ガラス王国通信

クルマのガラスに、こんなマーク発見!
クルマのフロントガラスやサイドガラスをよく見てみると、すみっこにこんなマークが入っているのがわかると思う。(すみっこにあるのは、運転や景色をながめるときじゃまにならないようにしているためだね) じゃあいったい、このマークは何のためにつけられているのだろう? 実はこのマークは「ガラスの身分証明書」のようなものなんだ。つまり、そのガラスについての様々な情報がマークでわかるようになっているんだ。  たとえば「ガラスの種類[合わせガラスか、強化ガラスかなど]」「製造したガラス会社」「商品名」、さらに「製造した工場」や「製造年月」まで、このマークでわかるようになっている。そしてみんなもよく知っている「JISマーク」[日本工業規格マーク]も入っているね。だから、このマークを見れば、車両検査などのときに、国が定めた正しい規格の認定を受けた安全なガラスが使われているかがひと目でわかるようになっているんだ。
イラスト
写真
いろんな文字や記号の入った
このマークの正体は?



ガラスの豆知識
 
■外国のクルマのマークにも「JISマーク」がついているの? →「JISマーク」は日本の工業規格だから外国のクルマにはついていない場合が多い。でも、各国にも「JISマーク」のような自分の国の規格があるから、そのマークはちゃんとついている。
■マークはどんな方法でつけているか? →欧米では、スクリーン印刷でインクをガラスに プリントする方法が主流だ。一方、日本では、サンドブラストといって、圧搾空気(あっさくくうき)でガラスに砂を強く吹き付けてマークをつける[=ガラスの表面に、マークのかたちをしたとても細かなキズをつける]方式が一般的。この方法は、ガラスの模様づけをはじめ、幅広く使われている技法。ガラスの模様部分をさわって、ちょっとざらっとしているときは、このサンドブラストでつけられた模様の場合が多いよ。
■マークは自動車工場でつけるの? →マークは自動車工場ではなく、ガラス工場でつけているんだ。
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