ここ数年、いわゆる「青春ミステリ」モノの小説やらアニメやらをよく見かけるようになった。
どの作品がきっかけで流行り出したのかは知らないが、気づけばその辺に青春ミステリが溢れかえっている。
一応、私のイメージとしては、高校生の主人公とその友達(多くは部活仲間)が日常に潜む謎を解き明かしながら、だんだんと仲良くなっていく、というようなもの。それが青春ミステリだ。
しかし最近気付いたのだけれど、青春ミステリもののミステリー部分って、その多くが登場人物の過去に関係しているような気がする。
過去に何か問題を抱えている仲間Aさん。その過去について調べ、解き明かすことで、Aさんは過去の呪縛から解放され、めでたく主人公たちの仲間になった!…みたいな。
しかもその事情っていうのも、家族にまつわることだったり死にまつわることだったりと、なかなかヘビーなものであることが多い。
所詮フィクションだ、というのも分かるのだけれど、最近それがあまりにも目について、ちょっと不快な気分になってしまった。
もし私がAさんだったら。(すごく意味のない仮定ではあるけど、そこは気にしない)
よく知らない同級生にいきなり自分の過去について聞かれ、根掘り葉掘り調べられ、とどめにやたら上から目線のありがたいお言葉なんて頂戴し日には、ブチ切れてしまうと思う。一体お前は何様だ、と。
まあ、そういう話が売れるからそういう話になるんだろうけども。
やっぱりなんだか釈然としないなあ、と思うのであった。
米澤穂信の「春期限定いちごタルト事件」シリーズを読んだらいい。 読者には作品を選ぶ権利がある。