHな意味はありません。おそらく。)

store.line.me

 

ちょっと変わったものも見つけたのだが、マキちゃんに却下されたので買えなかった。

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(土屋大亮 (id:Daisuke-Tsuchiya) さんへ。このラインスタンプ、どれも使いどころが難しそうです。)

store.line.me

 

マキちゃんは待ちきれなかったのか、寝そべって女性向けのファッション雑誌を見ながら「これ、いい!」、「いやいや、これはないでしょ?」、「高っ!」、「これ、売っているかな?」の独り言ローテーションを繰り広げていた。

 

マキちゃん。スタンプそろえたよ。」

マキちゃん「うん。」

 

それだけ?「うん。」だけ?リアル既読無視ですか?

 

マキちゃん。LINEやろうよ?」

マキちゃん「後でね。」

 

なんだろう。この温度差は…。さっき、あんだけ俺にLINEを熱くおすすめしてきたのに。

 

ピンポン♪

 

おおっ、俺のLINEに通知音が!また、LINE運営側からの通知のたぐいか?

 

マキちゃん:明日、デートに行かない?』

 

マキちゃん!行く!明日何時に待ち合わせ?」

 

ピンポン♪『マキちゃん:(怒っているリスピーのスタンプ)』

 

ピンポン♪マキちゃん:LINEで返事!』

 

ええっ、目の前にいるのにLINEで話すの?

 

ピンポン♪マキちゃん:(女性が「返事マダ?」と言っているスタンプ)』

 

store.line.me

 

は慌てて、返事を送る。

 

ピンポン♪『:もちろん、行きます。明日何時に向かいに行きますか?』

 

ピンポン♪『マキちゃん:スタンプは?』

 

は慌てて、かわいいスタンプを送る。

 

ピンポン♪『マキちゃん:(女子高生が「いみわかんない」と言っているスタンプ)』

 

store.line.me

 

LINE、面倒くさい。慣れている人はいいだろうが、初心者には急かされるようで結構厳しいぞ!でも、デートか!初めてのデートだぞ!なんで急にデートに誘われたのか分からないが初デートだ!

 

ピンポン♪『マキちゃん:明日、友達と約束あったわ。デートは来週で!』

 

「え~!来週?」

 

思わず叫んでしまった。

 

ピンポン♪『マキちゃん:(「ごめん」のスタンプ)』

 

謝罪もLINEなのね。なんか寂しい。家庭内別居みたいだ。と思いながら、寝そべっているマキちゃんのパンツを寝そべって眺める。なんという絶景かな!は黒が好きだが、ピンクも悪くないね!この手が届くようで届かない関係が『いいね!』。

 

マキちゃんのパンツを眺めながら、スタンプを送ってみた。

 

ピンポン♪『:(「LOVE」のスタンプ)』

 

ピンポン♪『マキちゃん:(女の子がニヤニヤしているスタンプ)』

 

store.line.me


あれ、LINEって結構おもしろいかも?

 

 

 

(ちなみに、作者は少し前に女の子に誘われたときのためだけにLINEアカウントを作りましたが、誰からも誘われたことがありません。未だに、LINEで会話したことがありません。スタンプ並べて遊ぶしか使い道がないです!でも、悲しくないんだからね!) 

 

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