管理人の顔が見えないブログというのは、どこか体温を感じません。
情報「だけ」の記事は楽しくない
例えば専門的なことを定規を引いたように羅列し、理論的に、淡々と綴られて、笑みのひとつもなく終わる記事。検索エンジンには高評価なのかもしれませんが、読み物としてはどうしても淡泊に感じ、よほど欲しい情報でなければ途中で読むのを止めてしまう。まるで官公庁のカチコチな刊行物を読んでいる錯覚に陥ってしまいます。ぶっちゃけると、楽しくないのですよ。
自己を彩ること
「どの口が言うのよ」なんて言われそうですけど、僕は少なくとも自分の顔は出しているつもりです(物理的にじゃなくねw)。セルフブランディングという概念があります。サイトの管理人を引き立てる(個性を出す)ことで運営上のアドバンテージとする戦略、と捉えており、これを常々意識しているつもりです。目標を掲げて達成することで、そのことを看板にする方法もありますし、あえて弱みを見せることで警戒心を解き、深い親近感を持ってもらう方法もある。どちらも実践していますよ。
ブログ論の大切さ
主に専門系の記事を書いてらっしゃる方は「私は自分も出しつつ記事を書いてますよ」って反論したい気持ちもあるでしょうから、ここでひとつ、補足を。あなたの顔が最も見える記事内容は、ことブログにおいてはほかでもない「ブログ論」です。これを書き上げるために必要なものは、ブログに対する魂。普段、あなたの持っている高尚な知識などは何の役にも立たないのですよ。いかにブログと向き合っているか。どんな辛いことがあり、楽しいことがあり、そんな紆余曲折を経た中でどのようにブログと過ごしているのか。それを自分の胸中をありのままに綴る。これが読者の心を強く打つ「ブログ論」なのですよ。
自分と向き合って文章を書けますか?
ブログと向き合うということは自分と向き合うということ。これを書くのが苦手な人は、自分の外の現象に注視してその論評には長けますが、どうも自分と向き合うと閉口してしまう人が多いように思えます。でも、それではいつまでたってもあなたの顔が見えませんよ。書けないからといって、これからもずっと定規で線を引く記事だけを書き続けるつもりですか?
なーんて煽るのはいけませんね。人間というのは自分の得意分野に逃げがちです。こうやって自分の胸中を綴るエントリーが得意な僕は、このようにして逃げてしまうのだろうし、専門系の記事を書く人は自分の得意なロジカルなフィールドに駆け込んでしまうのでしょう。お互い様っちゃあお互い様なのでしょう。
だけど、やっぱりあなたの素顔が見たいです。普段かしこまった記事を書いている人が、ぽろりと愚痴のひとつふたつを語るエントリー。大変魅力的で、時には鳥肌が立ちますね。最高です。別にSっ気があるとかそういうことじゃなくて、「やっとあなたの顔が見えた。そんなに素敵な一面があったんだね」って思えるのです。僕のこの感情を素直に解釈するのであれば、やはりブログ論などその人となりがわかる記事を書くことって、最高のセルフブランディングだと思うのですよ。
あなたのブログ論、お待ちしてます(あとがき)
なんだかんだグダグダと述べましたけど、あなたの個性が見たいだけなんです。コンピューターじゃないことを証明してください。喜んで悲しんで、時には怒って。そんな管理人さんの素顔、みんな見たいんですよ。書きなれていない自分のことかもしれないけど、一度、じっくりと向き合って書き上げてみてください。僕は必ず見に行きますから。ここを見てブログ論を書きたくなった方は、是非とも言及していただいて僕にご一報ください。
あなたの素顔、お待ちしてます。
終わり